トルクメニスタンの軍事裁判所は，ルスラン･アルティクミラドフ兄弟に間もなく a判決を言い渡す予定です。良心的に兵役を拒否したことが理由で，兄弟には最長2年の拘禁刑が科される可能性があります。兄弟は2020年12月15日から身柄を拘束されています。兄弟が中立の立場ゆえに投獄に直面するのは，これで2度目です。

ルスラン･アルティクミラドフ

• 生まれた年: 2000年（アルパン･ゲンゲシュリク村）

• 人物紹介: 田舎で育つ。模範的な生徒だった。車両整備の工場で働いていた。趣味はサッカー。

  聖書の原則に従って生活することを母親から学んだ。エホバの証人の愛や一致に感動し，2015年に15歳でバプテスマを受けた。エホバ神への愛に動かされて兵役を拒否した。

2018年8月13日，当時18歳だったルスラン･アルティクミラドフ兄弟は兵役を拒否したために1年の拘禁刑を言い渡されました。その後，刑期を終え，2019年8月12日に釈放されました。

トルクメニスタンの法律によると，兵役を拒否した若者を2回起訴できることになっています。それで，2020年11月，ルスラン兄弟は兵役に就くよう出頭を命じられました。

兄弟は再び投獄される可能性があることを十分知っていましたが，兵役を拒否しました。そして2020年12月15日に逮捕され，裁判を待つ間，公判前勾留されました。

兄弟はエホバに忠実であり続けることを決意しています。初めて裁判にかけられた時のことを思い返してこう言っています。「厳しい試練を経験したり，不公正な扱いを受けたりすることは分かっていましたが，恐れませんでした。エホバとの関係や喜びを決して失いたくないと思いました」。

兄弟は投獄中，大変な経験をしました。環境はひどいもので，よく暴力を受けました。しかし，いつもエホバの助けを感じることができました。当時を振り返ってこう言っています。「刑務所にいる間，エホバは私のために行動してくださいました。例えば，殴られた時，1回目は痛みを感じたものの，2回目以降は痛みを感じませんでした。エホバの支えを実感しました」。さらに，地元の兄弟姉妹の愛情深い支えもありました。それは兄弟を勇気づけただけでなく，兄弟の周りにいる人の心に訴えるものともなりました。

ルスラン兄弟は再び投獄される可能性がありますが，エホバの助けを確信し，こう述べています。「私はエホバが祝福してくださると強く信じています。……希望を強く持てば，喜びを失うことはありません。喜びがあれば力が湧き，忍耐できます。そのような人が倒れることはありません」。

ルスラン兄弟や他の勇気ある若い兄弟たちは，私たちにとって素晴らしい手本です。兄弟たちの経験から，どんな試練に遭ったとしても，エホバが勇気と喜びを保てるよう助けてくださると確信できます。エホバは，神の王国に対する兄弟たちの揺るぎない愛に必ず報いてくださるでしょう。（ヘブライ 11:6）