2018年10月9日，ポーランド国籍のアンジェイ･オニシュークは，ロシアで警察と軍関係者に逮捕されました。兄弟は現在も公判前勾留されています。最近，勾留期間が10月2日まで延長されることになりました。これで勾留期間の延長は5度目となり，兄弟は，ほぼ1年間勾留されることになります。

勾留中，アンジェイ兄弟はずっと独房で監禁されています。朝6時から夜21時まで，横になることは許されません。15分間の温水シャワーは，週に1度しか浴びることができません。また，逮捕されてから10カ月たった今も，妻のアンナ姉妹は兄弟に会うことができていません。2人に許されているやり取りは，手紙のみです。姉妹は何度も面会を求めていますが，毎回当局に拒否されています。

以前の記事で取り上げた通り，キーロフでは，アンジェイ兄弟の家と他の18軒が地元警察と覆面特殊部隊による家宅捜索を受けました。その後，アンジェイ兄弟は逮捕され，王国の歌を歌ったことと宗教的文書を学んだことについて刑事告発されました。

昨年，アンジェイ兄弟と共に4人の兄弟たち（44歳のマクシム･ハルトゥーリン，66歳のウラジーミル･コロベイニコフ，26歳のアンドレイ･スボルコフ，41歳のエフゲニー･スボルコフ）がキーロフで逮捕され，公判前勾留されました。4人は現在，自宅拘禁下に置かれています。アンジェイ兄弟と4人の兄弟たちの件は，ヨーロッパ人権裁判所に申し立てが提出されています。

今年，ロシア当局はキーロフで，さらに7人の兄弟たちを刑事告発しました。最年長は，70歳のエフゲニー･ウジンツェフです。合計12人のキーロフのエホバの証人が，信仰を実践したために刑事告発に直面しています。

アンジェイとアンナや，他のロシアの愛する兄弟姉妹について考えるとき，次の聖書の言葉を決して忘れないようにしたいものです。「捕らわれている人たちのことを覚えていてください。自分たちも一緒に捕らわれているかのようにです。また，虐待されている人たちのことも覚えていてください。皆さんも同じ体を構成しているからです」。（ヘブライ 13:3）