2021年2月10日，トルクメニスタンの裁判所は，良心的に兵役を拒否したナザル･アルイエフ兄弟に1年の拘禁刑を言い渡しました。

ナザル･アルイエフ

• 生まれた年: 2000年（レバプ州）

• 人物紹介: 母親と2人のきょうだいとトルクメナバートに住んでいる。趣味はバレーボールとサッカー。心臓の病気を2つ抱えている。散髪の仕事をして家計を助けている。

  母親から聖書について学んだ。2015年，14歳の時にバプテスマを受けた。明るくて気前が良く，謙虚な若者として知られている。中立を保つ兄弟を家族がサポートしている。

2020年5月16日，ナザル･アルイエフ兄弟は徴兵事務所に連行され，軍服を身に着けるよう圧力を受けました。それを身に着けると軍への入隊を示すことになるので，兄弟は拒みました。5月28日に，兄弟は当局の人たちと面会し，軍には入隊しないことを再び伝えました。6月，兄弟は地区の徴兵事務所に手紙を書き，自分の信条について説明しました。

2021年1月4日，ナザルと母親は，ホジャンバズ地区の検察庁に行きました。ナザルは兵役を拒否する理由について説明し，代替の市民奉仕を行いたいと願い出ました。こうした努力にもかかわらず，あなたは起訴される，と捜査官に言われました。

現在20歳のナザルはこう言います。「このような状況でも，エホバに頼るなら気持ちが穏やかになります。エホバが助けてくれるので，落ち着いて話すことができます」。

兄弟はこう続けます。「これまでに起きたことを振り返ると，エホバがずっと支えてくれていたと感じます。エホバはこれからも私のことを助けてくれると思います」。

トルクメニスタンは代替の市民奉仕を提供していません。そのため，良心的に兵役を拒否する若い兄弟たちは，最長で2年の拘禁刑が科されます。現在トルクメニスタンには，中立を保ったために投獄されている若い兄弟たちが15人います。

エホバは必ず，トルクメニスタンにいるナザルや他の若い兄弟たちに「揺るぎない愛を示」し続けてくださいます。（詩編 18:25）