近きん年ねん，政せい治じや科か学がく技ぎ術じゅつなどの各かく方ほう面めんから，AI（人じん工こう知ち能のう）についてさまざまな意い見けんが出でています。AIにはいろいろな利り点てんがありますが，悪あく用ようされることを懸け念ねんする声こえも上あがっています。

•   「AIは現げん代だいの最もっとも強きょう力りょくなテクノロジーの1つであり，……人ひとの生せい活かつを向こう上じょうさせる可か能のう性せいを秘ひめています。しかし同どう時じに，安あん全ぜんを大おおきく脅おびやかし，人じん権けんやプライバシーを侵しん害がいし，民みん主しゅ主しゅ義ぎに対たいする信しん頼らいを損そこなうリスクもあります」。カマラ･ハリス米べい国こく副ふく大だい統とう領りょう，2023年ねん5月がつ4日か

•   「AIは医い療りょうでの貢こう献けんも期き待たいできるが，人ひとの心こころや体からだにさまざまな害がいを及およぼすリスクもある」。フレデリック･フィーダーシュピール博はく士しなど各かっ国こくの医い師しや医い療りょうの専せん門もん家かによるコメント，BMJグローバルヘルス（英えい語ご） a，2023年ねん5月がつ9日か

•   「AIのせいで間ま違ちがった情じょう報ほうが広ひろがってしまっている。AIはもうすぐ人ひと々びとの仕し事ごとを奪うばうようになるだろう。いずれAIが人じん類るいに対たいする脅きょう威いになるのではないかと心しん配ぱいするエンジニアもいる」。ニューヨーク･タイムズ（英えい語ご），2023年ねん5月がつ1日ついたち

 AIがどのように使つかわれていくかは，やがて明あきらかになるでしょう。では，聖せい書しょからはどんなことが分わかるでしょうか。

 テクノロジーの進しん歩ぽが必かならず良よい結けっ果かを生うむとは限かぎりません。人にん間げんはその結けっ果かをコントロールできないのです。聖せい書しょはその理り由ゆうを明あきらかにしています。

1.  1. 人ひとは良よい動どう機きを持もっていても，自じ分ぶんの行こう動どうがどんな悪わるい影えい響きょうを与あたえるか予よ測そくできないことがあります。

   •   「人ひとには正ただしい道みちに思おもえても，最さい終しゅう的てきに死しに至いたる道みちがある」。（格かく言げん 14:12）

2.  2. 人ひとは自じ分ぶんが作つくったものをほかの人ひとがどう使つかうかまではコントロールできません。

   •   「私わたしは[自じ分ぶんが作つくったもの]を私わたしの後あとに現あらわれる人ひとのために残のこすことになるからだ。しかも，その人ひとが賢かしこい人ひとか愚おろかな人ひとか誰だれにも分わからない。いずれにしてもその人ひとは，私わたしがこの地ち上じょうで知ち恵えと努ど力りょくを尽つくして得えた全すべてを手てにする」。（伝でん道どうの書しょ 2:18，19）

 こうした点てんを考かんがえると，人にん間げんのすることには限げん界かいがあることが分わかります。

 全すべてのものを創そう造ぞうした神かみ様さまは，人にん間げんや人にん間げんが生うみ出だしたテクノロジーによって，地ち球きゅうや人じん類るいが滅ほろびることを許ゆるしません。次つぎのように約やく束そくしています。

•   「地ち球きゅうは永えい遠えんに存そん続ぞくする」。（伝でん道どうの書しょ 1:4）

•   「正ただしい人ひとは地ち上じょうに住すみ続つづけ，そこで永えい遠えんに暮くらす」。（詩し編へん 37:29）

 神かみ様さまは聖せい書しょの中なかで，私わたしたちのためになるアドバイスを与あたえ，平へい和わで幸しあわせな生せい活かつを送おくれるようにしてくれます。この点てんについて詳くわしくは，「幸しあわせな暮くらしにつながるアドバイス」，「あしたはもっと明あかるい日ひになる？」という記き事じをご覧らんください。