バアル・ヘルモン
(Baal-hermon)[ヘルモンの所有者]
この名前は裁き人 3章3節と歴代第一 5章23節に出て来ます。最初の例では,イスラエル人が征服せずにおいたシドン人とヒビ人の住んでいた地域の一地点を描写しており,ここでは「バアル・ヘルモン山」と呼ばれています。普通はヘルモン山そのものと同定されていますが,アンティ・レバノン山脈全般,あるいはその一部を指しているのかもしれません。歴代第一 5章23節では,「バアル・ヘルモン」は,セニルやヘルモン山やバシャンの地域と共に,マナセの半部族が領有した領地を略述するのに用いられています。ヘルモン山付近の町か場所を指しているのかもしれませんが,ヘルモンの山地の名称である可能性もあります。―「ヘルモン」を参照。