1. 1世せい紀きのクリスチャンはどのように組そ織しきされていましたか。

 エホバはご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちに仕し事ごとを任まかせる時とき，それをきちんと組そ織しきして行おこなってほしいと思おもっています。（コリ一いち 14:33）例たとえば，エホバは，全ぜん世せ界かいで良よい知しらせを伝つたえるという任にん務むを私わたしたちに託たくしています。（マタ 24:14）そして，指し示じを与あたえる責せき任にんをイエスに任まかせています。イエスは伝でん道どう活かつ動どうがきちんと組そ織しき立だって行おこなわれるように導みちびいています。1世せい紀きには，エルサレムにいる使し徒とや長ちょう老ろうたちが全すべての会かい衆しゅうのために重じゅう要ような決けっ定ていをしました。そして，各かく地ちの長ちょう老ろうたちはその決けっ定ていを守まもるようにそれぞれの会かい衆しゅうで伝つたえました。（使し徒と 14:23; 15:2; 16:4）兄きょう弟だい姉し妹まいが与あたえられた指し示じに従じゅう順じゅんに従したがった結けっ果か，「会かい衆しゅうは信しん仰こうを強つよめられ，……人にん数ずうが増ふえて」いきました。（使し徒と 16:5）

2. エホバは1919年ねん以い降こう，ご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちをどのように導みちびいてきましたか。

² エホバは今いまでもご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちを導みちびいています。エホバの指し示じの下もと，イエスは1919年ねん以い降こう，天てんに行いく兄きょう弟だいたちの少しょう人にん数ずうのグループを用もちいて宣せん教きょう活かつ動どうを組そ織しきし，兄きょう弟だい姉し妹まいの信しん仰こうを強つよめる食しょく物もつを供きょう給きゅうしています。 a （ルカ 12:42）こうした活かつ動どうをエホバが支ささえているのは明あきらかです。（イザ 60:22; 65:13，14）

3-4. （ア）きちんと組そ織しきされていることは，どのように私わたしたちの助たすけになっていますか。（イ）この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

³ もしきちんと組そ織しきされていなければ，私わたしたちはイエスから委ゆだね られている務つとめを果はたすことができません。（マタ 28:19，20）例たとえば，奉ほう仕しする場ば所しょがきちんと割わり当あてられていなければ，どこでも好すきな所ところで奉ほう仕しできることになってしまいます。そうなると，何なん度ども訪ほう問もんされる区く域いきと全まったく訪ほう問もんされない区く域いきができてしまうでしょう。このように，きちんと組そ織しきされていることは私わたしたちの大おおきな助たすけになっています。あなたもそのことをいろいろな面めんで実じっ感かんしているのではないでしょうか。

⁴ イエスは地ち上じょうにいた時ときと同おなじ方ほう法ほうで，現げん代だいの私わたしたちのことも組そ織しきしています。この記き事じでは，イエスの手て本ほんに注ちゅう目もくし，現げん代だいのエホバの組そ織しきがその手て本ほんにどのように倣ならっているかを考かんがえます。また，どうすればエホバが導みちびいている組そ織しきを心こころから信しん頼らいしていることを表あらわせるかも考かんがえます。

エホバの組そ織しきはイエスの手て本ほんに倣ならっている

5. エホバの組そ織しきはイエスの手て本ほんにどのように倣ならっていますか。（ヨハネ 8:28）

⁵ イエスは天てんのお父とうさんエホバが教おしえてくれた通とおりに行おこない，話はなした。イエスの手て本ほんに倣ならい，エホバの組そ織しきの道どう徳とく基き準じゅんや指し示じは全すべて聖せい書しょに基もとづいています。（ヨハネ 8:28を読よむ。テモ二に 3:16，17）私わたしたちは聖せい書しょをじっくり学まなぶようにとよく勧すすめられます。このアドバイスはどのように私わたしたちのためになっているでしょうか。

6. 聖せい書しょをよく調しらべるなら，どんな良よいことがありますか。

⁶ 聖せい書しょを学まなぶ時ときには，出しゅっ版ぱん物ぶつを調しらべることが役やく立だちます。そのようにして，聖せい書しょの教おしえと組そ織しきからの指し示じを比くらべてみることができます。与あたえられている指し示じが聖せい書しょに基もとづいていることが分わかると，エホバが導みちびいている組そ織しきをもっと信しん頼らいしたいという気き持もちになるでしょう。（ロマ 12:2）

7. イエスはどんなメッセージを伝つたえましたか。エホバの組そ織しきはそれにどのように倣ならっていますか。

⁷ イエスは「神かみの王おう国こくの良よい知しらせ」を広ひろめた。（ルカ 4:43，44）イエスは弟で子したちにも王おう国こくについて伝つたえるようにと言いいました。（ルカ 9:1，2; 10:8，9）今いまでもエホバの証しょう人にんは王おう国こくのメッセージを伝つたえています。どこに住すんでいるかや，どんな奉ほう仕しの責せき任にんを委ゆだねられているかに関かかわりなくそうしています。

8. 私わたしたちにはどんな素す晴ばらしい務つとめが与あたえられていますか。

⁸ 神かみの王おう国こくについて知しらせることができるのは，本ほん当とうに素す晴ばらしいことです。これは誰だれでもできることではありません。例たとえば，イエスは地ち球きゅうにいた時とき，邪じゃ悪あくな天てん使したちがイエスについて話はなすのを許ゆるしませんでした。（ルカ 4:41）現げん代だいでも，エホバの証しょう人にんと一いっ緒しょに伝でん道どうを行おこないたいと思おもう人ひとは，まずエホバに喜よろこばれる生いき方かたをする必ひつ要ようがあります。そして，可か能のうならいつでもどこでも王おう国こくについて伝つたえることによって，伝でん道どうの務つとめを大たい切せつにしていることを表あらわします。私わたしたちもイエスと同おなじように，人ひと々びとの心こころに真しん理りの種たねをまき，水みずを注そそぎたいと思おもっています。（マタ 13:3，23。コリ一いち 3:6）

9. エホバの組そ織しきは神かみの名な前まえをどのように知しらせていますか。

⁹ イエスは神かみの名な前まえを知しらせた。イエスはエホバへの祈いのりの中なかで，「私わたしはあなたのお名な前まえを……知しらせました」と言いいました。（ヨハ 17:26）エホバの組そ織しきも，神かみの名な前まえをほかの人ひとに伝つたえるためにできる限かぎりのことをしています。「新しん世せ界かい訳やく聖せい書しょ」について考かんがえてみましょ う。この聖せい書しょでは，神かみの名な前まえがふさわしいところに復ふく元げんされています。「新しん世せ界かい訳やく聖せい書しょ」は現げん在ざい，全ぜん巻かんまたは一いち部ぶを270以い上じょうの言げん語ごで読よむことができます。聖せい書しょの付ふ録ろくA4とA5を見みるなら，神かみの名な前まえが復ふく元げんされたいきさつや根こん拠きょを知しることができます。そこには，ギリシャ語ご聖せい書しょに神かみの名な前まえが237回かい使つかわれている理り由ゆうについても説せつ明めいされています。

10. ミャンマーの女じょ性せいの例れいからどんなことを学まなべますか。

¹⁰ 私わたしたちもイエスと同おなじように，神かみの名な前まえをできるだけ多おおくの人ひとに知しらせたいと思おもっています。ミャンマーに住すむ67歳さいの女じょ性せいは，神かみに名な前まえがあることを知しって感かん動どうし，涙なみだを流ながしました。こう言いっています。「神かみ様さまの名な前まえがエホバだと聞きいたのは生うまれて初はじめて。……一いち番ばん大たい切せつなことを教おしえてくれてありがとう」。この例れいからも分わかる通とおり，神かみの名な前まえを伝つたえることには，誠せい実じつな人ひとの心こころを動うごかす大おおきな力ちからがあります。

組そ織しきを信しん頼らいしていることを表あらわす

11. 長ちょう老ろうたちはエホバの組そ織しきを信しん頼らいしていることをどのように表あらわせますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

¹¹ 長ちょう老ろうたちはエホバの組そ織しきを信しん頼らいしていることをどのように表あらわせるでしょうか。1つの方ほう法ほうは，組そ織しきから指し示じを受うけ取とった時ときに，それを注ちゅう意い深ぶかく読よんでその通とおりに行おこなうよう最さい善ぜんを尽つくすことです。例たとえば長ちょう老ろうたちは，集しゅう会かいのプログラムをどのように扱あつかうかや，会かい衆しゅうで捧ささげる祈いのりについての指し示じを受うけ取とっています。さらに，キリストの羊ひつじである兄きょう弟だい姉し妹まいをどのように助たすけられるかも教おしえられています。長ちょう老ろうたちが組そ織しきの指し示じに従したがう時とき，兄きょう弟だい姉し妹まいはエホバの愛あいを感かんじ，安あん心しんできます。

12. （ア）長ちょう老ろうたちに協きょう力りょくするのが大たい切せつなのはどうしてですか。（ヘブライ 13:7，17）（イ）長ちょう老ろうたちの欠けっ点てんばかりに注ちゅう目もくすべきでないのはどうしてですか。

¹² 長ちょう老ろうから何なにかの指し示じを受うけた時とき，それに進すすんで従したがうのは大たい切せつなことです。そうするなら，長ちょう老ろうたちは務つとめを果はたしやすくなります。聖せい書しょも，教おしえ導みちびいている人ひとたちに従したがい，進すすんで応おうじるようにと教おしえています。（ヘブライ 13:7，17を読よむ。）とはいえ，そうするのは難むずかしいと感かんじることもあるかもしれません。長ちょう老ろうたちも完かん璧ぺきではないからです。長ちょう老ろうたちの欠けっ点てんばかりに注ちゅう目もくするなら，エホバの組そ織しきに対たいしてネガティブな見み方かたをし，疑うたがいを持もつようになってしまうかもしれません。そうなるなら反はん対たい者しゃたちの思おもうつぼです。では，反はん対たい者しゃたちのうそを見み抜ぬいて退しりぞけるためにどんなことができるでしょうか。

信しん頼らいを弱よわめさせられないようにしましょう

13. 反はん対たい者しゃたちはエホバの組そ織しきを悪わるく見みせようとしてどんなことをしますか。

¹³ 反はん対たい者しゃたちはエホバの組そ織しきの良よい面めんを悪わるく見みせようとします。エホバは，私わたしたちが身しん体たい面めんでも道どう徳とく面めんでも崇すう拝はいの面めんでも清きよくあってほしいと思おもっています。それで，清きよくない行おこないを続つづける人ひとが会かい衆しゅうにとどまることはできません。（コリ一いち 5:11-13; 6:9，10）私わたしたちがこのエホバの見み方かたに従したがう時とき，反はん対たい者しゃたちは，それは厳きびし過すぎるとか愛あいのないことだと言いって非ひ難なんします。

14. 組そ織しきについての間ま違ちがった情じょう報ほうを広ひろめている黒くろ幕まくは誰だれですか。

¹⁴ 黒くろ幕まくを見み極きわめる。「うその根こん源げん」である悪あく魔まサタンは，間ま違ちがった情じょう報ほうを広ひろめています。（ヨハ 8:44。創そう 3:1-5）そうするために反はん対たい者しゃたちを使つかうこともあります。1世せい紀きもそうでした。

15. 宗しゅう教きょう指し導どう者しゃたちはイエスや弟で子したちをどのように攻こう撃げきしましたか。

 ¹⁵ イエスは神かみの子こで，欠かけたところがなく，素す晴ばらしい奇き跡せきを幾いくつも行おこないました。でもサタンは，反はん対たい者しゃたちを使つかってイエスについていろいろなうそを広ひろめました。例たとえば，宗しゅう教きょう指し導どう者しゃたちは，イエスが邪じゃ悪あくな天てん使しを追おい出だせるのは「邪じゃ悪あくな天てん使しの支し配はい者しゃ」から力ちからをもらっているからだと言いいました。（マル 3:22）イエスの裁さい判ばんの時ときには，神かみを冒ぼう瀆とくしたという理り由ゆうでイエスを訴うったえ，群ぐん衆しゅうをあおってイエスが死し刑けいになるように仕し向むけました。（マタ 27:20）後のちにイエスの弟で子したちが良よい知しらせを伝つたえた時ときにも，反はん対たい者しゃたちは「人ひと々びとをあおり立たて，……悪あく感かん情じょうを抱いだかせた」ため，クリスチャンは厳きびしい迫はく害がいを経けい験けんしました。（使し徒と 14:2，19）使し徒と 14章しょう2節せつについて「ものみの塔とう」1998年ねん12月がつ1日ついたち号ごうにはこう書かかれています。「反はん対たいするユダヤ人じんたちは，音おん信しんそのものを退しりぞけるだけでは満まん足ぞくせず，組そ織しき的てき中ちゅう傷しょうを開かい始しし，異い邦ほう人じんに偏へん見けんを抱いだかせてクリスチャンに敵てき対たいさせようとしたのです」。

16. ネガティブな話はなしを聞きいた時とき，どんなことを思おもい出だすのは大たい切せつですか。

¹⁶ サタンは今いまでもうそをつき続つづけ，「全ぜん世せ界かいを惑まどわして」います。（啓けい 12:9）もし，責せき任にんを委ゆだねられている兄きょう弟だいたちや組そ織しきについてネガティブな話はなしを聞きいたなら，反はん対たい者しゃたちがイエスや1世せい紀きの弟で子したちにどんなことをしたかを思おもい出だしてください。イエスは，エホバに仕つかえる人ひとたちは迫はく害がいされたり中ちゅう傷しょうされたりすると予よ告こくしました。今いままさにそのことが起おきています。（マタ 5:11，12）間ま違ちがった情じょう報ほうがどこから出でて いるかを見み極きわめ，悪わるい影えい響きょうを受うけないためにすぐに行こう動どうするなら，だまされることはないでしょう。では，具ぐ体たい的てきに何なにができるでしょうか。

17. 間ま違ちがった情じょう報ほうの影えい響きょうを受うけないようにするため，どんなことができますか。（テモテ第だい二に 1:13）（「 間ま違ちがった情じょう報ほうを見み聞ききしたら」の囲かこみも参さん照しょう。）

¹⁷ 間ま違ちがった情じょう報ほうを退しりぞける。使し徒とパウロは間ま違ちがった情じょう報ほうを見み聞ききした時ときにどうすべきかについてはっきり教おしえました。テモテに，「作つくり話ばなし……に注ちゅう意いを向むけ」ず，「不ふ敬けいな作つくり話ばなしを退しりぞけ」るよう命めいじなさい，と言いいました。（テモ一いち 1:3，4; 4:7）赤あかちゃんは何なにも考かんがえないで，床ゆかに落おちている物ものを拾ひろって口くちに入いれてしまいます。でも大人おとなはそんなことはしません。汚きたない物ものを口くちに入いれるのは危き険けんだと分わかっているからです。私わたしたちも間ま違ちがった情じょう報ほうの出でどころを知しっているので，それをきっぱり退しりぞけます。「健けん全ぜんな言こと葉ば」だけに耳みみを傾かたむけます。（テモテ第だい二に1:13を読よむ。）

18. エホバの組そ織しきを信しん頼らいしていることをどのように表あらわせますか。

¹⁸ この記き事じでは，エホバの組そ織しきがどのようにイエスに倣ならっているかについて3つの点てんを考かんがえました。聖せい書しょを調しらべるなら，さらに多おおくの点てんを見みつけることができるでしょう。会かい衆しゅうの仲なか間まが組そ織しきを心こころから信しん頼らいできるように助たすけてください。そして，エホバやエホバが用もちいている組そ織しきにしっかり付つくことによって，エホバの組そ織しきへの信しん頼らいをこれからも表あらわしていきましょう。（詩し 37:28）エホバを愛あいする大おおきな家か族ぞくの中なかにいられるのが，どれほど素す晴ばらしいことかをぜひ忘わすれないようにしましょう。