第11課
偽りの宗教を退けてください
サタンと悪霊たちは,あなたが神に仕えることを望んでいません。できれば,すべての人を神から引き離したいと思っています。どのように引き離そうとしていますか。一つは,偽りの宗教を使うことによってです。(コリント第二 11:13‐15)聖書から真理を教えていない宗教は偽りの宗教です。偽りの宗教は偽札のようなものです。本物に見えても,価値がありません。それは人を大変な目に遭わせます。
宗教上の偽りが真理の神であるエホバに喜ばれることは決してありません。イエスが地上におられた時,イエスを殺そうとした宗教グループがありました。彼らは,自分たちの崇拝の仕方は正しいと思っていました。それで,「わたしたちには一人の父,神がいる」と言いました。イエスはそれに同意されたでしょうか。いいえ,同意されませんでした。イエスはその者たちに,「あなた方は,あなた方の父,悪魔からの者であ(る)」と言いました。(ヨハネ 8:41,44)自分は神を崇拝していると思っていても,実際にはサタンと悪霊たちに仕えている人が今日,大勢います。―コリント第一 10:20。
腐った木が悪い実を生み出すように,偽りの宗教は悪いことをする人々を生み出します。人々が悪いことをするので,世の中には問題があふれています。不道徳,争い,盗み,抑圧,殺人,レイプなどが見られます。そのような悪いことをする人たちは宗教を持っていることが多いのですが,そうした宗教は良いことを実践するよう人々を動かしてはいません。その人たちは悪いことをやめなければ,神の友になれません。―偽りの宗教は偶像に祈るよう人々に教えます。神は偶像に祈ってはならないと言っておられます。それはもっともなことです。あなたは,人が自分に直接話しかけてこないで,もっぱら自分の写真に話しかけるようなことを望まれますか。そのような人はあなたにとって真の友と言えるでしょうか。そうは言えないでしょう。エホバは,人々が生命のない像や絵にではなく,ご自分に話しかけることを望んでおられます。―出エジプト記 20:4,5。
偽りの宗教は,戦争の時には人を殺してもよいと教えます。神の友になっている人々の間には愛がある,とイエスは言われました。わたしたちは,自分が愛している人を殺すようなことをしません。(ヨハネ 13:35)悪い人を殺すことさえ正しくありません。イエスは,敵たちがご自分を捕まえに来た時,弟子たちがイエスを守るために戦うのをお許しになりませんでした。―マタイ 26:51,52。
偽りの宗教は,邪悪な者が地獄の火で苦しむと教えます。ところが聖書は,罪は死をもたらすと教えています。(ローマ 6:23)エホバは愛の神です。愛ある神は,人々を永久に責め苦に遭わせるでしょうか。そのようなことはないはずです。楽園には,エホバが是認なさる一つの宗教しかないでしょう。(啓示 15:4)サタンの偽りに基づく宗教はみな姿を消してしまいます。