2024年6月14日，デニス･アントノフ兄弟とアレクサンドル･コロリョフ兄弟がロシアのモロチニツァ村にある刑務所から釈放されました。2人は2022年8月25日に有罪判決を受け，2年の拘禁刑を言い渡されました。公判前勾留の期間を考慮され，刑期を終えました。

アントノフ兄弟の妻のオリガ姉妹は，離れ離れになっていた時にどのように支え合ったかについてこう話しています。「手紙の中に聖句を書いて励まし合うようにしました。特に力になったのは，伝道の書 8章12節にあるソロモンの次のような言葉です。『私は，真の神を畏れる人たちが良い結果を得るのを知っている』。諦めずにエホバに仕え続けるなら，エホバは忍耐するための力を与えてくださる，ということが分かりました」。

コロリョフ兄弟は，判決を受ける前の最終意見陳述で，預言者ダニエルと自分の経験を重ね合わせてこう述べました。「ダニエルは，死と隣り合わせの状況でも，強い信仰があったのでエホバ神に祈ることをやめませんでした。私もどんな迫害にも負けない強い信仰を持てるよう，神に祈り続けたいと思います」。

アントノフ兄弟とコロリョフ兄弟が家族と再会できたことをうれしく思います。兄弟たちの経験から，詩編 4編3節の言葉通りであることを実感できます。「エホバがご自分に尽くす人を特に大切にしてくださることを知れ。私が呼び掛けると，エホバは聞いてくださる」。