第19課
忠実で思慮深い奴隷とは何ですか
イエスは亡くなる少し前,弟子のうち4人だけと話をしました。その4人とはペテロ,ヤコブ,ヨハネ,アンデレです。イエスは,終わりの日における自分の臨在のしるしを予告した際,次の重要な問いを投げかけました。「主人が,時に応じてその召使いたちに食物を与えさせるため,彼らの上に任命した,忠実で思慮深い奴隷はいったいだれでしょうか」。(マタイ 24:3,45。マルコ 13:3,4)これはイエスが弟子たちに与えた保証の言葉です。「主人」であるイエスが終わりの時に,弟子たちに霊的食物を供給しつづける人たちを任命する,という保証です。この奴隷を構成するのはどんな人たちでしょうか。
イエスの油そそがれた追随者たちの少人数の一団です。この「奴隷」はエホバの証人の統治体と密接に結びつけられており,時宜にかなった霊的食物を,エホバを崇拝する仲間に与えています。この忠実な奴隷が「時に応じて……定めの食糧」を絶えず供給してくれるので,わたしたちは養われています。―ルカ 12:42。
神の家の者たちを世話します。(テモテ第一 3:15)イエスは奴隷に,エホバの組織の地上の部分が行なう活動を指揮するという重い責任を与えました。それには,物質的な資産を管理し,伝道活動を指導し,会衆を通してわたしたちを教えることが含まれます。「忠実で思慮深い奴隷」は霊的食物を分配し,わたしたちに必要なものを必要な時に提供しています。その食物は,宣教奉仕で使う出版物の形で,さらには集会や大会のプログラムを通して与えられます。
奴隷は,聖書の真理を擁護し,良いたよりを宣べ伝える任務を果たす点で忠実です。また,キリストからゆだねられた,この地上にある貴重なものの世話を賢く行ない,思慮深いことを示しています。(使徒 10:42)エホバは彼らの業を祝福し,結果としてこたえ応じる人が増え,霊的備えも豊かに設けられています。―イザヤ 60:22; 65:13。
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イエスから任命されて弟子たちを霊的に養うのはだれですか。
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奴隷は,どんな点で忠実さや思慮深さを示していますか。