2021年6月7日，チェリャビンスクにあるツェントラリヌイ地区裁判所は，ドミトリー･ビノグラドフ兄弟を有罪とし，2年の執行猶予刑を言い渡しました。

ドミトリー･ビノグラドフ

• 生まれた年: 1963年（チェリャビンスク）

• 人物紹介: 両親が離婚し，母親に育てられる。趣味が高じてプロのチェスプレーヤーになった。チェス教室で教えている。1990年にジャナルグリと結婚する。4人の子供がおり，下の2人は現在も一緒に住んでいる。

  学識のある人たちが地球を汚染したり，他の人を傷つけたりするのはなぜか，とよく考えていた。聖書の中に納得のいく答えを見つけ，2014年にバプテスマを受けてエホバの証人になる。

2018年の終わりごろ，おとり捜査員たちが関心のあるふりをしてビノグラドフ兄弟に近づき，聖書についての話し合いをしました。当局は2020年1月までに，兄弟を刑事訴追するのに十分ないわゆる証拠を集めていました。その2カ月後，警官たちは兄弟が留守の間にアパートに踏み込み，家宅捜索をしました。

ビノグラドフ兄弟は視力が弱く，高血圧を患っています。兄弟はこう述べます。「それでも，神との関係は自分の健康状態に左右されません。……法廷で証言できることを，うれしく，また誇りに思っています」。

ビノグラドフ兄弟と家族は，聖書通読や黙想，集会の準備や出席やコメントの良い習慣を保ってきました。このことは何年もの間，家族みんながエホバとの絆や互いの絆を強くし，迫害を忍耐する助けになっています。兄弟はこう言います。「仲間の祈りが特に大きな力になっています。エホバは正しい人たちの祈りを聞いてくださいます。私たち家族は，エホバの祝福の海で泳いでいるかのようです」。

忠実な兄弟姉妹が喜びを失わず，迫害を立派に忍耐している姿は私たちの良い手本です。兄弟姉妹について考えると，テサロニケ第二 1章4節に書かれている，次の言葉通りだと感じます。「私たちは神の諸会衆の中で皆さんについて誇らしく語っています。皆さんはさまざまな迫害や苦難に遭いながら，忍耐と信仰を示しています」。