血ちは非ひ常じょうに大たい切せつです。血ちがなければ誰だれも生いきられません。神かみは全すべてのものを造つくったので，血ちの用よう途とを決きめる権けん利りがあります。神かみは血ちについて何なんと言いっているでしょうか。血ちを食たべたり，輸ゆ血けつをしたりしてもいいのでしょうか。血ちが関かん係けいする事こと柄がらについて，どうすれば良よい判はん断だんができるでしょうか。

1. エホバにとって血ちはどういうもの？

エホバは古こ代だいのイスラエル人じんに，「あらゆる生いき物ものの命いのちはその血ち」であると言いいました。（レビ記き 17:14）エホバにとって，血ちは命いのちを表あらわすものです。命いのちは神かみからの神しん聖せいな贈おくり物ものですから，血ちも神しん聖せいなもの，つまり非ひ常じょうに大たい切せつで特とく別べつなものです。

2. 神かみは血ちのどんな用よう途とを禁きんじている？

エホバは自じ分ぶんを崇すう拝はいする人ひとたちに，血ちを食たべてはならないと命めいじました。クリスチャンの時じ代だいよりはるかに昔むかしのことです。（創そう世せい記き 9:4とレビ記き 17:10を読よむ。）その命めい令れいがクリスチャンに対たいしても有ゆう効こうであることは，1世せい紀きに統とう治ち体たいが「血ち……を避さけている」ようにと指し示じしたことから分わかります。（使し徒と 15:28，29を読よむ。）

血ちを避さけるとはどういうことでしょうか。もし医い師しからアルコールを避さけるようにと言いわれたら，飲のむのをやめるでしょう。では，アルコールが入はいっているものを食たべたり，アルコールを血けっ管かんに注ちゅう射しゃしたりするでしょうか。もちろんしないでしょう。同おなじように，血ちを避さけるようにという神かみの命めい令れいは，血ちを飲のんだり，血ち抜ぬきされていない肉にくを食たべたりしてはいけないということです。血ちが加くわえられている食たべ物ものも食たべてはいけません。

では，医い療りょう目もく的てきで血ちを使つかうことはどうなのでしょうか。明あきらかに神かみの指し示じに反はんしている治ち療りょう法ほうがあります。それは，全ぜん血けつ輸ゆ血けつや，血けつ液えきの4つの主しゅ要よう成せい分ぶん（赤せっ血けっ球きゅう，白はっ血けっ球きゅう，血けっ小しょう板ばん，血けっ漿しょう）の輸ゆ血けつです。明あきらかに神かみの指し示じに反はんしているとは言いえない治ち療りょう法ほうもあります。例たとえば，血けつ液えきの主しゅ要よう成せい分ぶんをさらに細こまかく分わけた血けつ液えき分ぶん画かくを使つかうものです。自じ己こ血けつを使つかう医い療りょう処しょ置ちもいろいろあります。そうした治ち療りょうを受うけ入いれるかどうかは，各かく自じが自じ分ぶんで決きめなければなりません。 a （ガラテア 6:5）

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3. 医い療りょうに関かんしてエホバに喜よろこばれる判はん断だんをする

医い療りょうに関かんして，どうすれば神かみの見み方かたに沿そった判はん断だんができるでしょうか。動どう画がを見みて，以い下かに挙あげられていることの大たい切せつさを考かんがえましょう。

• 祈いのって知ち恵えを求もとめる。（ヤコブ 1:5）

• 聖せい書しょの原げん則そくを調しらべて，どう当あてはまるか考かんがえる。（格かく言げん 13:16）

• どんな医い療りょう上じょうの選せん択たく肢しがあるか調しらべる。

• 受うけ入いれられない選せん択たく肢しをはっきりさせる。

• 良りょう心しんが痛いたまない決けっ定ていをする。（使し徒と 24:16） b

• 各かく自じが良りょう心しんに基もとづいて決きめるべきことについては，ほかの誰だれか（配はい偶ぐう者しゃや長ちょう老ろうや聖せい書しょを教おしえてくれている人ひとなど）に決きめてもらうことはできない，ということを理り解かいする。（ローマ 14:12）

• 決きめたことを書しょ面めんにしておく。

4. エホバの証しょう人にんは良りょう質しつの治ち療りょうを望のぞんでいる

血ちに関かんする神かみの指し示じに従したがいつつ，良りょう質しつな治ち療りょうを受うけることは可か能のうです。動どう画がを見みてください。

テトス 3章しょう2節せつを読よんで，次つぎのことを考かんがえましょう。

• 医い師しによく協きょう力りょくし，温おん和わな態たい度どで話はなすべきなのはどうしてですか。

 5. 血けつ液えき分ぶん画かくが関かん係けいする場ば合あい

血けつ液えきには4つの主しゅ要よう成せい分ぶんがあります。赤せっ血けっ球きゅう，白はっ血けっ球きゅう，血けっ小しょう板ばん，血けっ漿しょうです。これらの主しゅ要よう成せい分ぶんをさらに細こまかく分わけたものを，血けつ液えき分ぶん画かくと言いいます。 c 血けつ液えき分ぶん画かくは医い薬やく品ひんや止し血けつ剤ざいに使つかわれていることがあります。

血けつ液えき分ぶん画かくについては，クリスチャン各かく自じが自じ分ぶんで決きめなければなりません。聖せい書しょに基もとづいて，良りょう心しんが痛いたまない決けっ定ていをします。血けつ液えき分ぶん画かくが関かん係けいする治ち療りょうや医い療りょう処しょ置ちを拒こばむ人ひともいれば，受うけ入いれられると判はん断だんする人ひともいます。

どうするかを決きめるに当あたって，次つぎのことを考かんがえましょう。

• 特とく定ていの血けつ液えき分ぶん画かくを受うけ入いれたり拒こばんだりする理り由ゆうを，医い師しにどう説せつ明めいできるだろう。

 まとめ

エホバは，血ちの間ま違ちがった使つかい方かたを避さけてほしいと思おもっている。

復ふく習しゅう

• エホバにとって血ちが神しん聖せいなものなのはどうしてですか。

• 血ちを避さけるようにという神かみの命めい令れいが輸ゆ血けつにも当あてはまる，と言いえるのはどうしてですか。

• 血けつ液えきが関かん係けいする治ち療りょう法ほうについて，どうすれば良よい判はん断だんができますか。