プスコフ市裁判所は，2020年6月8日，61歳のゲナジー･シパコフスキー兄弟に判決を言い渡す予定です。兄弟は自宅でクリスチャンの小さな集まりを開いただけで「過激主義」活動を行ったとして訴えられています。検察はシパコフスキー兄弟に7年半の拘禁刑を求刑しています。

2018年の初めごろ，連邦保安庁の捜査官たちがシパコフスキー家族のアパートに盗聴器を仕掛け，数カ月にわたって一家の行動を監視しました。2018年6月3日，午後12時45分，アパートで平和に集まりが行われているさなかに，武装した国家親衛隊を引き連れた連邦保安庁の捜査官たちが玄関から押し入りました。そして，6時間かけて家宅捜索を行いました。

連邦保安庁の捜査官たちはタブレットや携帯電話を押収し，エホバの証人たちを取り調べるために連行しました。取調官たちは証人たちを侮辱し，お前たちは解雇されて刑事訴追される，と言って脅しました。シパコフスキー兄弟の取り調べは午後10時まで続きました。

2019年3月19日，シパコフスキー兄弟が「過激主義」組織の活動を組織したとして刑事手続きが開始されました。5カ月後，「過激主義活動への資金提供」という容疑が追加されました。

判決が迫る中，シパコフスキー家族が勇気を持ち続けられるよう，エホバが助けてくださるでしょう。私たちはそのことを確信しつつ祈ります。忠実に忍耐し続けるなら必ず報われるのです。（歴代第二 15:7）