しばらくして，地ち上じょうには人ひとが増ふえてきました。ほとんどは悪わるい人ひとたちです。ある天てん使したちも悪わるくなりました。天てんをはなれて地ち上じょうに降おりてきました。何なんのためでしたか。人にん間げんの体からだを着つけて女じょ性せいとけっこんするためでした。

天てん使しと女じょ性せいの間あいだに子こどもたちが生うまれます。その子こどもたちは成せい長ちょうして，とても力ちからが強つよくなり，乱らん暴ぼうになりました。人ひと々びとに暴ぼう力りょくをふるいました。エホバはそれを放ほうっておくことはできません。それで洪こう水ずいで悪わるい人ひと々びとをほろぼすことに決きめます。

でも周まわりの人ひととちがってエホバを愛あいする人ひとがいました。その人ひとの名な前まえはノアです。ノアには，妻つまと，セム，ハム，ヤペテという3人にんの息子むすこがいました。息子むすこたちにもそれぞれ妻つまがいました。エホバはノアに，大おおきな箱はこ船ぶねを造つくるようにと言いいます。箱はこ船ぶねとは，水みずにうかぶとても大おおきな木きの箱はこです。その箱はこ船ぶねでノアの家か族ぞくは洪こう水ずいを生いき残のこれます。またエホバはノアに，たくさんの動どう物ぶつを箱はこ船ぶねに入いれて，動どう物ぶつも生いき残のこれるようにしなさい，と言いいます。

ノアはすぐに箱はこ船ぶねを造つくり始はじめました。ノアの家か族ぞくが箱はこ船ぶねを造つくるのに約やく50年ねんかかりました。エホバから言いわれた通とおりに造つくりました。その間あいだもノアはみんなに，洪こう水ずいが起おきると伝つたえました。でも，一人ひとりも聞ききませんでした。

ついに箱はこ船ぶねに入はいる時ときが来きます。次つぎに何なにが起おきるか見みてみましょう。