ビルザイト
(Birzaith)
アシェルの系図の中で,マルキエルの家族の者として挙げられている名前。(代一 7:30,31)ビルザイトは歴代第一 7章30,31節に名前を挙げられていて,それと並行する創世記 46章17節の系図の記録には見られない唯一の名前であるため,ビルザイトとはある場所のことで,その周辺にマルキエルの子孫が定住したのだとする人もいます。つまり,ショバルが「キルヤト・エアリムの父」と,またサルマが「ベツレヘムの父」と言われているのと同様に,ビルザイトはマルキエルを主たる住民とするある地域のことであると考えているのです。(代一 2:51,52)ビルザイトを地名と想定して,エルサレムの北北西約21㌔の所にあるビールゼートと同定する人もいます。しかし,名前は似ているものの,ビールゼートはエフライム(アシェルの領地ではなく)の南の境界の近くにあるため,そのような同定は支持されません。