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これが命のすべてですか

これが命のすべてですか

王国ニュース第19号

これが命のすべてですか

最愛の人

出生 1902年

没 1974年

このことを考えてみてください ―

人はおよそ二十歳で,おとなになり,その後の30年間,貴重な知識や経験を積み,次いで年老いて弱くなり,ついには死んでゆきます。人は70年か80年生き長らえるかもしれませんが ―

ある巨大なかめは,150年以上生きます。

また,このセコイアの木は,何千年も生きてきました。

知性を持つ人間が,理性のない動物や,物を考えない植物よりも長生きをするとすれば,そのほうがもっと筋の通った話ではありませんか。

人間がはるかに長く生きて然るべき理由

人体そのもののなかに,人間は今よりもずっと長く生きるよう設計されたことを示す,証拠があります。

人間の頭脳は,現在の一生涯中に蓄える情報の10億倍 ― いえ,それ以上の情報を吸収する能力があることを,科学者は認めています。

地球上の被造物のなかで,ただ人間だけが,修得した知識をまとめ上げることができます。人間だけが目標を立てますが,目標を達成するには,人間は時間を必要とします。地上の生きとし生けるもののなかで,人間だけが時間を気にします。かめや樹木は,時計やカレンダーには無とんちゃくです。

確かに,たとえもっと長く生きることができても,相変わらずお金の問題や犯罪,貧困や不健康と戦う以外にないとすれば,人生はあまり魅力のあるものではありません。しかし,そうした苦しみのない地上で,より長い命を享受できるとすればどうですか。確かに,普通の人なら,だれでもそれを望むことでしょう。

聖書の示すところによれば,神の最初の目的は,ほかならぬこの地上で,しかも苦しみのない世界で,永続する健康と命を人間が享受することでしたが,神のその目的は今も変わりありません。そのことについて,あなたの聖書の創世記 1,2章,イザヤ書 25章6-8節および啓示 21章3,4節(新)を,ご自分でお読みください。

では,どうして人間は何千年にもわたって死んできたのでしょうか。

老化の問題を専門に研究している医師は,「何が老化を引き起こすかは全くわからない」と述べています。それは遺伝的なものであることをだれでも認めています。聖書もそう述べています。しかし,聖書はさらに,それがどのように始まったかをも示しています。わたしたちの最初の父親アダムが神に反逆したため,わたしたちは不完全さと死をアダムから受け継いでいることを,聖書は述べています。(ローマ 5:12)これは単純に思えるかもしれませんが,事実と合致しています。

わたしたちにとってさらに重要なこととして,聖書はまた,人類に対する神の最初の目的がこれから成し遂げられることをも示しています。

どうすれば,本当に満足のゆく,より長い命が得られますか

それには大きな変化が必要です。今日,地を支配している,人間の諸体制は,取り除かれなければなりません。なぜですか。なぜなら,それら諸体制は,凶悪な犯罪や汚染に対処できないばかりか,戦争や腐敗をもたらして,命ではなく,死を助長しているからです。

その上,何百万もの人々は,経済体制の“わなに掛かっている”と感じており,また挫折感を感じ,人生には真の目的がないのではなかろうかと考えています。そのような人にとって人生は,聖書が言うように,「みな空であって風を捕えるよう」なものなのです。―伝道 1:14,口語。

明らかに,新しい体制,つまり全人類の新たな出発が必要です。しかし,だれがそうした健全な,新しい環境を生み出すことができるでしょうか。人間はだれも,あるいは一群の人間といえども,そうすることはできません。何千年もの歴史が証明するとおりです。ただ神だけができます。

聖書のなかで,神は,人類の『政治上の王国をすべて打ち砕いて終わらせ』,『地を破滅させている者たちすべて』を滅ぼす,堅い決意を述べておられます。(ダニエル 2:44,新。啓示 11:18)そのようにして,神の新秩序のための道が開かれます。しかし,それが間もなく起きると,考えることができますか。確かにできます!

最初の世界大戦の勃発以来,この世代の人々が見てきた,悲惨な状態は,聖書がこの事物の体制の終わりの日を特徴づけるものとして予告していた状態にほかなりません。聖書はまた,次のような保証をも与えています。『これらの事が起こり始めたなら,頭を上げなさい。あなたがたの救出が近づいたからです。これらの事がすべて起こるまでは,この世代は決して過ぎ去りません』― ルカ 21:7-11,28-32

それにしても,現在の世の体制が除去されるとはいえ,同様の窮境に二度と陥らずにすむよう,人類を守るものとなるのは何ですか。

基本的な問題は,人々そのものにあります。人々は不完全で誤った欲望や利己的な性向に苦しめられており,だれひとりとして病気や死を免れることはできません。そうした事柄が除かれて初めて,いま直面している,人を失望させる状態に再び陥ることなく,命を享受できるようになります。

神はそのための解決策をも持っておられます。十九世紀前に,神がご自分のみ子,イエス・キリストを地に遣わされたのは,そのためでした。イエスは人類から不完全さや病気や死を除くための基盤として,ご自分の完全な命をお与えになりました。(テモテ第一 2:3-6)イエスが病人を癒したり,盲人に視力を取り戻させたり,死人をさえよみがえらせたりしたことは,歴史上の事柄として記録されています。(マタイ 11:2-6)その上,イエスは,今や間近に迫った神の新秩序を指摘されました。その時が到来すれば,全人類のためにそうした事柄が行なわれるのです。

その新秩序では,生活は本当に満足を与えるものとなります。聖書が示すとおり,神はとこしえに続く「平穏と安全」をもって人類を祝福してくださいます。(イザヤ 32:17,新)人々は,「自らの勤労の実を享受し,むだに労する」ことはありません。(イザヤ 65:22,23,新)神の政府は人々に義の道を教え,その結果,本当に全人類は互いに愛し合うようになります。(イザヤ 54:13。ヨハネ 13:35)人々は命を,しかも充実した,限りない命を「豊かに」享受することになります。―ヨハネ 10:10

ですから,人生とは,病気になり,疲弊し,墓に葬られてしまう,ただそれだけのことだとして,あきらめる必要がどこにありますか。命には,今ある以上のはるかに多くのものがあることを,事実は示しています。

あなたは,今の命以上のものを本当に欲しておられますか

確かに神は,苦しみや挫折に満ちた生活よりもはるかに勝った人生を,あなたに享受させたいと願っておられます。ですから,神は本当に人を満足させる状態のもとで永久に続く命を差し伸べておられるのです。

地球それ自体,全人類にとって生活がどんなに楽しいものとなり得るかを示す,証拠を与えています。神は地を多種多様な動物や鳥,おいしい食物や美しい場所の満ちあふれるところとしてこられました。神はまた,この地が暴力や圧政,貧困や飢えのはびこるところとなった理由や,そうした事柄がいつ終わるかを説明する,書き記されたみ言葉をも,私たちにお与えになりました。

神は,永遠の命を享受するようにとの招待を受け入れるよう,人類に暖かく訴えておられます。しかし,選択を行なえる,残された時間は,限られています。ペテロ第二 3章9節が言うように,『神は,だれも滅ぼされないよう望んでおられるので,人類に対して辛抱しておられるのです』。とはいえ,神の辛抱強さにも限りがあります。

もしあなたが神の辛抱強さに気づいておられるなら,今あなたの前に開かれている機会を活用して,神とその目的について学んでください。イエスはこう言われました。『唯一まことの神と神がお遣わしになったイエス・キリストについて知識を取り入れることが,永遠の命を意味しています』― ヨハネ 17:3

神のみ言葉,聖書を読めば,あなたがこの地上にいる理由,またあなたに対する神の目的を学ぶことができます。また,人は死ぬとどうなるか,死人はどこにいるかをも知ることができます。それに,既に亡くなった,あなたの愛する人たちには,どんな希望があるかをも学べます。

そして,現在でさえ,神のみ言葉に見いだされる助言を適用すれば,最善の生き方を享受できます。

エホバの証人は,それが真実であることを知りました。証人たちは,あなたが聖書からそうした知識を得られるよう,喜んで,無償でご援助いたします。最寄りのエホバの証人にご連絡ください。あるいは,ここに示されている2冊の書籍をお求めください。これらの本をお読みになれば,永遠の命に関する神の約束に対する信仰を築く,確かな根拠が得られます。いま行動を起こし,『真の命をしっかりとらえて』ください。―テモテ第一 6:19

[ ]「真の平和と安全 ― どこから得られるか」と題する,堅い表紙を付した192ページの本と,「聖書はほんとうに神のことばですか」と題する,192ページの本を送ってください。これら2冊の本の代金として,郵送料を込めて200円を同封します。

[ ] 資格のある方が訪ねてくださって,聖書をよく知るよう,無償で援助していただければ,幸いです。

[4ページの図版]

真の平和と安全 ― どこから得られるか

聖書はほんとうに神のことばですか