2015年9月22日
カナダ
カナダ極北で特別な聖書教育キャンペーンが感謝される
【トロント】2014年9月と10月,カナダ支部が組織した聖書教育の特別なキャンペーンに約150人のエホバの証人が参加し,へき地にある35の集落に派遣されました。
証人たちはグループに分けられ,町々や村々を訪ねるよう割り当てられました。その範囲は,西はノースウェストテリトリーズのアクラービクから東はケベック州カンジッカルジュジュアックまでで,3300キロを超えます。このキャンペーンに参加した人たちは自分たちで旅費を負担しましたが,飛行機代に1人数千ドルかかる場合もありました。
このキャンペーンに先立って,エホバの証人の統治体は「聖書を学ぶべきなのはなぜですか」のビデオをイヌクティトット語に翻訳することを承認しました。このイヌイット族の言語は,カナダで約3万5000人の人によって話されており,ヌナブト準州とノースウェストテリトリーズの公用語とされています。
アクラービクにある学校の校長であるベルマ・イラジヤック氏は,エホバの証人の訪問に関し次のようなコメントを残しました。「生徒たちは,皆さんが提供してくださった情報を本当に楽しみました。彼らは今でもそのことを考えています……。『若い人が尋ねる質問 ― 実際に役立つ答え』第1巻,第2巻の両方を10代の生徒たち全員のために依頼することを検討しています。……私どもの学校と地域のために時間を取ってくださりありがとうございました」。
ケベック州北部の町イブジビクの町長ピーター・イヤイチュク氏はエホバの証人と会話し,「聖書を学ぶべきなのはなぜですか」のビデオを見た後,2時間を費やして自家用車でその地域を案内しました。さらに,出発の日には空港まで送り,彼らの訪問に対する感謝を表わしました。
カナダのエホバの証人のスポークスマンであるマテュー・ロゾンは,このように述べています。「エホバの証人は,みなさんに無料で聖書を学ぶ機会を提供できることをうれしく思います。このキャンペーンに参加した人たちは,費やした時間と努力には十分の価値があったと感じています」。
この2か月間に,証人たちは3万7000冊以上の文書を配布しました。ほぼ600人が,聖書に関する話し合いを続けるため,今後も証人たちが訪問するよう依頼しました。
日本: 松永一樹,046-233-0005 (+81 46 233 0005)
ケベック州のクジュジュアラピック空港
ハドソン湾の東側に位置する町,クジュジュアラピックに到着した証人たちのグループ。
ケベック州のサルイト
サルイトはケベック州北部に位置しており,1300人を超える住民がいる。
ケベック州のイブジビク
イブジビクもケベック州北部に位置しており,人口は400人ほど。
ケベック州のイブジビク
イブジビクの町長ピーター・イヤイチュク氏に町を案内してもらったダビッド・クレアモア。
ケベック州のイブジビク
イヌイット族の若い人が「聖書を学ぶべきなのはなぜですか」のビデオを見ている。
ノースウェストテリトリーズのパウラトゥク
この町の300件ほどの家々は,ボーフォート海に細長く伸びた土地にまで及んでいる。
ケベック州のユミジャック
イヌイット族の夫婦が,証人のジュリアン・ピナールを聖書の話し合いのために家に招いている。この町の人口は約450人。
ケベック州のユミジャック
ケベック州北部の地元住民が,証人のロクサーヌ・ピナール(右)と写真を撮っている。
ケベック州のピュヴィニテュク
ケベック州北部に位置するこの村には,約1700人が住んでいる。