内容へ

ウイチョル族の加害者たちはこの家を手当たり次第にあさり,ドアも窓も屋根も盗んでいった。挿入写真: 自宅を追い出されたウイチョル族の証人たち。

2018年2月6日
メキシコ

メキシコのハリスコ州でエホバの証人がウイチョル族コミュニティーから追放される

メキシコのハリスコ州でエホバの証人がウイチョル族コミュニティーから追放される

【メキシコ市】2017年12月4日,メキシコ,ハリスコ州の山間部に位置する小さな町トゥクスパン・デ・ボラニョスで,ウイチョル族のエホバの証人12名と,共に聖書を学んでいた36名が暴徒に襲われ,自宅から追い出されました。襲撃者たちは,エホバの証人がウイチョル族の伝統宗教儀式に加わろうとしないことに激怒していました。証人たちは宗教的迫害であるとして,法的権威に救済を求めています。

兄弟たちの所有物は盗まれるか,外に投げ出された。

メキシコ政府はウイチョル族の伝統と文化を尊重しており,彼らにある程度の自治権を与えています。そのウイチョルの在来自治機関からの依頼を受けた執行者たちは,証人たちを自宅から引きずり出し,家のドアや窓や屋根まで,ありとあらゆる物を奪っていきました。残ったものは外のどぶに投げ捨てられました。それから証人たちを森に連れて行って置き去りにし,戻ってくるようなことがあれば殺すと脅していきました。

ウイチョル族のエホバの証人。王国会館の外で。

メキシコにある支部の代表者がこれら追い出された証人たちを訪問して信仰を強め,住宅の世話もしました。また,エホバの証人の法律関係の代表者が,ハリスコ州政府の長官や人権問題にかかわる検察官,地方検察官,犯罪被害者への対応を担当する責任者などと面会しました。それらの関係する機関が今回の事件を調査しています。

エホバの証人のメキシコ広報担当ガマリエル・カマリージョのコメントです。「地元の習慣を尊重しながら平和に生活していたわたしたちの仲間の信者が,自分たちの良心に反する宗教儀式に加わらなかったというだけの理由で襲撃を受けたことを聞いて,血の気の引く思いがしました。州政府がこの宗教的迫害に迅速に対応してくださることを希望します」。

わたしたちは,家や持ち物を失った仲間の兄弟たちのために祈っています。そしてエホバがご自分の組織を通して,必要な援助を与え続けてくださることを確信しています。(イザヤ 32:2

広報担当:

世界本部: David A. Semonian,広報オフィス,+1-845-524-3000

メキシコ: Gamaliel Camarillo,+52-555-133-3048

日本: 松永一樹,046-233-0005(+81-46-233-0005)