1. 千せん年ねん統とう治ちの間あいだにどんな素す晴ばらしいことが起おきますか。

 キリストの千せん年ねん統とう治ちの間あいだに，地ち上じょうへの復ふっ活かつが始はじまります。これは本ほん当とうに素す晴ばらしい時ときとなります。私わたしたちは皆みな，亡なくなった愛あいする人ひとたちに再ふたたび会あいたいと心こころから願ねがっています。エホバも同おなじ気き持もちです。（ヨブ 14:15）喜よろこばしい再さい会かいが世せ界かい中じゅうで見みられることでしょう。前まえの記き事じで学まなんだ通とおり，命いのちの書しょに名な前まえを記しるされている「正ただしい人ひと」は，「命いのちの復ふっ活かつ」へと出でてきます。（使し徒と 24:15。ヨハ 5:29）私わたしたちの愛あいする人ひとたちの多おおくは，早はやい段だん階かいで地ち上じょうへ復ふっ活かつしてくることでしょう。 * そして，「正ただしくない人ひと」，つまり死しぬ前まえにエホバを知しったりエホバへの忠ちゅう実じつを示しめしたりする機き会かいが十じゅう分ぶんにはなかった人ひとたちは，「裁さばきの復ふっ活かつ」へと出でてきます。

2-3. （ア）イザヤ 11章しょう9，10節せつから，史し上じょう最さい大だい規き模ぼの教きょう育いくプログラムについて，どんなことが分わかりますか。（イ）この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

² 復ふっ活かつしてくる全すべての人ひとは，いろいろなことを教おしえてもらう必ひつ要ようがあります。（イザ 26:9; 61:11）それで，史し上じょう最さい大だい規き模ぼの教きょう育いくプログラムが行おこなわれることになります。（イザヤ 11:9，10を読よむ。）どんなことを学まなぶ必ひつ要ようがあるのでしょうか。復ふっ活かつしてくる正ただしく ない人ひとは，イエス･キリスト，神かみの王おう国こく，贖あがない，エホバのお名な前まえや宇う宙ちゅう主しゅ権けんに関かんする論ろん争そうについて教おしえてもらう必ひつ要ようがあります。また，正ただしい人ひとも最さい新しんの理り解かいを学まなぶ必ひつ要ようがあります。エホバは，地ち球きゅうに関かんする目もく的てきを徐じょ々じょに明あきらかにしているからです。また，聖せい書しょ全ぜん体たいが完かん成せいするよりもずっと前まえに忠ちゅう実じつを保たもって死しんだ人ひともいます。ですから，正ただしくない人ひとも正ただしい人ひとも，学まなぶべきことがたくさんあるのです。

³ この記き事じでは，次つぎの点てんを考かんがえます。この大だい規き模ぼな教きょう育いくプログラムは，どのようにして行おこなわれていくのでしょうか。この教きょう育いくにどう応おうじるかは，命いのちの書しょにいわばインクで名な前まえを記しるしてもらうことと，どんな関かん係けいがありますか。私わたしたちにとって，こうした点てんを考かんがえることはとても重じゅう要ようなことです。そして，これから考かんがえる通とおり，ダニエル書しょと「啓けい示じ」の書しょの預よ言げんは，死し者しゃが復ふっ活かつする時ときにどんなことが起おきるかをよく理り解かいする上うえで助たすけとなります。ではまず，ダニエル 12章しょう1，2節せつで起おきると予よ告こくされている，わくわくするようなことについて考かんがえていきましょう。

4-5. ダニエル 12章しょう1節せつから，終おわりの時ときについてどんなことが分わかりますか。

⁴ ダニエル 12:1を読よむ。ダニエル書しょから，終おわりの時ときに物もの事ごとがどんな順じゅん番ばんで生しょうじるかが分わかります。ダニエル 12章しょう1節せつは，ミカエルつまりイエス･キリストが「[神かみ]の民たみのために立たっている」と述のべています。預よ言げんのこの部ぶ分ぶんは，1914年ねんにイエスが天てんの王おう国こくの王おうとして任にん命めいされた時とき，実じつ現げんし始はじめました。

⁵ またダニエルは，「国くにが始はじまってからその時ときまで生しょうじたことがない苦く難なんの時とき」にイエスが「行こう動どうを起おこ」すとも告つげられます。この「苦く難なんの時とき」とは，マタイ 24章しょう21節せつに出でてくる「大だい患かん難なん」のことです。イエスは，苦く難なんの時ときの終おわり，つまりハルマゲドンの時ときに神かみの民たみを守まもるために行こう動どうを起おこすのです。「啓けい示じ」の書しょはこの神かみの民たみのことを「大だい群ぐん衆しゅう」と呼よび，「大だい患かん難なんから出でてくる」と述のべています。（啓けい 7:9，14）

6. 大だい群ぐん衆しゅうが大だい患かん難なんを生いき残のこった後あと，どんなことが生しょうじますか。（この号ごうに掲けい載さいされている，地ち上じょうへの復ふっ活かつに関かんする「読どく者しゃからの質しつ問もん」も参さん照しょう。）

⁶ ダニエル 12:2を読よむ。大だい群ぐん衆しゅうがこの苦く難なんの時ときを生いき残のこった後あと，次つぎにどんなことが生しょうじるでしょうか。以い前ぜんは，ダニエル 12章しょう2節せつは終おわりの時じ代だいに生しょうじる，神かみに仕つかえる人ひとたちの比ひ喩ゆ的てきな復ふっ活かつについて述のべている，と理り解かいしていました。 * しかしこの預よ言げんは，新あたらしい世せ界かいで生しょうじる文も字じ通どおりの復ふっ活かつのことを指さしています。どうしてそう言いえるでしょうか。ここで「地じ面めん」と訳やくされている言こと葉ばは，ヨブ 17章しょう16節せつでは「土つち」と訳やくされています。文ぶん脈みゃくを見みると，それは「墓はか」を表あらわしていることが分わかります。ですから，ダニエル 12章しょう2節せつは文も字じ通どおりの復ふっ活かつのことを述のべているのです。その復ふっ活かつは，終おわりの時じ代だいが終おわった後あと，ハルマゲドンの戦たたかいの後あとに生しょうじます。

7. （ア）復ふっ活かつしたある人ひとたちが「永えい遠えんの命いのち」を得えるとは，どういうことですか。（イ）その復ふっ活かつが「さらに勝まさった復ふっ活かつ」と言いえるのはなぜですか。

⁷ では，ダニエル 12章しょう2節せつで，復ふっ活かつしたある人ひとたちが「永えい遠えんの命いのち」を得えると言いわれているのは，どういう意い味みでしょうか。復ふっ活かつしてくる人ひと たちは，千せん年ねん統とう治ちの間あいだにエホバとイエスを知しり，あるいは知しり続つづけ，このお二ふた方かたに従したがうなら，最さい終しゅう的てきに永えい遠えんの命いのちを得えることができる，ということです。（ヨハ 17:3）この復ふっ活かつは，過か去この復ふっ活かつよりも「さらに勝まさった復ふっ活かつ」と言いえます。（ヘブ 11:35）なぜなら，過か去こに復ふっ活かつした人ひとたちは，やがて再ふたたび死しんでしまったからです。

8. 復ふっ活かつしたある人ひとたちが「とがめられて永えい久きゅうに嫌けん悪おされ」るとは，どういう意い味みですか。

⁸ とはいえ，復ふっ活かつしてくる人ひとたち全すべてがエホバの教きょう育いくプログラムを受うけ入いれようとするわけではありません。ダニエルの預よ言げんによれば，ある人ひとたちは「とがめられて永えい久きゅうに嫌けん悪おされます」。こうした反はん抗こう的てきな態たい度どを取とる人ひとたちは，命いのちの書しょに名な前まえが記しるされることはなく，永えい遠えんの命いのちを得えることもありません。「永えい久きゅうに嫌けん悪おされ」，滅ほろぼされることになります。ですから，ダニエル 12章しょう2節せつは，復ふっ活かつしてくる人ひとたち全すべてが最さい終しゅう的てきにどうなるかについて述のべている，ということです。それは，一人ひとり一人ひとりが復ふっ活かつした後あとにどんな行こう動どうをするかによって決きまります。 * （啓けい 20:12）永えい遠えんの命いのちを得えられるかどうかが決きまるのです。

9-10. 大だい患かん難なんの後あと，さらにどんなことが生しょうじますか。「天てん空くうのように明あかるく輝かがや」くのは誰だれですか。

⁹ ダニエル 12:3を読よむ。この「苦く難なんの時とき」の後あと，ほかにどんなことが生しょうじるでしょうか。ダニエル 12章しょう2節せつだけでなく3節せつからも，大だい患かん難なんの後あとにどんなことが生しょうじるかを知しることができます。

¹⁰ 「天てん空くうのように明あかるく輝かがや」くのは誰だれでしょうか。マタイ 13章しょう43節せつにあるイエスの言こと葉ばがヒントになります。そこにはこうあります。「その時とき，正ただしい人ひとたちは父ちちの王おう国こくで太たい陽ようのように明あかるく輝かがやきます」。この文ぶん脈みゃくでイエスは，「王おう国こくの子こたち」のことを話はなしていました。「王おう国こくの子こたち」とは，天てんの王おう国こくでイエスと共ともに仕つかえるよう選えらばれた人ひとたちのことです。（マタ 13:38）ですから，ダニエル 12章しょう3節せつは，天てんに行いくよう選えらばれた者ものたちと千せん年ねん統とう治ちの間あいだに彼かれらが行おこなう事こと柄がらについて述のべているに違ちがいありません。

11-12. 14万まん4000人にんは千せん年ねん統とう治ちの間あいだにどんなことを行おこないますか。

¹¹ 天てんに復ふっ活かつした者ものたちは，どのようにして「大おお勢ぜいを正ただしい道みちへと」導みちびくのでしょうか。イエス･キリストとよく協きょう力りょくして，千せん年ねん統とう治ちの間あいだに地ち上じょうで行おこなわれる教きょう育いくプログラムを監かん督とくします。14万まん4000人にんは，王おうとして治おさめるだけでなく，祭さい司しとしての役やく割わりも果はたします。（啓けい 1:6; 5:10; 20:6）それで，「人ひと々びとを癒いやす」ことに加くわわります。不ふ完かん全ぜんな人にん間げんが完かん全ぜんになるよう助たすけるのです。（啓けい 22:1，2。エゼ 47:12）こうした務つとめを果はたすことは，本ほん当とうに大おおきな喜よろこびとなるに違ちがいありません。

¹² 正ただしい道みちへと導みちびかれる「大おお勢ぜい」の人ひとには，誰だれが含ふくまれるのでしょうか。復ふっ活かつしてくる人ひとたち，ハルマゲドンを生いき残のこる人ひとたち，そして，新あたらしい世せ界かいで生うまれてくるであろう子こ供どもたちです。千せん年ねん統とう治ちが終おわる時ときまでに，地ち上じょうで生いきている人ひとたちは皆みな，完かん全ぜんになっています。では，それらの人ひとたちの名な前まえが命いのちの書しょに“鉛えん筆ぴつ”ではなく“インク”で記しるされるのはいつでしょうか。

13-14. 完かん全ぜんになった人ひとたち全すべては，永えい遠えんの命いのちを得えるためにどんなことをする必ひつ要ようがありますか。

¹³ 完かん全ぜんになれば，自じ動どう的てきに永えい遠えんの命いのちを得えられるのでしょうか。そうではありません。アダムとエバの例れいを考かんがえてみましょう。2人ふたりは完かん全ぜんでしたが，永えい遠えんの命いのちを得えるためにはエホバ神かみへの従じゅう順じゅんを示しめす必ひつ要ようがありました。そして残ざん念ねんなことに，2人ふたりはエホバに従したがいませんでした。（ロマ 5:12）

¹⁴ 千せん年ねん統とう治ちの終おわりまでに，地ち上じょうにいる人ひとたちは皆みな，完かん全ぜんになっています。では，全すべての人ひとがエホバの統とう治ちをいつまでも心こころから支し持じするでしょうか。それとも，アダムとエバのように，完かん全ぜんではあってもエホバに不ふ忠ちゅう実じつになる人ひとがいるでしょうか。こうした点てんが明あきらかにされなければなりません。どのようにして明あきらかになるのでしょうか。

15-16. （ア）完かん全ぜんになった人ひとたち全ぜん員いんがエホバへの忠ちゅう実じつを試ためされるのはいつですか。（イ）最さい後ごの試し練れんの結けっ果か，どうなりますか。

¹⁵ サタンは1000年ねんの間あいだ，閉とじ込こめられることになります。その間あいだは誰だれのことも惑まどわすことができません。しかし1000年ねんが終おわると，サタンは解かい放ほうされ，完かん全ぜんになった人ひとたちを惑まどわそうとします。その時とき，完かん全ぜんになった人ひとたち全すべては， エホバのお名な前まえを敬うやまい，主しゅ権けんを支し持じするかどうかをはっきり示しめすことになります。（啓けい 20:7-10）そして，それに基もとづいて，命いのちの書しょに名な前まえが“インク”で記しるされるかどうかが決きまります。

¹⁶ 数かずは明あきらかにされていませんが，一いち部ぶの人ひとたちはアダムとエバのようにエホバの統とう治ちを退しりぞけます。そうした人ひとたちはどうなるでしょうか。啓けい示じ 20章しょう15節せつには，「命いのちの書しょに名な前まえが書かかれていない者ものは皆みな，火ひの湖みずうみに投なげ込こまれた」とあります。エホバに対たいして反はん抗こう的てきな態たい度どを取とる人ひとたちは，完かん全ぜんに滅ほろぼされるのです。とはいえ，完かん全ぜんになった人ひとたちの多おおくは最さい後ごの試し練れんを通つう過かするでしょう。その人ひとたちの名な前まえは，命いのちの書しょに“インク”で記しるされることになります。

17. 天てん使しはダニエルに，私わたしたちの時じ代だいについてどんなことを伝つたえましたか。（ダニエル 12:4，8-10）

¹⁷ これから起おきることについて考かんがえると，本ほん当とうにわくわくします。とはいえ，ダニエルは天てん使しから，私わたしたちが生いきている「終おわりの時とき」に関かんする重じゅう要ようなメッセージも聞ききました。（ダニエル 12:4，8-10を読よむ。テモ二に 3:1-5）天てん使しはダニエルに，「真しんの知ち識しきが満みちあふれます」と言いいました。つまり，神かみに仕つかえる人ひとたちがダニエル 書しょの預よ言げんをいっそうよく理り解かいするようになるということです。そして天てん使しは，終おわりの時ときに「悪わるい人ひとたちは悪わるいことを行おこない，誰だれ一人ひとりとして理り解かいしません」とも言いいました。

18. 悪わるいことを行おこなっている人ひとたちは，間まもなくどうなりますか。

¹⁸ 現げん代だい，悪わるいことを行おこなっている人ひとたちがうまくやりおおせているように思おもえることがあるかもしれません。（マラ 3:14，15）でもイエスは間まもなく，ヤギのような悪わるい人ひとたちを裁さばき，羊ひつじのような人ひとたちから分わけます。（マタ 25:31-33）悪わるい人ひとたちが大だい患かん難なんを生いき残のこることはありません。復ふっ活かつして新あたらしい世せ界かいで生いきることもありません。そうした人ひとたちの名な前まえが，マラキ 3章しょう16節せつで述のべられている「記き録ろくの書しょ」に記しるされることはないのです。

19. 私わたしたちは今いまどんなことを行おこなうべきですか。なぜですか。（マラキ 3:16-18）

¹⁹ 今いまこそ，自じ分ぶんが悪わるい人ひとではないことを示しめすべき時ときです。（マラキ 3:16-18を読よむ。）エホバは，「特とく別べつな所しょ有ゆう物ぶつ」つまりご自じ分ぶんにとって宝たからのような人ひとたちを集あつめています。私わたしたちもぜひ，その1人ひとりになりたいと思おもいます。

20. ダニエルは最さい後ごにどんなことを約やく束そくされましたか。あなたがその約やく束そくの実じつ現げんを楽たのしみにしているのはなぜですか。

²⁰ 今いまは本ほん当とうにわくわくするような時じ代だいです。でも，間まもなくさらに素す晴ばらしいことが生しょうじます。全すべての悪あくが除のぞき去さられるのを目もく撃げきすることができるのです。そしてその後ご，ダニエルに対たいするエホバの約やく束そくが実じつ現げんします。ダニエルはこう言いわれました。「あなたは……日ひ々びの終おわりに，報むくいを受うけるために立たち上あがります」。（ダニ 12:13）あなたもダニエルやあなたの愛あいする人ひとたちが「立たち上あが」るのを心こころ待まちにしていることでしょう。では，忠ちゅう実じつを保たもつためにできる限かぎりのことを行おこなってください。そうすれば，あなたの名な前まえはエホバの命いのちの書しょにいつまでも残のこることでしょう。