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2019年8月16日
デンマーク

デンマークで新しい聖書ミュージアムがオープン

デンマークで新しい聖書ミュージアムがオープン

2019年7月,エホバの証人のスカンディナビア支部で,新しい聖書ミュージアムがオープンしました。支部はデンマークのコペンハーゲンから約65キロ離れたホルベックにあります。このミュージアムは「スカンディナビアにおける聖書と神の名」というテーマで開かれています。

ミュージアムには貴重で意義深い聖書がたくさん展示されており,その中にはデンマーク語,フェロー語,グリーンランド語,アイスランド語,ノルウェー語,サーミ語,スウェーデン語で書かれた50以上の聖書が含まれています。

最も意義深い聖書の1つは,1541年版のグスタフ・バーサ聖書の原本です。これは,スカンディナビアの言語で初めて書かれた全巻聖書です。スウェーデン語の文法や語彙の大部分は,この聖書が基になっています。その後300年にわたり,スウェーデン語の聖書は,グスタフ・バーサ聖書を基に作られました。

展示されている1541年版のグスタフ・バーサ聖書の原本

ほかにも,貴重な原本の1つとして,1550年版のクリスティアン3世聖書が展示されています。これは,デンマーク語で書かれた最初の全巻聖書です。クリスティアン3世聖書は,デンマーク語の統一に役立ち,ヨーロッパ北部の大部分に大きな影響を与えました。

1550年版のクリスティアン3世聖書の原本

スカンディナビア支部のエリーク・イェアンセンはこう述べています。「スカンディナビアでは何世紀にもわたって,神の言葉と,エホバという威光あるお名前に対する深い敬意が示されてきました。新しい聖書ミュージアムでは,そのことを実感していただけるでしょう」。