1. どうすれば誰だれかと親したしくなれますか。

誰だれかと親したしくなるには，まず時じ間かんを共ともに過すごす必ひつ要ようがあります。思おもっていることや経けい験けんしたことを語かたり合あううちに友とも達だちになっていきます。イエスと親したしくなる場ば合あいには，乗のり越こえなければならない障しょう害がいがあります。どんな障しょう害がいですか。

2. イエスの友ともになる上うえでの1つ目めの障しょう害がいは何なんですか。

² 1つ目めの障しょう害がいは，イエスに会あったことがないということです。1世せい紀きのクリスチャンの中なかにもイエスに会あったことがない人ひとがいました。それでも使し徒とペテロはこう言いいました。「皆みなさんはキリストを見みたことはありませんが，キリストを愛あいしています。今いまキリストを見みてはいませんが，キリストに信しん仰こうを抱いだ[いています]」。（ペテ一いち 1:8）ですから，イエスに会あったことがなくてもイエスと親したしくなることは可か能のうです。

3. 2つ目めの障しょう害がいは何なんですか。

³ 2つ目めの障しょう害がいは，イエスと話はなすことはできないということです。祈いのる時ときにはエホバに思おもいを伝つたえます。イエスの名なによって祈いのりますが，イエスに語かたり掛かけることはしません。イエスも，私わたしたちがイエスに祈いのることは望のぞんでいません。祈いのりは崇すう拝はいの一いち部ぶであり，エホバだけを崇すう拝はいすべきだからです。（マタ 4:10）そうではあっ ても，私わたしたちはイエスを愛あいしていることを示しめせます。

4. 3つ目めの障しょう害がいは何なんですか。この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

⁴ 3つ目めの障しょう害がいは，イエスは天てんにいるので一いっ緒しょに時じ間かんを過すごせない，ということです。イエスがすぐそばにいなくても，イエスについてたくさんのことを知しることができます。では，まずイエスとの友ゆう情じょうを育そだてることがなぜ大たい切せつかを確たしかめましょう。それから，イエスと親したしくなるためにできる4つのことを考かんがえましょう。

5. イエスの友ともになる必ひつ要ようがあるのはなぜですか。（「 イエスの友ともになればエホバの友ともになれる」，「 イエスについてのバランスの取とれた見み方かた」という囲かこみを参さん照しょう。）

⁵ エホバと親したしくなりたいのであれば，イエスの友ともになる必ひつ要ようがあります。なぜですか。2つの理り由ゆうがあります。1つ目めの理り由ゆうは，イエスが弟で子したちに語かたった言こと葉ばの中なかにあります。「父ちちはあなたたちに愛あい情じょうを抱いだいているのです。あなたたちは，私わたしに愛あい情じょうを抱いだ[いて]……いるからです」。（ヨハ 16:27）イエスはこうも言いいました。「私わたしを通とおしてでなければ，誰だれも父ちちのもとに行いくことはできません」。（ヨハ 14:6）イエスと親したしくならずにエホバの友ともになろうとすることは，ドアを通とおらずに建たて物ものに入はいろうとするようなものです。イエスも似にたような例たとえを使つかい，「私わたしは羊ひつじが通とおる戸と口ぐちです」と言いいました。（ヨハ 10:7）2つ目めの理り由ゆうは，イエスが父ちちエホバと同おなじように考かんがえ行こう動どうするよう努つとめたからです。イエスは弟で子したちに，「私わたしを見みた人ひとは，父ちちをも見みたのです」と言いいました。（ヨハ 14:9）ですから，エホバを知しる上うえで大たい切せつなのは，イエスの 生いき方かたについて学まなぶことです。イエスについて知しれば知しるほど，イエスが好すきになります。イエスと親したしくなれば，エホバをもっと愛あいするようになります。

6. イエスの友ともになる必ひつ要ようがある別べつの理り由ゆうは何なんですか。

⁶ 祈いのりが聞きかれるには，イエスと親したしくなる必ひつ要ようがあります。祈いのりの最さい後ごに「イエスの名なによって祈いのります」と言いいさえすれば祈いのりが聞きかれるわけではありません。エホバが祈いのりに答こたえる時ときにイエスはどんな役やく割わりを果はたすか，ということを理り解かいすることは大たい切せつです。イエスは使し徒とたちにこう言いいました。「あなたたちが私わたしの名なによって願ねがい求もとめることが何なんであっても，私わたしはそれを行おこないます」。（ヨハ 14:13）祈いのりを聞きくのはエホバですが，イエスにはエホバの考かんがえに沿そって物もの事ごとを扱あつかう権けん限げんが与あたえられています。（マタ 28:18）エホバは，イエスが教おしえた通とおりに私わたしたちが行こう動どうしているかどうかに注ちゅう目もくします。一いち例れいとして，イエスはこう教おしえました。「人ひとの過あやまちを許ゆるすなら，天てんの父ちちもあなたたちを許ゆるしてくださいます。逆ぎゃくに，人ひとの過あやまちを許ゆるさないなら，父ちちもあなたたちの過あやまちを許ゆるされません」。（マタ 6:14，15）エホバとイエスがしてくださるように，人ひとを寛かん大だいに許ゆるすことは本ほん当とうに大たい切せつです。

7. イエスの贖あがないの犠ぎ牲せいの恩おん恵けいを受うけるのは誰だれですか。

⁷ イエスとの友ゆう情じょうを育そだててきた人ひとだけが贖あがないの犠ぎ牲せいの恩おん恵けいを受うけられます。なぜそういえますか。イエスは，「友とものために自じ分ぶんの命いのちをなげうつ」つもりであると言いいました。（ヨハ 15:13）イエスが地ち上じょうに来くる前まえにエホバに仕つかえていた人ひと々びとも，イエスのことを知しって愛あいするようになる必ひつ要ようがあります。アブラハム，サラ，モーセ，ラハブのような人ひとたちは復ふっ活かつしてきます。エホバが正ただしいと見みているそのような人ひとたちも，永えい遠えんの命いのちを得えるにはイエスの友ともになる必ひつ要ようがあります。（ヨハ 17:3。使し徒と 24:15。ヘブ 11:8-12，24-26，31）

8-9. イエスの友ともになるのはなぜ大たい切せつですか。ヨハネ 15章しょう4，5節せつにはどんなことが述のべられていますか。

⁸ 私わたしたちは，王おう国こくの良よい知しらせを伝つたえ，人ひと々びとを教おしえることにより，イエスと共ともに働はたらけます。イエスは地ち上じょうにいた時とき，人ひと々びとを教おしえました。天てんに戻もどったイエスは，会かい衆しゅうの頭かしらとして引ひき続つづき伝でん道どう活かつ動どうを導みちびいています。エホバとイエスを知しるようできるだけ多おおくの人ひとを助たすけようとするあなたの努ど力りょくを見みていて，喜よろこんでくださいます。エホバとイエスの助たすけがなければ，この活かつ動どうを成なし遂とげることはできません。（ヨハネ 15:4，5を読よむ。）

⁹ 聖せい書しょがはっきり教おしえている通とおり，エホバに喜よろこばれるためにはイエスを愛あいし続つづけなければなりません。では，イエスの友ともになるための4つのステップを考かんがえましょう。

10. イエスの友ともになるための最さい初しょのステップは何なんですか。

¹⁰ （1）イエスのことを知しる。マタイ，マルコ，ルカ，ヨハネが書かいた福ふく音いん書しょを読よむなら，イエスのことが分わかります。読よんだ事こと柄がらを思おもい巡めぐらすなら，人ひとに親しん切せつに接せっしたイエスに引ひかれ，尊そん敬けいするようになります。イエスは主しゅ人じんでしたが，弟で子したちを奴ど隷れいのようには扱あつかいませんでした。自じ分ぶんの考かんがえや気き持もちを弟で子したちに伝つたえました。（ヨハ 15:15）弟で子したちと共ともに悲かなしみ， 泣なきました。（ヨハ 11:32-36）反はん対たい者しゃたちでさえ，イエスが弟で子したちを仲なか間まつまり友ともと見みていることを認みとめていました。（マタ 11:19）弟で子したちに対たいするイエスの接せっし方かたに倣ならうなら，対たい人じん関かん係けいが良よくなって，満みたされた幸しあわせな気き持もちになり，イエスに対たいする感かん謝しゃが深ふかまります。

11. 2つ目めのステップは何なんですか。そうするのが大たい切せつなのはなぜですか。

¹¹ （2）イエスのように考かんがえ，行こう動どうする。イエスの考かんがえ方かたを知しって倣ならっていくなら，イエスとの友ゆう情じょうは深ふかまります。（コリ一いち 2:16）どうすればイエスに倣ならえますか。1つの例れいを挙あげましょう。イエスは自じ分ぶんを喜よろこばせることよりも，人ひとを助たすけることを大たい切せつにしました。（マタ 20:28。ロマ 15:1-3）そのような心こころ構がまえがあったので，自じ分ぶんのことを後あと回まわしにしました。また，進すすんで人ひとを許ゆるしました。人ひとに言いわれたことにすぐに気き分ぶんを害がいすることはありませんでした。（ヨハ 1:46，47）ある人ひとの1度どの失しっ敗ぱいをもとにその人ひとに良よくないイメージを持もち続つづける，ということもしませんでした。（テモ一いち 1:12-14）イエスはこう言いいました。「あなたたちの間あいだに愛あいがあれば，全すべての人ひとは，あなたたちが私わたしの弟で子しであることを知しります」。（ヨハ 13:35）「イエスに倣ならって，兄きょう弟だい姉し妹まいとの良よい関かん係けいを保たもつためにできる限かぎりのことをしているだろうか」と考かんがえてみてください。

12. 3つ目めのステップは何なんですか。具ぐ体たい的てきに何なにができますか。

¹² （3）イエスの兄きょう弟だいたちを支し援えんする。イエスは，天てんに行いくよう選えらばれた兄きょう弟だいたちに対たいして私わたしたちが行おこなう事こと柄がらを，自じ分ぶんに対たいするものと見みています。（マタ 25:34-40）天てんに行いく兄きょう弟だいたちを支し援えんする主おもな方ほう法ほうは，イエスが弟で子したちに行おこなうよう命めいじた，王おう国こくについて伝つたえて人ひと々びとを弟で子しとする活かつ動どうに十じゅう分ぶんに参さん加かすることです。（マタ 28:19，20。使し徒と 10:42）イエスの兄きょう弟だいたちが世せ界かい中じゅうで伝でん道どう活かつ動どうを繰くり広ひろげるには，「ほかの羊ひつじ」の助たすけが欠かかせません。（ヨハ 10:16）ほかの羊ひつじの皆みなさん，皆みなさんは伝でん道どうに出でるたびに，天てんに行いく兄きょう弟だいたちだけでなく，イエスに愛あいを示しめしているのです。

13. ルカ 16章しょう9節せつにあるイエスの勧すすめをどのように実じっ践せんできますか。

¹³ エホバとイエスが導みちびいている活かつ動どうを金きん銭せん面めんで支し援えんすることによっても，エホバとイエスの友ともになれます。（ルカ 16:9を読よむ。）例たとえば，世せ界かい的てきな活かつ動どうのための寄き付ふができます。その寄き付ふは，孤こ立りつした地ち域いきでの伝でん道どう活かつ動どう，王おう国こく会かい館かんや他たの建たて物ものの建けん設せつやメンテナンス，自し然ぜん災さい害がいで被ひ災さいした兄きょう弟だいたちへの救きゅう援えんなどに充あてられます。会かい衆しゅうの出しゅっ費ぴを賄まかなうための寄き付ふをすることや，困こまっている仲なか間まを個こ人じん的てきに助たすけることもできます。（格かく 19:17）このような方ほう法ほうでイエスの兄きょう弟だいたちを支し援えんできます。

14. 4つ目めのステップは何なんですか。エフェソス 4章しょう15，16節せつにはどんなことが述のべられていますか。

¹⁴ （4）クリスチャン会かい衆しゅうに協きょう力りょくする。会かい衆しゅうを世せ話わするよう任にん命めいされた人ひとたちに協きょう力りょくすることによって，会かい衆しゅうの頭かしらであるイエスとの絆きずなを強つよめることができます。（エフェソス 4:15，16を読よむ。）現げん在ざい，全すべての王おう国こく会かい館かんを無む駄だなく活かつ用ようする取とり組くみがなされています。その一いっ環かんとして，他たの会かい衆しゅうと合がっ併ぺいし，区く域いきが調ちょう整せいされた会かい衆しゅうもあります。この取とり組くみにより，寄き付ふされた 資し金きんが大おお幅はばに節せつ約やくされています。一いっ方ぽう，兄きょう弟だい姉し妹まいの中なかには，新あらたな状じょう況きょうに慣なれなければならない人ひともいます。長ながく奉ほう仕ししてきた会かい衆しゅうの親したしい仲なか間まと別わかれることになっても，新あらたな会かい衆しゅうへの移い動どうを受うけ入いれています。調ちょう整せいに進すすんで応おうじる兄きょう弟だい姉し妹まいのことを，イエスはとても喜よろこんでいることでしょう。

15. イエスとの絆きずなは将しょう来らいどうなりますか。

¹⁵ 聖せいなる力ちからによって選えらばれた人ひとたちは，神かみの王おう国こくでイエスと共ともに統とう治ちすることによっていつまでもイエスのそばにいられます。イエスをじかに見みて，直ちょく接せつ話はなし，一いっ緒しょに時じ間かんを過すごせるのです。（ヨハ 14:2，3）地ち上じょうで生いきる希き望ぼうを持もつ人ひとたちも，イエスに愛あいされ気き遣づかってもらえます。イエスを直ちょく接せつ見みることはありませんが，イエスとの絆きずなはこれからも深ふかまっていきます。エホバとイエスのおかげで，喜よろこびの多おおい毎まい日にちを送おくれるのです。（イザ 9:6，7）

16. イエスの友ともになるならどんな良よい経けい験けんができますか。

¹⁶ イエスが勧すすめている通とおり，イエスの友ともになるなら，良よいことをたくさん経けい験けんできます。今いまイエスに愛あいされ，支ささえてもらえます。永えい遠えんに生いきる機き会かいも開ひらかれます。何なによりもうれしいのは，イエスの父ちちであるエホバと親したしくなれることです。イエスの友ともと呼よばれるのは本ほん当とうに素す晴ばらしいことです。