2020年7月と8月に，世界中の兄弟姉妹と聖書に関心がある人たちが2020年地区大会プログラムを視聴しました。

私たちは「いつも喜びましょう！」地区大会を楽しみにしていました。240の国や地域で，大会ホール，アリーナ，コンベンションセンター，スタジアムを使って開かれる予定でした。その後，新型コロナの感染が広がりました。統治体は出席者の安全を考えて，大会を世界各地にオンライン配信することを決めました。会場で大会を開かなかったのは1897年以来です。

統治体の成員ケニス･クック･ジュニアはこう話しています。「いつもと同じ方法で大会を開けなくなりました。それで世界中の人たちが同じ時期に大会プログラムを楽しめるように計画しました。4カ月足らずで何百もの言語に翻訳し，録音しなければなりませんでした。このようなプロジェクトは普通，計画から完成までに1年かそれ以上かかります。うれしいことに，2020年7月6日に最初のパートが400ほどの言語で視聴できるようになりました。今後，511の言語で視聴できるようになると思います」。

オンライン配信の良かった点について，3人の子供がいるシングルマザーの姉妹はこうコメントしています。「大会で兄弟姉妹と会えないのは残念でした。でも今回の方法は子供たちにはすごく良かったです。小分けにして見ることができたので，集中しやすかったと思います。休憩したい時は停止できます。少しも聞き逃さないで済みました。金曜日のプログラムでは子供が矢のようだと話されました。親は狙いを定めて，子供がエホバに仕える幸福な人生を送れるよう助ける必要があります。そうするのに，今回のようなネット配信のプログラムはとても役立ちました」。（詩編 127:4）

このような特別な形で開かれた大会は世界中のメディアの注目を集めました。アメリカの広報デスクの監督ロバート･ヘンドリックスはこう話します。「大勢のジャーナリストがオンライン配信された大会のことを記事にしました。エホバの証人が出席者の安全を考え，大会を開くためにテクノロジーを活用したことが取り上げられました」。

2020「いつも喜びましょう！」地区大会では，今までにない驚くような方法でプログラムが提供されました。エホバはあらゆる方法で私たちを教えてくださる偉大な教師です。（イザヤ 30:20）