1. 伝でん道どうについてどう感かんじている兄きょう弟だい姉し妹まいがいますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

 私わたしたちはお父とうさんエホバを愛あいしていて，エホバについて多おおくの人ひとに知しってもらいたいと思おもっているので伝でん道どうしています。でも，なかなか伝でん道どうを楽たのしめないという人ひともいます。恥はずかしがり屋やだったり，上じょう手ずに話はなせないと感かんじたりするのかもしれません。知しらない人ひとの家いえに行いくことに緊きん張ちょうしてしまったり，家いえの人ひとが怒おこったらどうしようと不ふ安あんになったりする場ば合あいもあります。あまり波なみ風かぜを立たてないようにと教おしえられてきた人ひともいます。このように，エホバをとても愛あいしていても，知しらない人ひとに良よい知しらせを伝つたえるのを難むずかしく感かんじる場ば合あいがあります。それでも兄きょう弟だい姉し妹まいは，この仕し事ごとがとても大たい切せつだということをよく知しっているので伝でん道どうに定てい期き的てきに参さん加かしています。エホバはその姿すがたを見みてとても喜よろこんでいます。

2. 伝でん道どうをなかなか楽たのしめないとしても，がっかりしなくていいのはどうしてですか。

² あなたも，伝でん道どうをなかなか楽たのしめないと感かんじることがありますか。もしあるとしても，がっかりしないでください。自じ信しんがないと感かんじるのは，謙けん虚きょであることの表あらわれかもしれません。自じ分ぶんに注ちゅう目もくさせないようにしたいとか，人ひとと穏おだやかに接せっしたいと思おもっているのでしょう。それに，誰だれかを怒おこらせたいと思おもう人ひとは一人ひとりもいません。人ひとのためになることを行おこないたいと思おもっている場ば合あいはなおさらそうです。お父とうさんエホバは私わたしたちのこうした気き持もちをよく分わかってくれていて，助たすけになりたいと思おもっています。（イザ 41:13）この記き事じでは，ネガティブな気き持もちを乗のり越こえ，伝でん道どうをもっと楽たのしむのに役やく立だつ5つの点てんを考かんがえます。

神かみの言こと葉ばから力ちからをもらう

3. エレミヤは何なにから力ちからをもらいましたか。

³ これまで神かみに仕つかえる人ひとたちは，難むずかしく思おもえる仕し事ごとに取とり組くむ力ちから を神かみの言こと葉ばからもらってきました。預よ言げん者しゃエレミヤの例れいを考かんがえてみましょう。エレミヤは，エホバからのメッセージを伝つたえるという任にん務むを与あたえられた時とき，とても不ふ安あんになりこう言いいました。「私わたしはどのように話はなしたらいいか分わかりません。少しょう年ねんにすぎないからです」。（エレ 1:6）では，エレミヤはどのようにして自じ信しんのなさを乗のり越こえたのでしょうか。エホバの言こと葉ばから力ちからをもらいました。こう言いっています。「神かみの言こと葉ばは……骨ほねの中なかに閉とじ込こめられた火ひのようになりました。私わたしはそれを抑おさえるのに疲つかれ……ました」。（エレ 20:8，9）エレミヤが与あたえられた任にん務むは難むずかしいものでしたが，自じ分ぶんが伝つたえることになっていたメッセージから力ちからを得えることができました。

4. 神かみの言こと葉ばを読よんでじっくり考かんがえるなら，どんな良よいことがありますか。（コロサイ 1:9，10）

⁴ 私わたしたちも神かみの言こと葉ばから力ちからを得えることができます。コロサイの会かい衆しゅうに宛あてた手て紙がみの中なかでパウロは，正せい確かくな知ち識しきがあるなら，「エホバに仕つかえる人ひとにふさわしい歩あゆみ方かたをし，……あらゆる善よいことを行おこなって実みを結むすび」続つづけることができると言いいました。（コロサイ 1:9，10を読よむ。）この「善よいこと」には良よい知しらせを伝つたえることも含ふくまれます。神かみの言こと葉ばを読よんでじっくり考かんがえるなら，エホバへの信しん仰こうは強つよくなり，王おう国こくのメッセージを伝つたえることがどうして大たい切せつなのかがはっきり分わかるようになります。

5. 聖せい書しょを読よんだり学まなんだりする時ときに，どんなことを意い識しきできますか。

⁵ 聖せい書しょから力ちからをもらうためには，読よんだり学まなんだり考かんがえたりする時ときにじっくり時じ間かんをかけることが大たい切せつです。聖せい書しょを読よんでいて分わかりにくい部ぶ分ぶんがあったなら，そのまま先さきに進すすむのではなく，「ものみの塔とう出しゅっ版ぱん物ぶつ索さく引いん」や「エホバの証しょう人にんのためのリサーチガイド」を使つかって調ちょう査さしましょう。時じ間かんをかけて学まなぶなら，聖せい書しょに書かかれていることが正せい確かくであるという確かく信しんを強つよめることができます。（テサ一いち 5:21）この確かく信しんが強つよくなればなるほど，学まなんだことを伝つたえたいという気き持もちは強つよくなるでしょう。

よく準じゅん備びする

6. よく準じゅん備びしてから伝でん道どうに出で掛かけることが大たい切せつなのはどうしてですか。

⁶ よく準じゅん備びして伝でん道どうに出で掛かけるなら，気き持もちにゆとりを持もって話はなすことができるでしょう。イエスは，よく準じゅん備びしてから伝でん道どうに出で掛かけるように 弟で子したちを助たすけました。（ルカ 10:1-11）弟で子したちはイエスに教おしえられた通とおりにした結けっ果か，伝でん道どうで良よい経けい験けんをし，深ふかい喜よろこびを味あじわうことができました。（ルカ 10:17）

7. 伝でん道どうのためにどんな準じゅん備びができますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

⁷ では，伝でん道どうのためにどんな準じゅん備びができるでしょうか。どうすれば自じ分ぶんの言こと葉ばで自し然ぜんに伝つたえられるかを考かんがえるのは大たい切せつです。区く域いきの人ひとのよくある反はん応のうについて幾いくつか考かんがえておき，どのように答こたえられるかを準じゅん備びしておくことも助たすけになります。実じっ際さいに話はなす時ときにはリラックスし，笑え顔がおでフレンドリーに話はなすように心こころ掛がけましょう。

8. クリスチャンはどのように「土つちの器うつわ」に似にていますか。

⁸ 使し徒とパウロは伝でん道どうするという役やく割わりについてこう言いっています。「私わたしたちはこの宝たからを土つちの器うつわに入いれて持もっています」。（コリ二に 4:7）ここで言いう宝たからとは，王おう国こくについて伝つたえるという人ひと々びとの命いのちを救すくう活かつ動どうのことです。（コリ二に 4:1）では，土つちの器うつわとは何なんのことですか。それは，神かみからの良よい知しらせを伝つたえる人ひとたちのことです。パウロの時じ代だい，商しょう人にんたちは土つちでできたつぼを使つかって食たべ物ものやぶどう酒しゅやお金かねなど大たい切せつな物ものを運はこびました。同おなじようにエホバは私わたしたちを用もちいて良よい知しらせを人ひと々びとに伝つたえます。このようにエホバが信しん頼らいしてくださっているので，私わたしたちはエホバの助たすけを得えながら伝でん道どう活かつ動どうを続つづけることができます。

勇ゆう気きを求もとめて祈いのる

9. どうすれば恐おそれの気き持もちを乗のり越こえられますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

⁹ 時ときには，伝でん道どうでどんな反はん応のうが返かえってくるだろうと怖こわくなることもあるかもしれません。そういう気き持もちをどうすれば乗のり越こえられるでしょうか。1世せい紀きの使し徒とたちの例れいを考かんがえてみましょう。伝でん道どうしないようにと命めいじられた時とき，使し徒とたちはどうしたでしょうか。恐おそれに負まけてしまうのではなく，「できる限かぎり大だい胆たんに[神かみ]の言こと葉ばを語かたり続つづけられるようにしてください」とエホバに祈いのりました。エホバはすぐにこの祈いのりに答こたえました。（使し徒と 4:18，29，31）私わたしたちも，恐おそれを感かんじる時ときにはエホバに祈いのりましょう。人ひと々びとへの愛あいを強つよめて恐おそれずに語かたれるようにしてください，とお願ねがいすることができます。

10. 私わたしたちがエホバの証しょう人にんとしての役やく割わりを果はたせるよう，エホバはどのように助たすけてくれますか。（イザヤ 43:10-12）

 ¹⁰ エホバは私わたしたちをご自じ分ぶんの証しょう人にんとして選えらんでくださいました。そして，私わたしたちが勇ゆう気きを持もてるように助たすけると約やく束そくしてくれています。（イザヤ 43:10-12を読よむ。）では，どのように助たすけてくれるでしょうか。1つ目めに，良よい知しらせを伝つたえる時ときにはいつもイエスが一いっ緒しょにいてくれます。（マタ 28:18-20）2つ目めに，天てん使したちの助たすけもあります。（啓けい 14:6）3つ目めに，聖せいなる力ちからを与あたえて，私わたしたちが学まなんだことを思おもい出だせるように助たすけてくれます。（ヨハ 14:25，26）4つ目めに，一いっ緒しょに伝でん道どうできる兄きょう弟だい姉し妹まいを与あたえてくれています。エホバの助たすけと仲なか間まのサポートがあるので，私わたしたちは勇ゆう気きを持もって伝でん道どうし続つづけることができます。

柔じゅう軟なんに，正ただしい考かんがえ方かたで

11. どうすればもっと多おおくの人ひとに会あえるかもしれませんか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

¹¹ 伝でん道どうで家いえを訪たずねても，なかなか人ひとに会あえなくてがっかりすることがありますか。そんな時ときは少すこし考かんがえてみましょう。「今いま，区く域いきの人ひとはどこにいるんだろう。仕し事ごとをしているんだろうか，買かい物ものをしているんだろうか」。（使し徒と 16:13）もし人ひとに会あえないのであれば，街がい路ろ伝でん道どうをしてみるのはいかがですか。ジョシュア兄きょう弟だいはこう言いっています。「ショッピングモールや駐ちゅう車しゃ場じょうなど，人ひとの集あつまる場ば所しょを歩あるきながら伝でん道どうできることが分わかりました」。兄きょう弟だいと妻つまのブリジット姉し妹まいは，夕ゆう方がたや日にち曜よう日びの午ご後ごに家いえを訪ほう問もんするとより多おおくの人ひとに会あえることにも気き付づきました。（エフェ 5:15，16）

12. 相あい手てが関かん心しんを示しめさないなら，どんなことができますか。

¹² もし自じ分ぶんが伝つたえている内ない容ように相あい手てが関かん心しんを示しめさないなら，その人ひとがどんなことを考かんがえ，気きに掛かけているのかを知しるようにしましょう。ジョシュア兄きょう弟だいとブリジット姉し妹まいは，パンフレットの表ひょう紙しにある質しつ問もんを活かつ用ようしています。例たとえば，「聖せい書しょってどんなイメージ？」のパンフレットを見みせながらこう言いいます。「聖せい書しょは神かみからの本ほんだと言いう人ひともいれば，別べつの考かんがえを持もっている人ひともい ます。あなたはどう思おもいますか」。2人ふたりはこうした質しつ問もんをきっかけに会かい話わを楽たのしんでいます。

13. 伝でん道どうで望のぞんだ通とおりの成せい果かが出でないとしても，成せい功こうしているといえるのはどうしてですか。（格かく言げん 27:11）

¹³ 伝でん道どうに参さん加かしているなら，望のぞんだ通とおりの成せい果かが出でないとしても成せい功こうしていることになります。なぜなら，エホバとイエスが願ねがっていることを行おこなえているからです。（使し徒と 10:42）たとえ伝でん道どうで誰だれとも話はなせなかったり断ことわられたりしたとしても，エホバが喜よろこんでくださっているので喜よろこぶことができます。（格かく言げん27:11を読よむ。）

14. 会かい衆しゅうの仲なか間まが聖せい書しょに関かん心しんを持もつ人ひとを見みつけた時とき，どうして喜よろこぶことができますか。

¹⁴ 会かい衆しゅうの仲なか間まが聖せい書しょに関かん心しんを持もつ人ひとを見みつけたなら，一いっ緒しょに喜よろこぶことができます。以い前ぜんの「ものみの塔とう」の記き事じでは，伝でん道どうが行ゆく方え不ふ明めいになった子こ供どもを捜さがす活かつ動どうに例たとえられていました。子こ供どもを見みつけるために，みんなで分ぶん担たんして捜さがします。子こ供どもが見みつかると，見みつけた人ひとだけでなくみんなが一いっ緒しょに喜よろこびます。同おなじように，人ひと々びとを弟で子しとする活かつ動どうもチームで行おこないます。隅すみ々ずみまで捜さがすにはチーム全ぜん員いんの協きょう力りょくが必ひつ要ようです。集しゅう会かいに新あたらしい人ひとが出しゅっ席せきしたなら，みんなで喜よろこぶことができます。

エホバと人ひと々びとへの愛あいを強つよめる

15. マタイ 22章しょう37-39節せつの言こと葉ばは，伝でん道どうへの熱ねつ意いを高たかめる上うえでどのように助たすけになりますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

¹⁵ エホバと人ひと々びとへの愛あいを強つよめるなら，伝でん道どうをもっと熱ねっ心しんに行おこないたいという気き持もちになります。（マタイ 22:37-39を読よむ。）考かんがえてみてください。私わたしたちが伝でん道どうを頑がん張ばる様よう子すを見みて，エホバはどれほど喜よろこんでくださるでしょうか。人ひと々びとが聖せい書しょを学まなぶなら，どれほど幸しあわせな生せい活かつを送おくれるようになるでしょうか。そして，聖せい書しょの教おしえに合あわせて生いき方かたを変かえる人ひとは永えい遠えんに生いきられるようになる，ということも考かんがえることができます。（ヨハ 6:40。テモ一いち 4:16）

16. 家いえから出でられない状じょう況きょうであっても，どのように宣せん教きょうを楽たのしめますか。

¹⁶ あなたは何なんらかの理り由ゆうで家いえから出でられない状じょう況きょうにありますか。もしそうなら，エホバと人ひと々びとへの愛あいを示しめすためにどんなことができるかに目めを向むけるようにしてください。サムエル 兄きょう弟だいとダニア姉し妹まいは，新しん型がたコロナのパンデミックで外がい出しゅつを制せい限げんされている中なかでも，電でん話わや手て紙がみで伝でん道どうしたり，Zoomを使つかって聖せい書しょレッスンをしたりしました。兄きょう弟だいはがんの治ち療りょうのために通かよっていた病びょう院いんで出で会あう人ひとたちに伝でん道どうしました。こう言いっています。「つらい経けい験けんをすると，心しん身しんともにダメージを受うけ，信しん仰こう面めんでも闘たたかう必ひつ要ようがあります。それで，エホバに仕つかえることから喜よろこびを感かんじることが大たい切せつです」。このような大たい変へんな時じ期きに，ダニア姉し妹まいは転ころんで3カ月げつ間かん寝ねたきりになってしまいました。その後ご，半はん年とし間かんも車くるま椅い子すが必ひつ要ようになりました。姉し妹まいはこう言いっています。「自じ分ぶんの置おかれた状じょう況きょうの中なかでできることは何なんでもしました。訪ほう問もんしてくれる看かん護ご師しや家いえに配はい達たつに来きた人ひとに伝でん道どうすることができました。医い療りょう機き器きの会かい社しゃのスタッフと電でん話わで良よい会かい話わをすることもできました」。サムエル兄きょう弟だいもダニア姉し妹まいも難むずかしい状じょう況きょうにありましたが，できることを行おこなって喜よろこびを味あじわうことができました。

17. どうすれば，この記き事じで学まなんだことを最さい大だい限げんに生いかせますか。

¹⁷ この記き事じで学まなんだ提てい案あんの一ひとつ一ひとつは，料りょう理りのレシピの材ざい料りょうのようなものです。全すべての材ざい料りょうを上じょう手ずに組くみ合あわせると，おいしい料りょう理りが出で来き上あがります。それで，この記き事じで学まなんだ提てい案あんの1つだけではなく，全すべてに取とり組くむようにしましょう。そうすれば，ネガティブな気き持もちに上じょう手ずに対たい処しょし，伝でん道どうをもっと楽たのしむことができます。