2024年4月29日
フィリピン
フィリピン手話の「マタイによる福音書」が発表される
2024年4月21日,ケソンシティのフィリピン支部事務所で行われた特別プログラムで,フィリピン支部委員会のディーン・ジェイセク兄弟がフィリピン手話の「マタイによる福音書」を発表しました。会場には413人の兄弟姉妹が出席し,フィリピン各地の3998人がオンラインで視聴しました。発表後,jw.orgと手話用JW Libraryアプリですぐにダウンロードできるようになりました。
フィリピン手話を使っている人は約50万人います。1999年にケソンシティで,最初のフィリピン手話会衆が設立されました。2011年には聖書の出版物が初めてフィリピン手話に翻訳されました。現在は,3000人以上の兄弟姉妹がフィリピンにある72の手話会衆やグループで奉仕しています。
聖書の書がフィリピン手話に翻訳されたのは今回が初めてです。あるろう者の兄弟は次のようにコメントしました。「『マタイによる福音書』が出るまで,この書はところどころ翻訳されているだけでした。まるで大きなパズルの数ピースしかないような感じでした。でも今では絵の全体を見ることができます」。フィリピン手話会衆で奉仕しているある長老はこのように言っています。「『マタイによる福音書』の中には,牧羊したり会衆を励ましたりする時に使える教えがたくさん収められています。例えばマタイ 5章23,24節は,兄弟たちとうまくいかないときに良い関係になれるよう努力することを勧めています。大切な教えを私たちの言語で理解できるようにしてくださったエホバに感謝しています」。
フィリピン手話の「マタイによる福音書」が発表されたことをうれしく思います。今後より多くの心の正直な人が神の言葉を学ぶことができるでしょう。(マタイ 7:24,25)