バプテストのヨハネがイエスを神かみの子こ羊ひつじとして紹しょう介かいした時ときから約やく1年ねん半はんが過すぎました。イエスが伝でん道どう活かつ動どうを始はじめてから，大おお勢ぜいの誠せい実じつな男だん性せいが弟で子しになっています。例たとえば，アンデレ，シモン･ペテロ，ヨハネ，フィリポ，ナタナエル（バルトロマイとも呼よばれる）がいます。恐おそらくヤコブ（ヨハネの兄きょう弟だい）も含ふくまれるでしょう。その後ごも大おお勢ぜいの人ひとがイエスに従したがい始はじめます。（ヨハネ 1:45-47）

イエスが使し徒とを選えらぶ時ときが来きました。使し徒とたちはイエスの親したしい仲なか間まとなり，特とく別べつな訓くん練れんを受うけます。でも，イエスは使し徒とを選えらぶ前まえに，山やまに出でていきます。カペルナウムからそれほど遠とおくない，ガリラヤの海うみのそばの山やまでしょう。一ひと晩ばん中じゅうイエスは神かみに祈いのります。知ち恵えと神かみの祝しゅく福ふくを求もとめたに違ちがいありません。次つぎの日ひ，弟で子したちを自じ分ぶんの所ところに呼よび，その中なかから12人にんを使し徒ととして選えらびます。

イエスは，最さい初しょの節せつに出でてきた6人にんに加くわえて，徴ちょう税ぜい所しょから呼よんだマタイも選えらびます。そのほかの5人にんは，ユダ（タダイ，または「ヤコブの子こ」と呼よばれる），「熱ねっ心しんな人ひと」シモン，トマス，アルパヨの子こヤコブ，ユダ･イスカリオテです。（ルカ 6:16。マタイ 10:2-4）

この12人にんはこれまでもイエスと旅たびをしてきたので，イエスは彼かれらのことをよく知しっています。イエスの親しん族ぞくも何なん人にんか含ふくまれています。ヤコブとヨハネはイエスのいとこと思おもわれます。また，ある人ひとたちが考かんがえるようにアルパヨがイエスの養よう父ふヨセフの兄きょう弟だいであるなら，アルパヨの息子むすこで使し徒とのヤコブもイエスのいとこに当あたります。

イエスにとって使し徒とたちの名な前まえを覚おぼえるのは簡かん単たんでしたが，あなたはどうですか。覚おぼえ方かたがあります。まず，シモンが2人ふたり，ヤコブが2人ふたり，ユダが2人ふたりいます。そして，シモン（ペテロ）の兄きょう弟だいがアンデレ，ヤコブ（ゼベダイの子こ）の兄きょう弟だいがヨハネです。これで8人にんの使し徒とを覚おぼえられます。あとの4人にんは，徴ちょう税ぜい人にん（マタイ），後のちに疑うたがいを抱いだいた人ひと（トマス），木きの下したから呼よばれた人ひと（ナタナエル），ナタナエルの友ゆう人じん（フィリポ）です。

使し徒とのうち11人にんは，イエスの故こ郷きょうであるガリラヤの出しゅっ身しんです。ナタナエルはカナ出しゅっ身しんで，フィリポとペテロとアンデレはベツサイダ出しゅっ身しんです。ペテロとアンデレは後のちにカペルナウムに引ひっ越こします。そこにはマタイも住すんでいたようです。ヤコブとヨハネはカペルナウムかその周しゅう辺へんに住すみ，漁ぎょ業ぎょうを営いとなんでいました。後のちにイエスを裏うら切ぎるユダ･イスカリオテだけがユダヤ出しゅっ身しんだったようです。