ルヒト
(Luhith)[「書き板; 厚板」を意味する語根に由来]
モアブに対する破滅の預言の中で言及されている場所。(イザ 15:1,5; エレ 48:5)学者の中には,ルヒトはモアブ人の都市で,ある上り坂の頂上に位置していたと考える人もいます。エウセビオスとヒエロニムスによってルエータと呼ばれる場所と同定されたルヒトは,カラクの南西約20㌔の所にあるルジム・マディナト・エ・ラース,またはその近くのキルベト・ファスと結び付けられてきました。もう一つの見方は,ルヒトは都市ではなく,モアブ人の避難者たちが泣きながら逃走することになる上り坂もしくは山腹の名前にすぎない,というものです。―民 34:4と比較。