ソロモンがエホバをすうはいしている間あいだ，イスラエルは平へい和わでした。でも，ソロモンはほかの国くにのたくさんの女じょ性せいとけっこんしました。それは像ぞうを拝おがむ女じょ性せいたちでした。それでソロモンは，だんだんと像ぞうを拝おがむようになりました。エホバはおこって，ソロモンにこう言いいました。「イスラエルは引ひきさかれてあなたの家か族ぞくから取とり上あげられ，2つに分わかれます。大おおきい方ほうはあなたの家け来らいの1人ひとりにあたえられ，あなたの家か族ぞくは小ちいさい方ほうを治おさめます」。

エホバは，この決けっ定ていを別べつの方ほう法ほうでもはっきり知しらせます。ソロモンの家け来らいのヤラベアムは，道みちで預よ言げん者しゃアヒヤに会あいます。アヒヤは自じ分ぶんの服ふくを12切きれに引ひきさいて，ヤラベアムにこう言いいます。「エホバは，イスラエル王おう国こくをソロモンの家か族ぞくから取とり上あげて，2つに分わけます。10切きれを取とりなさい。あなたは10部ぶ族ぞくの王おうになるからです」。ソロモン王おうはそれを聞きいて，ヤラベアムを殺ころそうとします。それでヤラベアムはエジプトににげました。やがてソロモンが死しんで，息子むすこのレハベアムが王おうになります。ヤラベアムは，もうイスラエルに帰かえっても平へい気きだと思おもいました。

 イスラエルの長ちょう老ろうたちは，レハベアムにこう言いいます。「人ひと々びとに親しん切せつにするなら，人ひと々びとはあなたにずっと仕つかえます」。でも，年としの近ちかい友とも達だちはこう言いいました。「厳きびしくした方ほうがいい。もっと働はたらかせるんだ！」 レハベアムは友とも達だちのアドバイスに従したがうことにします。レハベアムが厳きびしくすると，人ひと々びとは逆さからうようになり，ヤラベアムを10部ぶ族ぞくの王おうにしました。それはイスラエル王おう国こくとして知しられるようになります。残のこりの2部ぶ族ぞくはユダ王おう国こくとして知しられるようになり，レハベアムに仕つかえ続つづけました。こうして，イスラエルの12部ぶ族ぞくは2つに分わかれました。

ヤラベアムは自じ分ぶんの民たみに，レハベアムの王おう国こくにあるエルサレムにすうはいに行いってほしくないと思おもいます。なぜか分わかりますか。ヤラベアムは，民たみが自じ分ぶんに背そむいてレハベアムの側がわに付つくのではないかと思おもいました。それでヤラベアムは金きんの子こ牛うしを2つ作つくり，民たみに言いいます。「エルサレムは遠とお過すぎます。すうはいならここでできます」。民たみは金きんの子こ牛うしを拝おがんで，エホバをまた忘わすれるようになりました。