2021年3月4日
タジキスタン
国際的な信教の自由に関する米国委員会 タジキスタンで投獄されているシャミール・ハキモフ兄弟を擁護
2021年2月24日,「国際的な信教の自由に関する米国委員会」のヌリー・ターケル委員は声明を出し,同委員会の宗教的良心の囚人プロジェクトで,70歳のシャミール・ハキモフ兄弟を支援する意向を表明しました。ターケル委員はこう説明しています。「年配で病気を患う男性が不当にも7年半の拘禁刑を言い渡された。そして,2019年以来,古びた過密状態の刑務所で過ごすことを余儀なくされ,苦しんでいる。7年半という刑期は,彼にとって死刑宣告にも相当する。エホバの証人としての宗教的信条を平和的に実践しただけで不当に投獄されたのである」。
2019年1月から2月にかけて,タジキスタン北部で24人のエホバの証人が組織犯罪対策部の職員から取り調べを受けました。その中に,妻を亡くしているハキモフ兄弟も含まれていました。組織犯罪対策部はハキモフ兄弟を逮捕し,エホバの証人になったいきさつやエホバの証人の組織の構成について尋問しました。
当時ハキモフ兄弟は手術を受けたばかりでしたが,警察によって8時間身柄を拘束され,術後の治療を受けることができませんでした。兄弟は高血圧も患っています。その後,自宅に戻ることができましたが,電子機器,聖書,書籍や冊子類,パスポートを押収されました。パスポートがないと年金を受給できないため,必要な治療を受けられなくなりました。
2019年2月28日,ホジェンド市裁判所はハキモフ兄弟の公判前勾留を決定しました。勾留期間は3度延長され,兄弟は取り調べと裁判手続きの間ずっと勾留されました。
2019年9月10日,兄弟は有罪判決を受け,7年半の拘禁刑を言い渡されました。2020年7月4日,兄弟は刑務所から通知を受け取り,タジキスタンの恩赦に関する法律に基づいて2年3カ月と10日刑期が短くなることを知らされました。兄弟は2024年5月16日に釈放される予定です。
私たちの愛する兄弟姉妹が辛抱強さを示しつつ喜んで忍耐できるよう,エホバは助けてくださるに違いありません。(詩編 20:2)