大会で歓び,神を賛美する
大会で歓び,神を賛美する
聖書研究者たちは,1880年代の初め,地元での集会に加えて他の地域の仲間の信者と知り合うことも有益であるのに気づきました。そのため,米国全土,また後にはカナダの聖書研究者が集まる年ごとの大会が取り決められるようになり,それらの大会は霊的にさわやかにされる時となりました。数日にわたって聖書の教えが集中的に与えられ,すべての人が励ましたり励まされたりする喜びを経験したからです。新しく信者になった人々のバプテスマは大会恒例の特色となりました。大会は,一般の人々に対する,より広範な証言をするためにも活用されます。―ローマ 1:11,12。
今日,エホバの証人は定期的に開かれる大会を楽しみます。大抵の場合18から25ほどの会衆が一緒になって巡回区と言われるものを構成し,旅行する監督たちが各巡回区を訪問し,各巡回区に奉仕します。年に2回,大会が取り決められ,一つの巡回区あるいはその巡回区の一部の諸会衆が土曜日と日曜日,もしくはそのどちらかの曜日に集まり合います。
年に一度,地域大会と呼ばれる三日ないしは四日間の大規模な大会が各国で取り決められ,幾千幾万という人々が一か所に集まり合います。地域大会ではエホバの証人も,その活動に関心を持つ他の人々も霊的に築き上げられ,公の証言も行なわれます。
これらの巡回大会や地域大会のプログラムはエホバの証人の統治体によって準備されるもので,世界中の証人たちの必要とする事柄に基づいています。プログラムは,話,討議,実際に即したいわゆる実演などから成り,旅行する監督や各会衆の資格ある証人たちによって扱われます。さらに,神を認めない世でクリスチャンとして生活することに伴う挑戦をどのように克服したか,宣教でどのような成果を得ているか,などについて,さまざまな人たちが経験を語ります。地域大会にはこのほかにも呼び物があります。それは,聖書劇や現代劇の形で生き生きと演じられるプログラムで,クリスチャンが今日直面する問題にどのように対処できるかが示されます。
食事や喫茶も提供されます。そのおかげで,集会が行なわれていない時は,楽しい交わりを持つことができます。こうした催しの運営に関係した仕事は,一切エホバの証人の自発奉仕者によって行なわれます。設備の費用などの経費は,自発的な寄付によって賄われます。入場は無料で,寄付金を徴収することはありません。
あなたの地域で,これらの集まりがいつ,どこで開催される予定になっているかは,地元のエホバの証人の会衆にお聞きになれば分かります。旅行の取り決めや宿舎の取り方についても,情報が提供されます。
これらの巡回大会や地域大会は,エホバの証人や彼らと交わる人々すべてが,自分たちの地元の会衆以外のところに目を向け,世界の兄弟たちの交わり全体を認識するための助けとなります。―ペテロ第一 2:17。
● 初期の聖書研究者たちは大会からどんな益を得ましたか。
● 巡回大会と地域大会の取り決め,およびそのプログラムについて説明してください。
[18ページの図版]
地域大会の聖書劇,米国
国際大会,ポーランド
国際大会,アルゼンチン
巡回大会,日本
聖書文書を求める出席者たち,スイス
国際大会でのバプテスマ,南アフリカ
新しい聖書文書の発表,カナダ
一緒に歌を歌う大会出席者たち,スペイン