あなたの生活はどこに向かっていますか
あなたの生活はどこに向かっていますか
● 多くの人は日常の生活に忙殺されるあまり,自分の将来についてはほとんど考えません。
● 聖書は,すばらしい前途があることをわたしたちに気づかせてくれます。また,人間の作り上げた様々な組織に世界的な大変動があることも警告しています。わたしたちが聖書の教えから益を受け,災いを避けるためには,積極的な行動を取ることが緊急に必要です。
● 聖書の内容を知り,それを当てはめようと努めながらも,生活上の思い煩いのために方向を誤ってしまう人がいます。
● あなたは,自分の満足できる方向に歩んでおられますか。何かの活動を計画する際には,その活動が人生における長期的な目標にどんな影響を与えるだろうか,と考えますか。
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あなたにとって最も重要なものは何ですか
以下の項目はどれほど大切ですか。大切なものから順に番号を付けてください。
このうちの多くには生活する上でそれぞれ占めるべきふさわしい場があります。しかし,選ぶとしたら,何を一番にしますか。二番目は何ですか。そのあとはどうなりますか。
___ 娯楽/レクリエーション
___ 自分の仕事または職業
___ 自分の健康
___ 自分の幸せ
___ 自分の配偶者
___ 自分の両親
___ 自分の子ども
___ 快適な住まい,良い衣服
___ あらゆる点で,だれにも引けを取らないこと
___ 神への崇拝
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あなたの選んだ道を行けば,本当に行きたいところに行けますか
次のような質問について考えてみてください
娯楽/レクリエーション: 自分が選んだレクリエーションは気分を爽快にしてくれるだろうか。スリル満点であっても,そのために健康を損ねたり,一生を不自由な体で過ごすことになったりしないだろうか。恐らく数時間は興奮が持続する“楽しみ”だとしても,心痛が長く続く結果にはならないだろうか。選んだ娯楽は健全だとしても,それに時間をかけすぎて,より重要なことが締め出されてしまわないだろうか。
自分の仕事または職業: それは生活を支える手段だろうか。それとも自分は今,その奴隷となっているだろうか。健康を害するほど仕事に支配されているだろうか。自分は配偶者や子どもと一緒に時間を過ごすことよりも残業のほうを選ぶだろうか。雇い主から求められる仕事が,自分の良心の痛むもの,あるいは自分の霊的な関心事を度々妨げるものであるとしたら,自分はどうするだろうか。解雇されまいとしてその仕事を引き受けるだろうか。
自分の健康: 健康でいることを当たり前と思っているだろうか。それとも健康の維持にいつも気を配っているだろうか。健康が会話の中心になっているだろうか。健康に関する自分の態度には,家族に対する気遣いが表われているだろうか。
自分の幸せ: それが第一の関心事だろうか。配偶者や家族の幸せよりも自分の幸せを優先しているだろうか。自分の幸せを求める手段は,まことの神の崇拝者であることと調和しているだろうか。
自分の配偶者: 自分は,都合の良いときだけ,配偶者を伴侶と見ているだろうか。それとも,人間としての尊厳ある存在と考え,配偶者に敬意をもって接しているだろうか。神への信仰は,配偶者に対する自分の見方に影響を与えているだろうか。
自分の両親: 未成年の人であれば,こう自問してください。自分は親に従順だろうか。つまり,親に答えるときには敬意を示し,家で与えられた仕事を行ない,親が決めた時間にきちんと帰宅し,親から注意された交わりや活動を避けるだろうか。成人しているなら,こう自問してください。自分は敬意をもって親の言うことに耳を傾けるだろうか。必要なときはいつも,ふさわしい助けになっているだろうか。親に対する自分の振る舞いは,自分の都合で決まってしまうだろうか。それとも神の言葉の助言に導かれたものだろうか。
自分の子ども: 正しい道徳的価値観を子どもたちに教える責任は,親である自分にあると感じているだろうか。それとも,学校にあると思っているだろうか。自分は子どもと一緒に時間を過ごしているだろうか。それとも,おもちゃ,テレビ,コンピューターなどに任せているだろうか。子どもたちが神の諭しを無視するときはいつも必ず子どもに懲らしめを与えるだろうか。それとも,自分がいらいらするときにだけ懲らしめることが多いだろうか。
快適な住まい,良い衣服: 自分の身なりや所有物に注意を払うのはなぜだろうか。近所の人たちに良い印象を与えたいからだろうか。家族の幸福を考えているからだろうか。それとも,自分が神を崇拝しているからだろうか。
あらゆる点で,だれにも引けを取らないこと: 上手に物事を行なうのは大切だと思っているだろうか。それで,だれにも引けを取らないように頑張るだろうか。だれかほかの人が自分より上手に行なったら,気分を害するだろうか。
神への崇拝: 自分にとって神の是認を得ることは,自分の配偶者,子ども,両親,雇い主から認められることより大切だろうか。自分は快適なライフスタイルを保つためなら,神への奉仕は二の次にしてもかまわないと思っているだろうか。
聖書の諭しについて注意深く考えてみてください
あなたの生活の中で,神はどんな場を占めていますか。
伝道の書 12:13: 「まことの神を恐れ,そのおきてを守れ。それが人の務めのすべてだからである」。
こう自問してください: 自分の生活には,この聖句に示されているような見方が反映されているだろうか。自分は家や職場や学校で責任を果たす際,神のおきてに対する従順を第一に考えるだろうか。それとも,神のための時間を取り分けるかどうかは,他の関心事や生活上の圧力に大きく左右されるだろうか。
あなたと神との関係はどのようなものですか。
箴言 3:5,6: 「心をつくしてエホバに依り頼め。自分の理解に頼ってはならない。あなたのすべての道において神を認めよ。そうすれば,神ご自身があなたの道筋をまっすぐにしてくださる」。
マタイ 4:10: 「あなたの神エホバをあなたは崇拝しなければならず,この方だけに神聖な奉仕をささげなければならない」。
こう自問してください: 自分は神についてこれらの聖句が示すような感じ方をしているだろうか。自分の日々の活動や難しい問題の扱い方には,そのような信頼や献身の思いがはっきり表われているだろうか。
あなたにとって,聖書の通読や研究はどれほど大切でしょうか。
ヨハネ 17:3: 「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」。
こう自問してください: 神の言葉を読んで深く考えることに対する態度は,自分が本当にイエスの語られたこの言葉を信じていることを示しているだろうか。
あなたにとって,クリスチャン会衆の集会に出席することはどれほど大切ですか。
ヘブライ 10:24,25: 「互いのことをよく考えて愛とりっぱな業とを鼓舞し合い,……集まり合うことをやめたりせず,……その日が近づくのを見てますますそうしようではありませんか」。
詩編 122:1: 「人々がわたしに,『エホバの家に行こう』と言うとき,わたしは歓んだ」。
こう自問してください: 自分の生活習慣には,神の言葉のこの指示に対する認識が示されているだろうか。先月,自分は別のことを優先して,クリスチャンの集会を休んだことがあっただろうか。
あなたは,神とその目的について語る活動に熱心に参加していますか。
マタイ 24:14: 「王国のこの良いたよりは,……証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」。
マタイ 28:19,20: 「それゆえ,行って,すべての国の人々を弟子とし,……わたしがあなた方に命令した事柄すべてを守り行なうように教えなさい」。
詩編 96:2: 「エホバに向かって歌い,そのみ名をほめたたえよ。日から日へとその救いの良いたよりを告げよ」。
こう自問してください: この活動は自分の生活において,その重要性にふさわしい場を占めているだろうか。自分はこの活動に参加するとき,今の時代の緊急性に関して抱くべき確信を反映しているだろうか。