2020年6月18日
インド
感染症が広まる中,インドの翻訳チームは工夫して仕事を続ける
インドには11の遠隔翻訳事務所があり,出版物を36の言語に翻訳しています。新型コロナウイルス感染症が広まったため,翻訳チームはこれまでにない問題に直面していますが,エホバの助けを得ながら工夫して仕事を続けています。
翻訳はチームのメンバーが協力して行う必要があります。しかし,感染症が広まり,インド国内で厳格なロックダウンの措置が取られたため,翻訳者たちが直接会うことは不可能になりました。また,遠隔翻訳事務所でオーディオやビデオの録音をすることもできなくなりました。
遠隔翻訳事務所では,人が直接会う代わりにビデオ会議システムが使われるようになり,録音もリモートで行われるようになりました。こうした方法により,翻訳者たちは以前より多くの援助を受けられるようになりました。バングラデシュや米国といった他の国々の兄弟姉妹に助けてもらえるからです。
兄弟たちは,フィジカル・ディスタンスを保ちながら,工夫して手話のビデオも制作しています。ある翻訳者たちは寝室をスタジオ代わりにし,簡易な機器を使っています。例えば高機能ビデオカメラの代わりにスマホを使い,三脚の代わりに段ボール箱の上に載せて撮影しています。
こうした工夫に加えて,遠隔翻訳事務所の翻訳者たちは,今の状況で前向きに仕事に励めるようにエホバに頼っています。兄弟姉妹たちのコメントをご紹介します。
コルカタのホセ・フランシス兄弟: 「難しい状況に直面した時,人間は壁にぶつかったと感じるかもしれませんが,エホバはそれを乗り越える方法をご存じです」。
バンガロールのビンドゥ・ラニ・チャンダン姉妹: 「この危険な時期にエホバが私を用いてくださっていると考えると,苦労はありますが大きな喜びを感じます」。
バドーダラーのルビーナ・パテル姉妹: 「何もエホバとその組織を止めることはできません。コロナウイルスも何のそのです」。
勤勉に翻訳を行っている兄弟姉妹たちは,立派な働きをしています。エホバの強力な聖なる力が翻訳者たちを後押ししています。そしてその聖なる力により,イエスが預言した通り,「王国の良い知らせは,全ての国の人々が聞けるように世界中で伝えられます」。(マタイ 24:14)