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翻訳事務所で手話ビデオを撮影しているルワンダ手話翻訳チーム

2019年1月10日
ルワンダ

ルワンダ手話への翻訳がルワンダ支部で始まる

ルワンダ手話への翻訳がルワンダ支部で始まる

ルワンダのエホバの証人は,支部管轄区域内の様々な言語で聖書のメッセージを伝えることに努力を傾けていますが,2018年9月末,画期的な出来事がありました。聖書出版物のルワンダ手話(RWS)への翻訳が開始されたのです。この取り組みにより,ルワンダに住むろう者の兄弟姉妹113人ほどが恩恵を受けることになります。また,伝道者たちは,国内の3万人を超える聴覚障害者にもっと効果的に聖書のメッセージを伝えるよう助けられるでしょう。

ルワンダ手話翻訳チームはすでに,「神の言われることを聞いて,いつまでも生きつづけてください」の冊子と「聖書を学ぶべきなのはなぜですか」の動画,さらに宣教ツールボックスにあるほとんどのパンフレットの翻訳を終えています。これらの出版物は近々,エホバの証人の公式ウェブサイトで閲覧可能になります。

ルワンダ手話翻訳チームは,キガリにあるルワンダ支部から歩いてわずか5分の所にある施設で奉仕しています。翻訳チームは兄弟2名(そのうち1名はろう者),姉妹2名で構成されています。全員が手話に堪能で,翻訳の基礎を学ぶための4週間の訓練コースを終えています。

支部のすぐ近くに位置するルワンダ手話翻訳事務所

ルワンダ手話翻訳者の1人であるルグワアキビビ・ジャン・ピエールは,文字を使う言語の翻訳と手話翻訳の違いをこう説明しています。「ろう者は手や顔の表情を用い,視覚を通して考えを伝えます。ですから,手話翻訳者はアイデアマップと呼ばれる特殊な技法を使って,文章をビデオの形にします。英語の文章をホワイトボード上で絵に描き替え,その絵をもとにして原文の考えを手話で表現するという技法です。出来上がったビデオの分かりやすさや正確さを確かめるため,翻訳チーム外の,ろう者のエホバの証人のグループにビデオを見てもらい,意見を聞かせてもらいます」。

ルワンダ全国ろう者連合の会長オーギュステ・ムニャンジェジョ氏

ルワンダ人ろう者の権利を擁護する非政府機関,ルワンダ全国ろう者連合の会長オーギュステ・ムニャンジェジョ氏は,エホバの証人によるルワンダ手話翻訳活動について次のようにコメントしています。「わたしたちは,ルワンダ手話版の聖書とビデオを使って宗教教育を施しているエホバの証人の方々を心から称賛いたします」。

現在までに,エホバの証人は世界中で90以上の言語の手話翻訳を手掛け,手話用JW Library(ライブラリー)という無料のアプリも開発しました。このアプリを使って,90以上の手話言語で聖書に基づく出版物を閲覧できます。このように,多くの手話言語で出版物が提供されていることは,世界中の兄弟姉妹が「あらゆる国民・部族・国語・民に」良い知らせを伝える助けになっています。(啓示 14:6