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マラウイのリロングウェにある現在の支部施設。左上から時計回りに,マラウイの最初の支部の僕(しもべ)だったビル・マクラッキー,1967年に支部が差し押さえられている様子,現在のマラウイで伝道を楽しんでいる姉妹の様子。

2023年12月28日
マラウイ

マラウイで最初の支部事務所が設立されて75年

不屈の信仰の記録

マラウイで最初の支部事務所が設立されて75年

2023年でエホバの証人の支部事務所がマラウイに初めて設立されてから75年がたちました。最初の支部事務所がマラウイのブランタイアに設立されたのは1948年のことでした。

それまでは南アフリカ支部がマラウイでのエホバの証人の活動を監督していました。1930年代からマラウイのエホバの証人は着実に増加し始め,1934年にはたった28人だったのが,1948年には5600人を超えるまでになりました。エホバの証人が増加する中,1948年9月1日,兄弟たちはブランタイアにある小さなアパートを借りて,そこに支部事務所を開設しました。この事務所は,1958年に新しい支部施設が近くの場所に建設されるまで使われました。

左: 1958年に建てられたマラウイの支部事務所の前に並ぶチェワ語とトゥンブカ語の翻訳者の兄弟たち。現在マラウイ支部委員会で奉仕しているバストン・ニイレンダ(赤丸)も写っている。右: 80歳になった現在のバストンと妻のバイオレット。

マラウイ当局は,1967年10月にエホバの証人の活動を禁止し,支部事務所を差し押さえました。支部事務所が移転してから10年もたたない頃の出来事でした。それでも,マラウイの責任ある兄弟たちは国中の伝道活動を組織し,仲間の兄弟姉妹をサポートし続けました。その後26年近くにわたって,エホバの証人はクリスチャンとしての中立の立場ゆえに恐ろしい迫害に遭い,言葉にできないほどのひどい暴力を受けました。兄弟姉妹は,投獄されたり拷問を受けたりし,中には殺された人もいました。モザンビーク,ザンビア,ジンバブエなどの近隣の国々に避難した兄弟姉妹もいました。

聖書に基づく資料をチェワ語に訳している兄弟姉妹

1993年8月12日,エホバの証人の活動がついに当局から認められました。その後の2年間は,禁令の間マラウイでの活動を助けていたザンビアの兄弟たちが活動の再開をサポートしました。兄弟たちはリロングウェにあった住宅2軒を購入し,マラウイの新しい支部事務所にしました。1994年には,新しいベテルを建てるための土地を探すプロジェクトが統治体によって承認されました。2001年5月19日に,その新しい支部の献堂式が行われ,2000人以上の兄弟たちが参加しました。その多くは長年の迫害の間,揺るぎなくエホバに仕えてきた兄弟姉妹でした。禁令の間,巡回監督として奉仕していたトロフィム・ンソンバ兄弟も献堂式に参加しました。兄弟は新しい支部施設とマラウイでのエホバの証人の活動の発展を振り返って,こう言っています。「エホバからのこうした素晴らしい祝福は,私にとっても妻にとっても,まるで夢のようです」。

現在,マラウイには1924の会衆があり,10万9000人以上の兄弟姉妹がいます。そのうち255人は,リロングウェにあるマラウイ支部で奉仕しています。マラウイ支部は,聖書に基づく資料を7つの言語に翻訳する活動を監督しています。

現在マラウイでは,10万9000人以上の兄弟姉妹がエホバに仕えている。

長年の忍耐によって自分を神の奉仕者として推薦してきたマラウイの兄弟姉妹を,エホバが引き続き愛し支えてくださるよう祈っています。(コリント第二 6:4