内容へ

目次へ

神の王国を宣べ伝えるために組織された諸会衆

神の王国を宣べ伝えるために組織された諸会衆

神の王国を宣べ伝えるために組織された諸会衆

イエス・キリストは地上におられた時,村から村,都市から都市を回って神の王国を宣べ伝えました。そして,ご自分と同じ業を行なうよう,弟子たちを訓練し,遣わされました。天に上られる前には,すべての国の人々を弟子とするよう追随者たちにお命じになりました。初期クリスチャン会衆は,発足当初から,良いたよりを宣べ伝えるために組織されました。弟子たちの行くところではどこでも,神の王国を宣べ伝える姿が見られました。―マタイ 4:17,23; 10:1-16; 28:19,20。ルカ 4:43,44; 8:1; 10:1-9。使徒 1:8; 4:31; 5:42; 8:12; 19:8; 28:23,30,31。ローマ 10:9,10,14

事物の体制の終結に関する預言の中で,イエスは,「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」と言われました。この宣べ伝える業は,今日のクリスチャン会衆の主要な責務です。―マタイ 24:14。マルコ 13:10

世界中のエホバの証人の会衆はすべて,地元の地域を整然と網羅して神の王国の良いたよりを宣べ伝えられるように組織されています。それが秩序立った仕方で行なわれるよう,各国の ものみの塔協会の支部事務所は,証言を行なうための区域を会衆ごとに割り当てます。会衆はその割り当てられた区域を小さく分割し,人々が訪問を受けられるよう見届ける責任を担う人々に割り当てます。―コリント第一 14:33,40

証人たちは普通,家から家を訪ねて人々と接触します。戸口で聖書を用い,王国の音信について短い話をするための訓練は,エホバの証人の会衆の集会で与えられてきました。証人たちは聖書文書を携えてゆき,神のみ言葉についてさらに多くの知識を得たいと思う家の人に配布します。

重要な王国の音信を聞く機会が区域内の人々すべてに開かれるよう,証人たちは家から家を回る時に詳しい記録をつけます。留守の家や,他の何らかの理由で十分な証言ができなかった家を示すための記録です。別のときにもう一度訪問し,関心が示された場合にはそこを記録にとどめ,再び訪問して,聖書に関する情報を追加して伝えます。家の人が望むなら,定期的な聖書研究が司会されることになります。こうしたことはすべて無償で行なわれます。

エホバの証人は街路に立って,通行する人々に雑誌を提供することもします。このようにすれば,家では会えないような大勢の人々とも接することができます。聞く人すべてに接することができるように,誠実な努力が払われているのです。―使徒 17:17。啓示 14:6,7; 22:17

大多数の人が少しも関心を示さないのに,どうして証人たちは訪問を続けるのでしょうか。人々の状況は変化することが多く,もう一度訪問すると好ましい反応が得られたり,その家の別の人と会えて,その人が関心を示したりすることが観察されてきました。

「ですから,王国と神の義をいつも第一に求めなさい」と,イエスは弟子たちに言われました。神の王国を宣べ伝える業は,わたしたちが王国を第一に求める上で肝要な役割を果たしています。そしてエホバの証人はこの業を,人生の極めて重要な目的としています。―マタイ 6:33。テモテ第二 4:2

● 現代にも,イエスと初期クリスチャンの行なったどんな業が行なわれる,と予告されましたか。

● エホバの証人の宣べ伝える活動はどのように組織されていますか。

● 大多数の人々が関心を示さないのに,どうして証人たちは人々を訪問し続けるのですか。

[16,17ページの図版]

さまざまな国で神の王国を宣べ伝えるエホバの証人

タイ

メキシコ

オランダ

韓国

クラサオ島

ガーナ

英国

オーストラリア