台風22号（アジア名マンクット）は数日にわたり，太平洋の西部と南シナ海に大打撃を与えました。以下は，この災害で被害を受けた地域を管轄する各支部からの報告です。

ミクロネシア: 2018年9月10日，台風22号は北マリアナ諸島のロタ島を襲いました。これは2002年以降，ロタ島に上陸した中で最強の台風でした。幸いなことに負傷した兄弟姉妹はおらず，島で唯一の王国会館にも被害はありませんでした。1人の兄弟が，自宅の修繕が終わるまで一時的に別の場所に住んでいます。被災者を元気づけるため，巡回監督がロタ島を訪問しています。

フィリピン: 2018年9月15日，台風22号（フィリピン名オンポン）が，フィリピンのカガヤン州バッガオに上陸しました。この台風は，今年フィリピンに襲来した台風の中で最強でした。死者の数は増え続けており，81人に達しました。

残念なことに，この台風によりベンゲット州の1人の姉妹が亡くなり，4人の兄弟が負傷しました。第一報によれば，兄弟姉妹の家のうち，938軒が損壊し15軒が全壊しました。また少なくとも28棟の王国会館が損壊しました。そのうちの1棟は，ほぼ完全に土砂に吞（の）み込まれました。カウアヤン，トゥゲガラオ，バギオ，ラワグに設置された4つの災害救援委員会（DRC）は，兄弟姉妹の身体的，感情的，霊的な必要を顧みています。今後，支部委員の1人が，兄弟姉妹を元気づけるために現地を訪問する予定です。

香港: 2018年9月16日，台風22号は香港に上陸しました。支部事務所とベテル家族の宿舎が，軽微な損害を被りました。またエホバの証人が所有する家2軒が，大きな被害を受けました。1軒は倒木により損壊し，もう1軒は強風により屋根が吹き飛ばされました。ほかにも，数軒の家が水害に遭いました。香港のDRCは兄弟姉妹の当面の必要を顧みています。

わたしたちは，台風22号による被害を受けた兄弟姉妹のことを思い，祈りに含めています。また，仲間の信者が，大変な状況にある兄弟姉妹を愛情深く助けていることを知って慰められています。わたしたちの世界的な家族の絆（きずな）は，確かにエホバからの祝福です。（箴言 17:17）