1. 人ひと々びとを弟で子しとすることが命いのちを救すくうことになる，と言いえるのはどうしてですか。

人ひと々びとを弟で子しとするなら，命いのちを救すくうことになります。どうしてそう言いえますか。イエスは，マタイ 28章しょう19，20節せつでこう命めいじました。「行いって，……人ひと々びとを弟で子しとし……バプテスマを施ほどこし……なさい」。バプテスマが大たい切せつなのはなぜですか。救すくわれて永えい遠えんに生いきるためには，バプテスマを受うけることが必ひつ要ようだからです。バプテスマを受うける人ひとは，イエスが私わたしたちのために死しんで復ふっ活かつしたからこそ永えい遠えんの命いのちが可か能のうになった，ということを信しんじていなければなりません。それで，使し徒とペテロは仲なか間まのクリスチャンにこう言いいました。「バプテスマ……により，今いま皆みなさんはイエス･キリストの復ふっ活かつを通とおして救すくわれています」。（ペテ一いち 3:21）バプテスマを受うけてイエスの弟で子しになるなら，永えい遠えんの命いのちを得える見み込こみがあるのです。

2. テモテ第だい二に 4章しょう1，2節せつによると，人ひと々びとを弟で子しとするためには，何なにをする必ひつ要ようがありますか。

² 人ひと々びとを弟で子しとするためには，「教おしえる技ぎ術じゅつ」を磨みがく必ひつ要ようがあります。（テモテ第だい二に4:1，2を読よむ。）イエスが，「行いって，……人ひと々びとを弟で子しとし……教おしえなさい」と命めいじているからです。使し徒とパウロも教おしえる活かつ動どうについてこう言いいました。「これらのことを粘ねばり強づよく行おこないなさい。そうするなら，あなたは自じ分ぶん自じ身しんと，あなたの言こと葉ばに耳みみを傾かたむける人ひとたちを救すくうことになります」。だからこそパウロは，「自じ分ぶんの教おしえに絶たえず注ちゅう意いを払はらいなさい」と言いったのです。（テモ一いち 4:16）教おしえることと人ひと々びとを弟で子しとすることは，切きっても切きれない関かん係けい にあるので，私わたしたちはもっと上じょう手ずに教おしえられるようになりたいと思おもいます。

3. この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

³ 現げん在ざい，世せ界かい中じゅうで聖せい書しょ研けん究きゅうが何なん百びゃく万まん件けんも行おこなわれています。前まえの記き事じで考かんがえた通とおり，私わたしたちはもっと多おおくの人ひとがバプテスマを受うけてイエス･キリストの弟で子しになってほしいと思おもっています。この記き事じでは，聖せい書しょを学まなんでいる人ひとが進しん歩ぽしてバプテスマを受うけるよう助たすけるために，教おしえる人ひとにできることをさらに5つ考かんがえます。

4. 教おしえる人ひとが自じ制せいを働はたらかせる必ひつ要ようがあるのはなぜですか。（脚きゃく注ちゅうも参さん照しょう。）

⁴ 私わたしたちは大だい好すきな聖せい書しょから人ひと々びとに教おしえています。誰だれでも好すきなことについてはついつい話はなし過すぎてしまうものです。しかし，「ものみの塔とう」研けん究きゅうや会かい衆しゅうの聖せい書しょ研けん究きゅうを司し会かいする時ときや，家いえなどで聖せい書しょを教おしえる時ときは，話はなし過すぎてはいけません。聖せい書しょに語かたらせるために，教おしえる人ひとは自じ制せいを働はたらかせる必ひつ要ようがあります。その時とき考かんがえている聖せい書しょの言こと葉ばについて，知しっていることを全すべて説せつ明めいしようとしてはなりません。 * （ヨハ 16:12）今いまあなたが聖せい書しょについて知しっていることと，バプテスマを受うけた時ときに知しっていたことを比くらべてみると，どうでしょうか。その頃ころに知しっていたのは，基き本ほん的てきな教おしえだけだったかもしれません。（ヘブ 6:1）その後ご，何なん年ねんもかけて学まなんできました。ですから，学まなび始はじめた人ひとに何なにから何なにまで一いち度どに教おしえようとしてはなりません。

5. （ア）テサロニケ第だい一いち 2章しょう13節せつにある通とおり，学まなんでいる人ひとにどんなことを理り解かいしてほしいと思おもいますか。（イ）学まなんでいることについて話はなすよう勧すすめるために何なにができますか。

⁵ 学まなんでいる人ひとに，自じ分ぶんが学まなんでいることは神かみの言こと葉ばに基もとづいているということを理り解かいしてほしいと思おもいます。（テサロニケ第だい一いち2:13を読よむ。）そのために何なにができますか。学まなんでいることについて話はなすよう勧すすめてください。聖せい書しょの言こと葉ばについて，いつもあなたが説せつ明めいするのではなく，学まなんでいる人ひとにも説せつ明めいしてもらうことができます。神かみの言こと葉ばを自じ分ぶんにどのように当あてはめられるかが分わかるように助たすけてください。質しつ問もんを用もちいて，考かんがえを導みちびいたり気き持もちを引ひき出だしたりしましょう。（ルカ 10:25-28）例たとえば，このように尋たずねてみることができます。「聖せい書しょのこの言こと葉ばからエホバの性せい格かくについてどんなことが分わかりますか」。「今いま学まなんだことはどんなふうに役やく立だち ますか」。「このことについてどう思おもいますか」。（格かく 20:5）重じゅう要ようなのは，知ち識しきの量りょうではなく，学まなんだことをどれほど大たい切せつに思おもい，当あてはめるかです。

6. 教おしえるのが上じょう手ずな人ひとに研けん究きゅうに参さん加かしてもらうとよいのはなぜですか。

⁶ 教おしえるのが上じょう手ずな人ひとに研けん究きゅうに参さん加かしてもらうこともできます。そうすれば，教おしえ方かたについて気き付づいたことがないか，聖せい書しょにきちんと語かたらせていたか，といったことを聞きけるでしょう。教おしえる技ぎ術じゅつを磨みがきたいと思おもうなら，謙けん遜そんでなければなりません。（使し徒と 18:24-26と比ひ較かく。）参さん加かしてくれた人ひとに，学まなんでいる人ひとが聖せい書しょの教おしえをきちんと理り解かいしていると思おもうか，尋たずねてみることもできます。1，2週しゅう間かん留る守すにすることがあるなら，代かわりに研けん究きゅうに行いってくれるよう頼たのめるかもしれません。そうすれば，研けん究きゅうを毎まい週しゅう行おこなうことができ，学まなんでいる人ひとに研けん究きゅうの大たい切せつさを分わかってもらえるでしょう。「これは“自じ分ぶんの”研けん究きゅうだから，ほかの人ひとにさせるわけにはいかない」などと考かんがえてはいけません。学まなんでいる人ひとにとって一いち番ばん良よいことを願ねがっているのですから，毎まい週しゅう研けん究きゅうができるように取とり計はからいましょう。

7. もっと楽たのしく学まなべるようにするために何なにができますか。

⁷ 学まなんでいる人ひとは，あなたが聖せい書しょの教おしえについて確かく信しんを込こめて熱あつく語かたるのを聞きく必ひつ要ようがあります。（テサ一いち 1:5）そうすれば，もっと楽たのしく学まなべるようになるでしょう。あなたにとって聖せい書しょのアドバイスがどのように役やく立だっているかを伝つたえることもできます。学まなんでいる人ひとはそれを聞きいて，聖せい書しょが自じ分ぶんにも役やく立だつ本ほんだということを理り解かいするようになるでしょう。

8. 学まなんでいる人ひとを助たすけるために，ほかにもどんなことができますか。そうするとよいのはなぜですか。

⁸ 研けん究きゅうの際さい，その人ひとと同おなじような問もん題だいを乗のり越こえた人ひとのことを話はなしてあげましょう。会かい衆しゅうの誰だれかに研けん究きゅうに参さん加かしてもらってその人ひとの経けい験けんを話はなしてもらうなら，学まなんでいる人ひとの励はげみになるかもしれません。jw.orgの「聖せい書しょは人ひとの生いき方かたを変かえる」というシリーズから，ぴったりの経けい験けんを探さがすこともできます。 * 学まなんでいる人ひとは，そうした記き事じや動どう画がを通とおして，聖せい書しょの教おしえを当あてはめることの価か値ちを理り解かいできるでしょう。

9. 学まなんだことを家か族ぞくや友とも達だちに話はなすよう勧すすめるために，どんなことができますか。

 ⁹ 学まなんでいる人ひとが結けっ婚こんしているなら，配はい偶ぐう者しゃも研けん究きゅうしていますか。もしまだなら，一いっ緒しょに研けん究きゅうするよう誘さそってみるのはどうですか。学まなんだことを家か族ぞくや友とも達だちに話はなすよう勧すすめましょう。（ヨハ 1:40-45）こう質しつ問もんできるかもしれません。「この点てんを家か族ぞくに説せつ明めいするとしたら，どんなふうに言いいますか」。「この点てんを友とも達だちに伝つたえるとしたら，聖せい書しょのどの言こと葉ばを使つかいたいですか」。これは，学まなんでいる人ひとが聖せい書しょから教おしえる練れん習しゅうになります。やがて資し格かくを満みたすなら，バプテスマを受うけていない伝でん道どう者しゃとして伝でん道どうに参さん加かすることができます。また，聖せい書しょを学まなびそうな人ひとを誰だれか知しらないか尋たずねてみましょう。そういう人ひとがいたら，すぐに連れん絡らくを取とり，一いっ緒しょに研けん究きゅうしてみるよう誘さそいましょう。そして，「聖せい書しょレッスンのご案あん内ない」という動どう画がを見みせてください。 *

10. 教おしえる人ひとは，テサロニケ第だい一いち 2章しょう7，8節せつに示しめされているパウロの手て本ほんにどのように倣ならえますか。

¹⁰ 教おしえる人ひとは，学まなんでいる人ひとのことを心こころから気き遣づかう必ひつ要ようがあります。いずれ兄きょう弟だい姉し妹まいになる人ひとと考かんがえましょう。（テサロニケ第だい一いち2:7，8を読よむ。）これまでの付つき合あいをやめ，エホバに仕つかえるために自じ分ぶんを変かえるのは，簡かん単たんなことではありません。会かい衆しゅうの中なかに，何なんでも話はなせるような友とも達だちをつくれるよう助たすけてください。研けん究きゅう以い外がいの時ときにも一いっ緒しょに過すごすようにして，親したしくなりましょう。電でん話わをかけたり，メールをしたり，ちょっと家いえに立たち寄よったりすることによっても，心こころから気き遣づかっていることを示しめせます。

11. 私わたしたちは学まなんでいる人ひとに，会かい衆しゅうの中なかでどう感かんじてほしいと思おもっていますか。なぜですか。

¹¹ 「子こ供どもは村むら全ぜん体たいで育そだてる」と言いわれますが，私わたしたちの場ば合あい，「弟で子しは会かい衆しゅう全ぜん体たいで育そだてる」と言いうことができます。ですから，上じょう手ずに教おしえている人ひとたちは，学まなんでいる人ひとが会かい衆しゅうの人ひとと知しり合あい，励はげみを得えられるようにしています。学まなんでいる人ひとは，兄きょう弟だい姉し妹まいとの交こう友ゆうから，エホバとの友ゆう情じょうを育そだてるよう助たすけられ，問もん題だいに立たち向むかうための力ちからを得えることができます。私わたしたちは，学まなんでいる人ひとが会かい衆しゅうの中なかで居い心ごこ地ちよく感かんじ，温あたたかく愛あいにあふれた兄きょう弟だい姉し妹まいに心こころを引ひかれ，自じ分ぶんの家か族ぞくのように感かんじてほしいと思おもっています。そうすれば，エホバを愛あいするよう助たすけてはくれない人ひとたちと親したしく付つき合あわないようにするのは，それほど難むずかしくなくなるでしょう。（格かく 13:20）これ までの友とも達だちに相あい手てにされなくなったとしても，エホバの組そ織しきの中なかに本ほん当とうの友とも達だちがいることを実じっ感かんできます。（マル 10:29，30。ペテ一いち 4:4）

12. 学まなんでいる人ひとに，献けん身しんとバプテスマについて話はなす必ひつ要ようがあるのはなぜですか。

¹² 献けん身しんとバプテスマについて率そっ直ちょくに話はなしてください。私わたしたちが聖せい書しょ研けん究きゅうを行おこなうのは，学まなんでいる人ひとがバプテスマを受うけて弟で子しになるよう助たすけるためです。毎まい週しゅう聖せい書しょ研けん究きゅうを行おこなうようになって数すうカ月げつがたち，集しゅう会かいにも来くるようになっているなら，聖せい書しょ研けん究きゅうがエホバの証しょう人にんになるよう助たすけるためのものだ，ということを理り解かいしてもらう必ひつ要ようがあります。

13. 学まなんでいる人ひとはバプテスマに向むけてどのように進しん歩ぽしていきますか。

¹³ 真しん剣けんに聖せい書しょを学まなんでいる人ひとは，バプテスマに向むけて一いっ歩ぽ一いっ歩ぽ前ぜん進しんしていくことができます。まず，エホバについて知しって愛あいするようになり，信しん仰こうを持もつようになります。（ヨハ 3:16; 17:3）エホバとの友ゆう情じょうを育そだて，会かい衆しゅうとの絆きずなを深ふかめていきます。（ヘブ 10:24，25。ヤコ 4:8）やがて，それまで悪わるいことをしてきたことを後こう悔かいし，悪わるい行おこないをやめます。（使し徒と 3:19）また，信しんじていることについて人ひとに語かたるようになります。（コリ二に 4:13）そして，エホバに献けん身しんし，その象しょう徴ちょうとしてバプテスマを受うけます。（ペテ一いち 3:21; 4:2）バプテスマの日ひは，みんなにとって本ほん当とうにうれしい日ひになります。学まなんでいる人ひとがバプテスマに向むけて一いっ歩ぽ前ぜん進しんするたびに，心こころから褒ほめ，進しん歩ぽを続つづけるように励はげましましょう。

14. どうすれば学まなんでいる人ひとの進しん歩ぽを分ぶん析せきできますか。

¹⁴ 私わたしたちは，学まなんでいる人ひとが献けん身しんとバプテスマに向むけて進しん歩ぽするよう辛しん抱ぼう強づよく助たすける必ひつ要ようがあります。しかしどこかの時じ点てんで，エホバ神かみに仕つかえたいと思おもっているかどうかを見み極きわめる必ひつ要ようもあります。学まなんでいる人ひとはイエスの命めい令れいに従したがおうとしていますか。それとも，ただ単たんに聖せい書しょについて知しりたいだけでしょうか。

15. 学まなんでいる人ひとの進しん歩ぽはどんな点てんに表あらわれるはずですか。

¹⁵ 学まなんでいる人ひとの進しん歩ぽを時とき折おり分ぶん析せきしましょう。その人ひとはエホバへの思おもいを話はなしてくれることがありますか。エホバに祈いのっていますか。（詩し 116:1，2）楽たのしく聖せい書しょを読よんでいますか。（詩し 119:97）集しゅう会かいに定てい期き的てきに出しゅっ席せきしていますか。（詩し 22:22）学まなんだことを当あてはめて生いき方かたを変かえてきましたか。（詩し 119:112）聖せい書しょについて家か族ぞくや友とも達だちに話はなしていますか。（詩し 9:1）一いち番ばん大だい事じなこととして，エホバの証しょう人にんになりたいと思おもっていますか。（詩し 40:8）どの点てんについても進しん歩ぽしていないようであれば，理り由ゆうを知しるように努つとめましょう。分わかったことに基もとづいて，親しん切せつかつ率そっ直ちょくに話はなし合あってください。 *

16. どんな場ば合あいに研けん究きゅうの中ちゅう止しを考かんがえるべきですか。

¹⁶ 研けん究きゅうを続つづけるべきかどうか，時とき折おり分ぶん析せきしてください。学まなんでいる人ひとについて，こう考かんがえてみましょう。「研けん究きゅうの予よ習しゅうをしているだろうか。集しゅう会かいに行いきたいと思おもっているだろうか。悪わるい習しゅう慣かんをやめただろうか。間ま違ちがった宗しゅう教きょうからもう離はなれただろうか」。答こたえが全すべて「いいえ」であれば，研けん究きゅうを続つづけても進しん歩ぽすることは期き待たいできないでしょう。それは，水みずにぬれたくないと思おもっている人ひとに泳およぎ方かたを教おしえるようなものです。学まなんでいる人ひとが聖せい書しょの教おしえを真しん剣けんに受うけ止とめず，当あてはめようとしないなら，その人ひととの研けん究きゅうを続つづけるべきでしょうか。

17. テモテ第だい一いち 4章しょう16節せつによると，私わたしたちは聖せい書しょを教おしえる時ときにどんなことを意い識しきすべきですか。

¹⁷ 私わたしたちは，人ひと々びとを弟で子しとすることを真しん剣けんに受うけ止とめ，学まなんでいる人ひとがバプテスマを目め指ざして進しん歩ぽするように助たすけたいと思おもっています。ですから，聖せい書しょに語かたらせ，熱ねつ意いと確かく信しんを込こめて教おしえます。会かい衆しゅうの兄きょう弟だい姉し妹まいと親したしくなるよう助たすけます。献けん身しんとバプテスマを目め指ざすよう励はげまします。学まなんでいる人ひとの進しん歩ぽを時とき折おり分ぶん析せきします。（「 バプテスマを目め指ざして，教おしえる人ひとにできること」を参さん照しょう。）命いのちを救すくう活かつ動どうに加くわわれるのは本ほん当とうに素す晴ばらしいことです。バプテスマを目め指ざして進しん歩ぽするよう学まなんでいる人ひとを助たすけるために，これからもベストを尽つくしましょう。