イエスは神かみの王おう国こくの良よい知しらせを広ひろめるために地ち球きゅうに来きました。将しょう来らいイエスが王おうになってすることを示しめすため，エホバは聖せいなる力ちからをあたえ，きせきを行おこなわせました。イエスはどんな病びょう気きも治なおせました。どこに行いっても，病びょう気きの人ひとが助たすけてもらいに来きます。イエスは全ぜん員いんを治なおします。目めが見みえない人ひと，耳みみが聞きこえない人ひと，体からだがまひした人ひとは治なおり，悪わるい天てん使しに取とりつかれた人ひとは自じ由ゆうになりました。イエスの服ふくのはしにさわっただけでもいやされました。人ひと々びとはイエスが行いく所ところには，どこでも付ついていきます。イエスは，独ひとりになりたいと思おもう時ときも，人ひと々びとを追おい返かえしたりしませんでした。

ある時とき，人ひと々びとはイエスがいる家いえに，体からだがまひした人ひとを連つれてきます。でも，人ひとがいっぱいで中なかに入はいれません。それで屋や根ねに穴あなを開あけて，まひした人ひとをイエスの所ところに下おろします。イエスはその人ひとに，「起おき上あがって，歩あるきなさい」と言いいました。その人ひとが歩あるきだすと，みんなおどろきました。

別べつの時とき，イエスがある村むらに入はいると，重おもい皮ひふ病びょうにかかった10人にんの人ひとが遠とおくで立たち上あがって，こうさけびます。「イエス，助たすけてください！」 この時じ代だい，その病びょう気きの人ひとはほかの人ひとに近ちかづいてはいけませんでした。イエスは10人にんに，神しん殿でんに行いくようにと言いいます。エホバの律りっ法ぽうでは，その病びょう気きが治なおった人ひとはそうすることになっていました。神しん殿でんに行いくとちゅう，その人ひとたちの病びょう気きは治なおりました。そのうちの1人ひとりはいやされたことに気き付づくと， もどってきてイエスに感かん謝しゃし，神かみを賛さん美びしました。10人にんのうちイエスに感かん謝しゃしたのは，この人ひとだけでした。

12年ねん間かん病びょう気きの女じょ性せいは，何なんとか治なおしてもらいたいと思おもいました。人ひと々びとの中なかにいるイエスに後うしろから近ちかづき，イエスの服ふくのはしにさわると，すぐにいやされます。イエスは，「さわったのはだれですか」と言いいます。女じょ性せいはこわくなりますが，イエスの前まえに来きて正しょう直じきに話はなします。イエスは，「安あん心しんして暮くらしなさい」と優やさしく言いいます。

会かい堂どうの役やく員いんのヤイロという人ひとが，イエスに必ひっ死しにこうたのみます。「うちに来きてください。むすめが重おもい病びょう気きなんです」。でもイエスがヤイロの家いえに着つく前まえに，その子こは死しんでしまいました。イエスが着つくと，たくさんの人ひとが来きていて家か族ぞくといっしょに悲かなしんでいました。イエスは言いいます。「泣なかないでください。この子こはねむっているだけです」。イエスはその子この手てを取とって，「起おきなさい」と言いいます。その子こはすぐに起おき上あがります。イエスはその子この親おやに，何なにか食たべる物ものをあげるようにと言いいます。その子この親おやがどれほどうれしかったか想そう像ぞうできますか。