エホバの証人は100年以上にわたり，崇拝で用いる建物を自分たちで設計し建設してきました。そうした建物は王国会館と呼ばれています。お住まいの地域でも王国会館が建設中でしょうか。王国会館は地域にどのような貢献をするでしょうか。

王国会館は地域の景色を引き立てる建物になるよう設計されています。米国で王国会館プロジェクトを監督しているジェイソンは，「王国会館がそれぞれの地域で美しく気品のある建物になることを目指しています」と語っています。また，王国会館の設計チームで働くエホバの証人のある建築家は，「完成した建物がその地域の人々への素敵なプレゼントとなり，周辺の土地の価値も高まるように願っています」と述べています。

王国会館の建設に従事するエホバの証人は高品質の建物を建てることに強い関心を抱いています。工事の仕上がりは，よく注目を集めます。最近，米国テキサス州リッチモンドでのプロジェクトの際，地元の建築検査官は，この屋根はこれまで見てきた中で最高レベルだと述べました。ジャマイカ島では，建築検査官が新人の検査官たちを連れて王国会館の建設現場を訪れ，こう言いました。「エホバの証人について心配する必要はありません。この人たちは計画どおりに工事を進めますし，この辺りの建築基準より高いレベルのものを建てますから」。米国フロリダ州のある町では，検査で訪れた担当者が，「病院や，政府によるプロジェクトを検査してきましたが，ここまできちんと組織されているのは初めてです。いい仕事をされてますね」と話しました。

王国会館で開かれる集会は，出席する人の生活に良い影響を与えます。より良い父親や母親になる秘訣を学び，子どもたちも親に従うことを学びます。王国会館の設計チームで働くロッドは，「王国会館で学ぶと道徳観が培われるので，地域社会全体に良い影響が及びます」と話します。さらにこう言っています。「毎日の暮らしで直面する問題にうまく対処する方法も学べます。集会は温かい友好的な雰囲気なので，支えを必要としている方や，神についてもっと知りたいと思っている方に，来てよかった，良いことを学べた，と感じていただけます」。

王国会館に集まる人たちは近隣の人たちの役に立ちたいと願っているので，災害時には直ちに支援を差し伸べます。2016年にハリケーン･マシューがバハマを襲った時，エホバの証人は254軒の家屋を修繕しました。王国会館の近所に住む，80歳のバイオレットという女性の家も浸水しました。バイオレットは救援活動をしていたエホバの証人たちに声をかけ，助けてもらえるならお金を支払うと言いました。証人たちはお金を受け取ることはしませんでしたが，雨漏りを防ぐために，吹き飛ばされてしまった屋根板を交換しました。そして，新しい石膏ボードでリビングの屋根を修理しました。その後，バイオレットは助けてくれたエホバの証人を一人一人抱きしめて何度も感謝し，「あなたたちは本当に神にお仕えしている人たちだね！」と言いました。

王国会館を良い状態に保つため，エホバの証人は訓練プログラムを実施し，地元の会衆の人たちが自分たちの会館をメンテナンスできるようにしています。そのプログラムは良い成果を上げてきました。アリゾナ州の小さな町でのこと，ある女性が集会に招待されて王国会館へやって来ました。その人は，会館がとてもよく手入れされていると述べ，すでに良い状態にある建物をさらに良くするためのメンテナンス･プログラムがあると聞いて感銘を受けました。女性は町の広報のライターだったため，後日その広報によくメンテナンスされている王国会館についての記事が掲載されました。その記事の結びにはこうあります。「わたしたちの地域に王国会館があること……をうれしく思う」。

王国会館は世界中にあります。ぜひ一度お越しください。エホバの証人は皆さんを心から歓迎いたします。