2020年3月20日
グローバル・ニュース
前例のないギレアデ卒業式
ものみの塔ギレアデ聖書学校の第148期卒業式はこれまでの卒業式と何も変わっていませんでしたが,聴衆がいないという点で大きく異なっていました。卒業式のプログラムは出席者全員にライブ配信されました。これは,世界的な健康危機が広がる中,エホバの証人の組織が状況の変化に対応した最新のケースとなりました。
2020年3月14日,ニューヨーク州パタソンにあるエホバの証人の教育センターで卒業式が開かれました。統治体の成員であるスティーブン・レット兄弟がプログラムの司会を務めました。合計55人の生徒が卒業しました。 a
卒業式に先立つ数週間,新型コロナウイルス(COVID-19)のまん延に関する報道が世界のトップニュースになりました。jw.orgのニュースルームセクションでも言及した通り,エホバの証人の世界本部は状況を注視し,地元当局からの要請に応じて全ての会衆に指示を与えています。
政府からの要請の1つは,大きな集まりを制限するというものです。この要請や他の要素を考慮し,統治体は,外部からのゲストが卒業式に出席できないこと,卒業式は聴衆なしで行うことを決定しました。ベテル家族とギレアデの卒業生はこうした指示に従う点で立派な手本を示しました。(ヨハネ 13:34,35)
とはいえ,ギレアデ卒業生とベテル家族のゲストのために,ライブ配信が行われました。この取り決めにより,1万人を超える世界中の兄弟姉妹が,卒業生の友人や家族を含め,リアルタイムで卒業式を楽しみました。
新型コロナウイルスの感染が広がる中でも,統治体は,崇拝のために集まること,特に会衆の集会が定期的に行われることを望んでいます。それで最近,世界中の支部に,地元の状況に合わせて会衆の集会をどう調整したらよいか具体的な指示を与えました。その中には,伝道者がより小さなグループで集まることや,ビデオ会議などの形で“会う”ことが含まれます。エホバの組織からの指示や励ましは全ての会衆に途切れることなく与えられています。これからも世界中の兄弟姉妹は養われていくに違いありません。
エホバの力によって,私たちの組織はどんな困難も乗り越えることができます。その力を遮るものは何もありません。(詩編 18:29)
a 第148期ギレアデ卒業式の全てのプログラムは2020年6月にjw.orgで配信される予定です。