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2018年4月17日
ロシア

ロシア当局によるエホバの証人の国内事務所差し押さえに関する上訴審が行なわれる

ロシア当局によるエホバの証人の国内事務所差し押さえに関する上訴審が行なわれる

2018年5月3日,サンクトペテルブルク市裁判所は,エホバの証人の元ロシア国内事務所を差し押さえる判決に対する,証人たち側からの上訴を審理します。この裁判でエホバの証人側が敗訴すると,判決は執行可能となり,ロシア政府は直ちに不動産を没収することができます。

これまでセストロレツク地区裁判所は,エホバの証人の事務所が米国を拠点とする非営利法人であるペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会の所有である,という証拠を無視してきました。ペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会がこの不動産をこれまで17年間所有しており,そのための税金も納めてきました。ところが,2017年12月7日,同地区裁判所は,ペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会の所有権を示す契約は無効であるとの判決を下したのです。もし今回の上訴で敗訴し,ロシア国内で用いることのできる法的手段がなくなれば,エホバの証人はこの由々しい不公正をヨーロッパ人権裁判所に訴えます。

審理は,ロシア,サンクトペテルブルク,バセイナヤ通り6番にある,サンクトペテルブルク市裁判所で2018年5月3日午前11時30分から行なわれます。