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研究10 ― 聖書 ― 信ぴょう性のある,真実の書

研究10 ― 聖書 ― 信ぴょう性のある,真実の書

霊感による聖書およびその背景に関する研究

研究10 ― 聖書 ― 信ぴょう性のある,真実の書

聖書が歴史,地理,人間の起源を扱っている範囲。科学,文化,および習慣に関する聖書の正確さ。聖書筆者たちの率直さ,調和,および忠誠。聖書の預言。

1 (イ)聖書は一般にどんなものとして受け入れられていますか。(ロ)聖書が傑出した書である根本的な理由は何ですか。

聖書は卓越した詩的美しさを持つ文学上の偉大な傑作,またその筆者たちの優れた力作として一般に受け入れられています。しかし,聖書はそのような評価をはるかに上回るものです。聖書の筆者たちは,その記述が全能の神エホバご自身から出たものであることを自ら証ししました。聖書が表現上の美しさを備えていること,そしてより重要な点として,命を与える知識と知恵の書として優れた価値を有していることも,根本的にはその事実に起因しています。神のみ子イエスは,自分の話した言葉が『霊であり,命である』ことを証しし,古代のヘブライ語聖書から多くの聖句を引用されました。使徒パウロは,「聖書全体は神の霊感を受けたもの」であると語り,ヘブライ語聖書のことを「神の神聖な宣言」と述べています。―ヨハネ 6:63。テモテ第二 3:16。ローマ 3:1,2

2,3 聖書の筆者たちは聖書が霊感の書であることをどのように証ししましたか。

2 使徒ペテロは神の預言者たちが聖霊に動かされたことを証ししました。ダビデ王はこう書きました。「わたしによって語ったのはエホバの霊で,その言葉はわたしの舌の上にあった」。(サムエル第二 23:2)預言者たちは自分たちの述べたことがエホバから出たものであると語りました。モーセは,エホバにより自分に与えられた神聖な言葉に何かを付け加えたり,それから何かを取り去ったりしないよう警告しました。ペテロはパウロの書いた文書を霊感によるものとみなし,ユダはペテロの述べた事柄を霊感による典拠として引用したようです。最後に,啓示の筆者ヨハネは,神の霊の導きのもとにそれを記し,この預言的な啓示に何かを加えたり,それから何かを取ったりする者が,人間にではなく,神に対して直接言い開きをすることになると警告しました。―ペテロ第一 1:10-12。ペテロ第二 1:19-21。申命記 4:2。ペテロ第二 3:15,16。ユダ 17,18。啓示 1:1,10; 21:5; 22:18,19

3 専心の念を抱くそれら神の奴隷たちは皆,聖書が霊感を受けた真実の書であることを証ししました。聖書の信ぴょう性を証拠づける事柄はほかにも沢山ありますが,次の12の副見出しのもとで,その幾つかを考慮することにしましょう。

4 ユダヤ人はヘブライ語聖書のそれぞれの書を常にどうみなしましたか。

4 (1)歴史的正確さ。ヘブライ語聖書の正典の書は,霊感を受けて記された,完全に信頼できる文書として,その最初期からユダヤ人に受け入れられてきました。したがって,ダビデの時代においても,創世記からサムエル記第一までに記録されている出来事は,その国民,またその国民に対して神が行なわれた事柄に関する真実の歴史として十分に受け入れられていました。これは,それらの詳細な点を35以上も扱っている詩編 78編にもはっきり示されています。

5 古代の著述家たちはモーセとユダヤ人の法典に関してどんな証言をしていますか。

5 聖書に反対を唱える人たちは,五書<ペンタチューク>を特にその信ぴょう性と筆者に関して激しく攻撃してきました。しかし,ユダヤ人がモーセを五書の筆者として受け入れていたこと以外に,古代の著述家たちの証言を加えることができるかもしれません。その中のある人々はユダヤ人の敵でした。アブデラのヘカタエウス,エジプトの歴史家マネト,アレクサンドリアのリシマコス,エウポレムス,タキツス,ユウェナリスは皆,ユダヤ人を他の国民から区別する法典を制定したのがモーセであるとしており,その大多数の人たちはモーセがその律法を書き記したとはっきり述べています。ピタゴラス学派の哲学者ヌメニウスは,ヤンネとヤンブレがモーセに抵抗したエジプトの祭司であるとさえ述べています。(テモテ第二 3:8)これらの著述家は,ギリシャ人がユダヤ人の歴史に初めて関心を示すようになった,アレクサンドロス(西暦前4世紀)の時代からアウレリウス帝(西暦3世紀)の時代に至るまでの期間を扱っています。他の多くの古代の著述家も,モーセを指導者,支配者,あるいは律法授与者として述べています。 * 既に前課の研究で学んだ通り,考古学上の発見は多くの場合,神の民が周囲の諸国民とかかわりを持った多くの出来事に関する聖書の記録が歴史的に正確であることを裏付けています。

6 ギリシャ語聖書の歴史的正確さを支持するどんな証拠がありますか。

6 しかし,クリスチャン・ギリシャ語聖書についてはどうですか。それはヘブライ語聖書の記述を確証しているだけでなく,それ自体歴史的に正確であり,信ぴょう性に富むものであることが証明されています。そして,それはヘブライ語聖書と同じく霊感を受けたものです。その筆者たちは自分が聞いたり見たりした事柄をわたしたちに告げています。というのは,彼らは自分が記録した出来事の目撃証人であり,また度々,その直接の参与者でもあったからです。彼らと同時代の幾千人もの人々が彼らの述べることを信じました。聖書筆者の証言の正しさを確証する言葉は,ユウェナリス,タキツス,セネカ,スエトニウス,小プリニウス,ルキアノス,ケルスス,ユダヤ人の歴史家ヨセフスなどの古代の著述家が言及している箇所に豊富に見いだされます。

7 (イ)S・A・アリボンは聖書がその信ぴょう性に関して他の書よりも優れた主張をなし得ることをどのような論議で説明していますか。(ロ)彼はその証拠を否定する人たちのどこに問題があると述べていますか。

7 S・オースティン・アリボンは自著,「ユニオン聖書便覧」(英文)の中で次のように述べています。「アイザック・ニュートンは……古文書の優れた批評家でもあり,聖書を非常に綿密に調べた。この点に関する彼の結論はどうであったか。彼はこう述べている。『わたしは[一般]世俗のどんな歴史書よりも,新約聖書に信ぴょう性の確かな証拠を見いだす』。ジョンソン博士は,福音書の中に述べられている通りにイエス・キリストがカルバリで死んだという証拠のほうが,ユリウス・カエサルがカピトル神殿で死んだ証拠よりも多い,と述べている。福音書の歴史の真実さに対して疑問を表明する人に向かって,カエサルがカピトル神殿で死んだこと,あるいはシャルルマーニュ大帝が800年にローマ教皇レオ3世から西ローマ皇帝としての冠を授けられたことを信じるどんな理由があるか尋ねてみるがよい……チャールズ1世がかつて存在し,打ち首に処せられたとか,オリバー・クロムウェルが彼に代わって支配者になったなどということがどうして分かるのか。……アイザック・ニュートン卿は重力の法則を発見したとされている。……わたしたちはこれらの人々に関して上になされたすべての主張を信じている。それは,我々がその真実さに対する歴史上の証拠を持っているからである。……もしこのような証拠を提示されても,なおかつ信じることを拒む人がいるなら,我々はそのような人を愚かなほど片意地な者,または救いようのないほど無知な者としてさじを投げるであろう。それでは,聖書の信ぴょう性に関して今や十分の証拠が提出されているにもかかわらず,まだ確信が持てないと主張する人たちについてはどう言えばよいであろうか。……頭ではなく,心に問題があると結論を下しても決して不合理ではない。彼らは自分の誇りを失わせ,自分の生活を変えなければならないような事柄を信じたくないのである」。 *

8 聖書のキリスト教は他のすべての宗教と比べて,どんな点で傑出していることが示されていますか。

8 真理をもって崇拝する追随者を持つ宗教としてのキリスト教の優越性を強調して,ジョージ・ローリンソンは次のように書きました。「キリスト教 ― その最初の段階としての旧約聖書の天啓法を含む ― が世界の他の宗教に比べて特に傑出しているのは,その客観性と史実性である。ギリシャやローマ,エジプト,インド,ペルシャそして東洋各地の宗教は,概してめい想的なものであり,歴史的な根拠を真剣に主張することさえ試みなかった。……しかし,聖書の宗教の場合はそうではない。旧約聖書と新約聖書,ユダヤ教天啓法,キリスト教天啓法のいずれを見ても,そこにある教理の組立ては事実と結びついている。それは事実に絶対的に依存しており,事実なくしては成り立たないし,意味をなさない。それで,受け入れる価値のあることが示されるならば,その教理は既に確立されたものと見てよいであろう」。 *

9 地理に関する聖書の説明が正確であることを示す例を挙げなさい。

9 (2)地理学および地質学上の正確さ。多くの著述家は,約束の地とその近隣の地域に関する聖書の描写が非常に正確であると述べています。その一例として,オリエント地方の旅行者,A・P・スタンレー博士はイスラエル人の荒野の旅に関して次のように語っています。「彼らの通った正確な道筋が分からないとしても,その地方の特徴については今も昔も共通点が非常に多く見られるので,当時の歴史に述べられている事柄に対する際立った例証となるものがなおも数多く存在している。……時折見いだされる泉や井戸や川は,マラの『水』,エリム……の『泉』,ホレブの『川』,ミディアンのエテロの娘たちの『井戸』とそこの『水鉢』,すなわち水槽などについて記されていることと一致する。植物は,モーセの歴史から推論できるものと今も同じである」。 * エジプトの記述に関し,その正確さはエジプトの地域の全般的な描写にも見られます。その肥沃な穀倉地,岸辺に葦の生えたナイル川(創世記 41:47-49。出エジプト記 2:3),『河川,運河,葦の茂る池,そして溜まり水』から得ていた水(出エジプト記 7:19),その『亜麻,大麦,小麦とスペルト小麦』(出エジプト記 9:31,32)など。そればかりでなく,町の名前や場所に関しても正確です。

10 現代の科学者たちは聖書の記録をたどることによってどのような報いを受けましたか。

10 現代の科学者の中には,聖書の地理学および地質学上の記録に大きな信頼を寄せ,それを道案内として豊かな報いを得た人たちもいます。何年か前,著名な地質学者ベン・トール博士は次の聖句にしたがってその地を踏査しました。『あなたの神エホバは,あなたを良い地に携え入れようとしておられるからである。……その石は鉄である地なのである』。(申命記 8:7,9)彼はベエル・シェバから数キロ離れた所に,赤黒い鉱石の詰まった巨大な断がいを発見しました。それには推定1,500万㌧の低品質の鉄鉱石が含まれていました。後日,技術者たちは,60ないし65%の純鉄から成り,約1.6㌔にわたって露出している鉱脈を発見しました。再植林に関するイスラエルの著名な権威者,ヨセフ・バイツ博士は次のように述べました。「アブラハムがベエル・シェバの地に最初に植えた木はぎょりゅうの木であった」。「わたしたちは4年前,彼の例に倣って,同じ地域にこの木を200万本植えた。アブラハムは正しかった。年間降雨量が約150㍉以下の南部地方で成長するわずかな樹木の中に,このぎょりゅうを数えられることが分かった」。 * ノガ・ハレウベニの書いた,「我が聖書時代の遺産の地の樹木と灌木」という本は,さらにこう述べています。「ベエル・シェバに着いた族長アブラハムは,単に何らかの木を植えたのではない。……彼は他の木よりも木陰が涼しい樹木を選んだ。その上,[ぎょりゅう]は根を地下深く伸ばして,地下水を見つけることにより,暑さや長期間続く乾期にも耐えられるのである。[ぎょりゅう]が今日に至るまでベエル・シェバの付近に残存しているのも驚くには当たらない」。 *創世記 21:33

11 ウィルソン教授は聖書の正確さに関して何と証言していますか。

11 聖書の中の年代や地理に関して述べられている詳細な点に関して,R・D・ウィルソン教授は「旧約聖書の科学的研究」(英文)の213,214ページで次のように述べています。「年代や地理に関してそこに記されている事柄は,古代の他のどんな文書に述べられているものよりも正確で信頼に値する。また,伝記や他の歴史上の説明は,聖書以外の文書から得られる証拠とも驚くべき調和を保っている」。

12 人間の起源に関して,事実は聖書の記録とどのように符合しますか。

12 (3)人種と言語。バイロン・C・ネルソンは「それぞれの種類にしたがって」(英文)の中で次のように述べています。「造られたのは人間であって,黒人でも中国人でもヨーロッパ人でもない。聖書の中でアダムとエバとして知られている二人の人間が創造され,彼らから,自然の誕生と変化を通して,今日地上に見られるあらゆる種類の人間が生じたのである。あらゆる人種は,皮膚の色や体の大小にかかわりなく,一つの自然の種なのである。人間は皆同様に考え,同様に感じ,その身体の造りにおいても同じである。異人種間の結婚も可能であり,同じ特徴を備えた他の人間を生み出すことができる。すべての人種は,創造者の手によって完全に形造られた二人の共通の先祖から出ているのである」。 * この言葉は次の聖句の正しさを証ししています。創世記 1:27,28; 2:7,20-23; 3:20。使徒 17:26。ローマ 5:12

13 古代の諸言語はある中心地から広がりましたが,一考古学者はその中心地について何と述べましたか。

13 聖書は古代の諸言語がある中心地から広がり始めたことを述べていますが,その中心地に関する記述について,考古学者ヘンリー・ローリンソン卿は,「こうして,聖書の記録から全く離れ,言語地図,交差の跡だけを頼りにする場合でも,言語分散の中心点として,シナルの平野に到達するはずである」と述べています。 *創世記 11:1-9

14 (イ)聖書が神の霊感を受けた特別の書であることを単独で明らかにするものは何ですか。(ロ)道理にかなったどんな説明が聖書だけに述べられていますか。その実際性は日常生活のあらゆる分野にどのように及んでいますか。

14 (4)実際性。聖書の信ぴょう性に関して,ほかには証拠が得られないとしても,その義の原則と道徳規準により聖書は神の思いから生まれた,他とは異なった書物であることが明らかにされていると言えるでしょう。さらに,その実際性は日常生活のあらゆる分野に及んでいます。人類を含めたあらゆる事物の起源や,地と人間に対する神の目的に関して道理にかなった説明を加えているのは,聖書のほかにありません。(創世記 1章。イザヤ 45:18)聖書はなぜ人間が死ぬのか,またなぜ邪悪な事柄が存在するのかをわたしたちに告げています。(創世記 3章。ローマ 5:12。ヨブ 1,2章。出エジプト記 9:16)それは公正に関して最も高い規準を定めており(出エジプト記 23:1,2,6,7。申命記 19:15-21),聖書は商取り引き(レビ記 19:35,36。箴言 20:10; 22:22,23。マタイ 7:12),清い道徳行為(レビ記 20:10-16。ガラテア 5:19-23。ヘブライ 13:4),他の人たちとの関係(レビ記 19:18。箴言 12:15; 15:1; 27:1,2,5,6; 29:11。マタイ 7:12。テモテ第一 5:1,2),結婚(創世記 2:22-24。マタイ 19:4,5,9。コリント第一 7:2,9,10,39),家族関係,および夫,妻,子供たちの義務(申命記 6:4-9。箴言 13:24。エフェソス 5:21-33; 6:1-4。コロサイ 3:18-21。ペテロ第一 3:1-6),支配者たちに対するふさわしい態度(ローマ 13:1-10。テトス 3:1。テモテ第一 2:1,2。ペテロ第一 2:13,14),正直な働き,それに奴隷と主人,ならびに雇用者と従業員の関係(エフェソス 4:28。コロサイ 3:22-24; 4:1。ペテロ第一 2:18-21),ふさわしい交わり(箴言 1:10-16; 5:3-11。コリント第一 15:33。テモテ第二 2:22。ヘブライ 10:24,25),言い争いを解決する方法(マタイ 18:15-17。エフェソス 4:26),その他わたしたちの日常生活に重要な関係を持つ非常に多くの事柄に関し正しい助言を与えています。

15 精神および身体上の健康に関する聖書のどんな助言は,実際に即していることが示されてきましたか。

15 聖書はまた,身体や精神の健康に関しても貴重な助言を与えています。(箴言 15:17; 17:22)近年,医学研究は,人間の精神的態度が当人の身体上の健康に確かに影響を及ぼすことを実証してきました。例えば,怒りを表わしやすい人の血圧は,大変高い場合が少なくないことを種々の研究は示しています。中には,怒りのために心悸亢進,頭痛,鼻血,めまい,あるいは発声不能などが起きたという報告もあります。しかし,聖書はずっと昔に,『穏やかな心は身体の命である』と説明しました。―箴言 14:30。マタイ 5:9と比較してください。

16 科学により発見されるよりもはるか以前に聖書に述べられていた真理にはどんなものがありますか。

16 (5)科学的正確さ。聖書は科学の論文ではありませんが,科学的な事柄に触れている場合,その記述は正確で,真の科学上の発見や知識と調和しています。動物を含む創造の順序(創世記 1章),地が丸い,つまり球体であること(イザヤ 40:22),また地球が宇宙の「無」の上に掛けられているということは,これらの真理が科学により発見される前から聖書に記録されていました。(ヨブ 26:7)現代の生理学は,『すべての肉が同じ肉ではない』という聖書の説明が真実であることを明らかにしました。細胞の構造は肉の種類によって異なっており,人間は人間特有の「肉」を持っています。(コリント第一 15:39 * 動物学の分野では,レビ記 11章6節に野うさぎが反すうする動物として分類されています。かつてこの点を嘲笑する人たちがいましたが,今では,うさぎが食物を再摂取することが科学の発見によって分かっています。 *

17 聖書は医学的に見ても健全な書物であることがどのように示されてきましたか。

17 「肉の魂は血にある」と聖書に記されている点は,現代になって医学上の基本的な真理として認められるようになりました。(レビ記 17:11-14)モーセの律法は,人間が食べるのにどの動物や鳥や魚が「清い」かを示しており,危険な食べ物を排除していました。(レビ記 11章)律法の要求によれば,軍隊の宿営では人間の排せつ物を覆わなければなりませんでした。こうして,人々は赤痢や腸チフスなど,ハエによって広められる伝染病から大いに守られました。(申命記 23:9-14)今日でも,人間の排出物の処置の仕方が不適当なために,重大な健康問題をかかえている土地があります。そのような土地の人々が,もし衛生に関する聖書の助言に従ったなら,もっと健康になれるでしょう。

18 聖書の科学的正確さを例証するものとして他のどんなことが挙げられていますか。

18 聖書は「胃のため」また「病気のため」に少しのぶどう酒を勧めています。(テモテ第一 5:23)カリフォルニア大学医学部の教授,サルバトル・P・ルシア博士は,こう述べています。「ぶどう酒は最も古い食餌療法の飲み物,また最も重要な薬剤であり,人類史を通していつも用いられてきた」。 *

19 ルカの記述の正確さはどのように例証されますか。

19 (6)文化と慣習。A・レンドル・ショートは「現代の発見と聖書」(英文)の中で「使徒たちの活動」の書について次のように記しています。「広範囲にわたる帝国の属州を統治するのに,それが安全な限り,それぞれの地方の行政制度をそのまま存続させるのがローマの慣習であった。その結果,権力者はそれぞれの地域によって多くの異なった名称で呼ばれていた。注意深い旅行者か,記録に綿密に目を通す研究者でなければ,これらすべての階級の人々を正しい名称で呼ぶことは到底できなかった。ルカがこの点でほとんど完全な正確さを示していることは,彼の歴史的感覚が非常に鋭いものであったことを証明している。ルカの記述を確認するのに必要な情報として,一つの硬貨,または一つの碑文の証拠しか入手できない場合も何度かある。認められたローマの歴史家たちでもこれほど困難な要求を自分に課すことはしない。ルカはヘロデとルサニアを四分領太守[地域支配者]と呼んでいる。ヨセフスも同じ名称で呼んでいる。ヤコブを剣で打ち殺し,ペテロを投獄したヘロデ・アグリッパは王と呼ばれている。ヨセフスは,ヘロデ・アグリッパがローマにおいてガイウス・カエサル(カリギュラ)と親しくなり,カリギュラが皇帝となったとき王の称号をもって報われたことを告げている。キプロスの総督セルギオ・パウロは執政官代理と呼ばれている。……それより少し前,キプロスは帝国の属州となり,属州総督すなわちレガツスによって統治された。しかしパウロの時代には,ギリシャ語とラテン語の銘のあるキプロスの硬貨から明らかなように,正確な称号は執政官代理であった。キプロスの北方沿岸にあるソロイで発見されたギリシャ語の碑文は,『パウロが執政官代理の時代』となっており……テサロニケでは,その都市の権力者たちはポリタルカス[市の支配者たち,使徒 17:6,脚注]という非常に珍しい称号で呼ばれた。それは古典文学の世界では知られていない名称である。この称号は,もし幾つかの銘刻に現われていなかったなら,ルカがそれを用いたということ以外,わたしたちには全くなじみの薄いものであったであろう。……アカイアはアウグスツスのもとでは元老院の属州であったが,ティベリウスのもとでは直接皇帝の統治下に置かれた。しかしクラウディウスのもとでは,タキツスが我々に告げているように,元老院のもとに移された。したがって,ガリオの正確な称号は[使徒 18:12]執政官代理であった。……ルカは地理や旅の経験に関しても,同様に適切で正確な記述を残している」。 *

20 パウロの書いたものは,彼が生き,また書き記した時代をどのように正確に反映していますか。

20 パウロの手紙はその時代の状況を正確に伝えており,彼が自分の記した事柄の目撃証人であったことを明らかにしています。例えば,フィリピは軍事植民地であり,そこの市民は自分たちの持つローマ市民権を特別に誇りに思っていました。パウロはそこにいたクリスチャンたちに,彼らの市民権が天にあることを教え諭しました。(使徒 16:12,21,37。フィリピ 3:20)エフェソスは魔術や心霊術の行ないで有名な都市となっていました。パウロはそこにいたクリスチャンたちに,悪霊たちのえじきにならないよう,どのように武具を身に着けるかに関して指示し,同時にローマ兵士の武具を正確に描写しました。(使徒 19:19。エフェソス 6:13-17)勝利を収めたローマの兵士たちが,捕虜を連れて凱旋行進を行なう時,捕虜のある者たちを裸にして引いて行く習慣のあったことが例えとして用いられています。(コリント第二 2:14。コロサイ 2:15コリント第一 1章22節では,ユダヤ人とギリシャ人の物の見方の相違が指摘されています。こうした事柄に関して,クリスチャンの筆者は,モーセ五書を記したモーセと同じ正確さを示しています。その点について,ジョージ・ローリンソンはこう述べています。「民習研究の観点から,オリエント地方の生活様式や習慣一般に関するモーセ五書の正確さに疑いをはさむ余地は全くなかった」。 *

21 (イ)聖書筆者たちの率直さを示す例を挙げなさい。(ロ)それは聖書が真実であることに対する確信をどのように深めさせますか。

21 (7)聖書筆者たちの率直さ。聖書全体を通して,その筆者たちの揺るぎない率直さは聖書が信頼できるものであることを強く確証しています。例えば,モーセは自分自身の罪,また自分と自分の兄弟アロンが約束の地に入ることを許さなかった神の裁きについてはっきり告げています。(民数記 20:7-13。申命記 3:23-27)2度にわたるダビデの罪,またその息子ソロモンの背教も公にされています。(サムエル第二 11,12,および24章。列王第一 11:1-13)ヨナは自分の不従順とその結果について記しています。イスラエルの全国民は神への不従順ゆえに,ヘブライ語聖書のほとんどすべての筆者から非難されています。その筆者たちはすべてユダヤ人であり,その非難は,ユダヤ人が神の宣言,また彼らの国民の真実の歴史として受け入れ,大切にしてきた記録の中に収められています。クリスチャンの筆者たちもそれに劣らず率直な態度を示しました。4人の福音書筆者たちは皆,ペテロがキリストを否んだことを明らかにしました。またパウロは,ペテロがアンティオキアのクリスチャン会衆で,信仰の問題に関してユダヤ人と異邦人とを区別するという重大な過ちを犯したことに読者の注意を喚起しました。聖書の筆者たちが忠実な記録を作り上げるためにだれの間違いも,自分自身の過ちさえも容認しなかったことは,真実の書としての聖書に対するわたしたちの確信を深めさせます。―マタイ 26:69-75。マルコ 14:66-72。ルカ 22:54-62。ヨハネ 18:15-27。ガラテア 2:11-14。ヨハネ 17:17

22 聖書が真に神の言葉であることを,ほかのどんなことが証明していますか。

22 (8)筆者たちの間に見られる調和。聖書は1,600年以上の年月をかけて,約40人の筆者たちによって書き記されましたが,不調和なところはありません。聖書は最も激しい反対に遭い,聖書を消滅させようとする最も精力的な努力が払われてきたにもかかわらず,膨大な数の聖書が広く配布されてきました。これらの事実は,聖書がその主張どおり全能の神の言葉であり,確かに,「教え,戒め,物事を正し,義にそって訓育するのに有益」であることを証明するのに役立ちます。―テモテ第二 3:16 *

23 一貫したどんな主題も,聖書が霊感の書であることを証明していますか。例を挙げて説明しなさい。

23 聖書が霊感の書であることは,キリストのもとに置かれる王国によって神のみ名を神聖なものとするという主題を聖書が全き一貫性をもって強調していることから明らかです。この一貫性を示す際立った例を幾つか記してみましょう。

創世記 3:15 蛇を滅ぼす胤に関する約束

創世記 22:15-18 すべての国の民はアブラハムの胤によって自らを祝福する

出エジプト記 3:15; 6:3 神はご自分の記念の名エホバを強調する

出エジプト記 9:16。 神はみ名を宣明させるという目的を述べられる

ローマ 9:17

出エジプト記 18:11。 エホバは他のすべての神に勝って偉大である

イザヤ 36:18-20; 

37:20,36-38。 

エレミヤ 10:10,11

出エジプト記 20:3-7 神はみ名を尊び,全き専心を要求される

ヨブ 1,2章 エホバの正当な主権およびその主権に対する

人間の態度と忠誠

ヨブ 32:2; 35:2; 神の正しさの立証という問題が前面に出されている

36:24; 40:8

イザヤ 9:7 神はご自分のみ子の永遠の王国を熱心に支持される

ダニエル 2:44; 4:17,34; 「人の子」による神の王国の重要性

7:13,14

エゼキエル 6:10; 38:23 人々は「わたしがエホバであることを知らなければ

ならなくなる」。この表現はエゼキエルの預言に

60回以上出てくる

マラキ 1:11 神のみ名は諸国民の中で大いなるものとなる

マタイ 6:9,10,33 神のみ名がその王国によって神聖なものとされることが

最も重要である

ヨハネ 17:6,26 イエスは神のみ名を告げ知らせた

使徒 2:21。ローマ 10:13 救いを得るためにはエホバのみ名を呼び求めねばならない

ローマ 3:4 すべての人が偽り者であったとしても,神は真実である

コリント第一 15:24-28 王国が神に引き渡され,神はだれに対しても

すべてのものとなられる

ヘブライ 13:15 クリスチャンはエホバのみ名を公に

告げ知らせなければならない

啓示 15:4 エホバのみ名は諸国民すべてによって

栄光あるものとされる

啓示 19:6 大いなるバビロンが荒廃させられた後,エホバのみ名は

たたえられる

24 (イ)初期クリスチャンの忠誠は「クリスチャンの物語」の真実さをどのように確証しますか。(ロ)聖書の筆者たちが,神話ではなく,事実を記録したことをほかのどんな証拠が示していますか。

24 (9)証人たちの忠誠。初期クリスチャン ― クリスチャンの聖書の筆者たち,それに他の人々 ― の証言にどれほどの重きを置けばよいかに関し,ジョージ・ローリンソンは次のように述べています。「初期の改宗者たちは,自分の宗教ゆえにいつ死を経験することになるかもしれないということを知っていた。……キリスト教を唱道する初期の著述家たちはだれもが,それを唱道することによって,国家権力に勇敢に立ち向かい,自分たちを同じ運命にゆだねたのである。信仰が生死にかかわる問題である場合,人はたまたま自分の好みに合った最初の宗旨を軽々しく採用するようなことはしない。また,その宗教が公に主張する事柄を十分に考慮し,それが真実であることを自分で確信したのでない限り,人は迫害を受けている宗派に公然とくみするようなことはしない。初期の改宗者たちは明らかに,クリスチャンの説明が歴史的に正確かどうかを,わたしたちの場合よりはるかに確かな方法で調べることができた。彼らは証人たちに質問したり反対質問したり,彼らの幾つかの記述を比較したり,彼らの述べていることに対する反論を調べたり,当時の異教徒たちの文書を研究したりなどして,徹底的かつ十分に証拠をふるいにかけることができた。……これらすべては ― それが累積証拠であることを銘記すべきである ― 膨大な証拠を成しており,遠い昔に起きたどんな出来事といえども,これほどの証拠を提示することは到底できない。そしてそれは,『クリスチャンの物語』が真実であることをほとんど疑問の余地なく立証している。どの点に関しても……その物語に神話的要素はない。神話は内容が変化し,色々な形を取るが,それは何の食い違いもなく語られた一つの物語である。神話は国家の歴史を曲げたり変えたりするが,その物語は当時の国家の歴史と渾然一体となり,すべての箇所で驚くべき正確さを示している。それは,神話が故意に避ける日常生活に関する詳細に満ちている。神話が寓話によって教えるのに対し,それは最も平易,明解な実際的教えに満ちている。偽りのない誠実さ,忠誠,労を惜しまぬ正確さ,真理に対する純粋の愛は,新約聖書の筆者たちの最も明白な特徴である。彼らは明らかに,空想ではなく事実を扱っている。……彼らは,当時『全く信じられていた事柄の確かさをわたしたちが知るようになるために』聖書を書いたのである」。 *ルカ 1:1,4と比較してください。

25 聖書の信ぴょう性を際立った仕方で示しているものは何ですか。

25 聖書の扱っている分野で人を魅了するのは,神の預言の分野です。聖書の信ぴょう性が最も際立った仕方で証明されるのは,数多くの預言の成就においてであり,それらの預言はすべて,将来を予告するエホバの際立った先見を示すものです。この預言の言葉はまさに,「暗い所に輝くともしび」です。義の宿る神の永遠の新秩序において王国のすべての預言が成就する時まで生き残ることを希望する人たちは,その預言に注意を払うことによって信仰を強められます。以下に示す三つの表は,それら預言の多くについて,その成就と,ヘブライ語およびギリシャ語聖書全体に見られる調和を明らかにしており,聖書の信ぴょう性に対する証拠を増し加えます。時の経過と共に,聖書は真実に『神の霊感を受けた有益なもの』として,ますます輝きを増し加えてゆくことでしょう。―ペテロ第二 1:19。テモテ第二 3:16

[脚注]

^ 5節 「聖書の記録の真実さに関する歴史学上の証拠」(英文),1862年,ジョージ・ローリンソン,54,254-258ページ。

^ 7節 1871年,29-31ページ。

^ 8節 「聖書の記録の真実さに関する歴史学上の証拠」(英文),25,26ページ。

^ 9節 「シナイとパレスチナ」(英文),1885年,82,83ページ。

^ 10節 「リーダーズ・ダイジェスト」(英文),1954年3月号,27,30ページ。

^ 10節 1984年,24ページ。

^ 12節 1968年,4,5ページ。

^ 13節 「英国およびアイルランド王立アジア協会ジャーナル」誌,ロンドン,1855年,第15巻,232ページ。

^ 16節 「聖書に対する洞察」(英文),第2巻,246ページ。

^ 16節 「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,555,556,1035ページ。

^ 18節 「食物および薬としてのぶどう酒」(英文),1954年,5ページ。

^ 19節 1955年,211-213ページ。

^ 20節 「聖書の記録の真実さに関する歴史学上の証拠」(英文),290ページ。

^ 24節 「聖書の記録の真実さに関する歴史学上の証拠」(英文),225,227,228ページ。

[研究用の質問]

[343,344ページの図表]

(10)イエスに関する重要な預言とその成就

預言 出来事 成就

創世記 49:10 ユダの部族に生まれる マタイ 1:2-16

ルカ 3:23-33

ヘブライ 7:14

詩編 132:11。 エッサイの子ダビデの家系から生まれる マタイ 1:1,6-16; 

イザヤ 9:7; 9:27; 

11:1,10 15:22;

20:30,31;

21:9,15;

22:42

マルコ 10:47,48

ルカ 1:32; 2:4;

3:23-32;

18:38,39

使徒 2:29-31;

13:22,23

ローマ 1:3;

15:8,12

ミカ 5:2 ベツレヘムで生まれる ルカ 2:4-11

ヨハネ 7:42

イザヤ 7:14 処女から生まれる マタイ 1:18-23

ルカ 1:30-35

エレミヤ 31:15 その誕生後,みどりごたちが殺される マタイ 2:16-18

ホセア 11:1 エジプトから呼び出される マタイ 2:15

マラキ 3:1; 4:5。 その前に道が整えられる マタイ 3:1-3; 

イザヤ 40:3 11:10-14;

17:10-13

マルコ 1:2-4

ルカ 1:17,76;

3:3-6;

7:27

ヨハネ 1:20-23;

3:25-28

使徒 13:24; 19:4

ダニエル 9:25 69「週」の終わりにメシアとして現われる 時をたがえず

西暦29年に,

バプテスマを

受けるため

ご自分を差し出し,

油そそがれた

ルカ 3:1,21,22

イザヤ 61:1,2 任命される ルカ 4:18-21

イザヤ 9:1,2 その宣教によってナフタリとゼブルンの マタイ 4:13-16

人々は大いなる光を見た

詩編 78:2 例えをもって話した マタイ 13:11-13

31-35

イザヤ 53:4 わたしたちの病を担った マタイ 8:16,17

詩編 69:9 エホバの家に対する熱心さ マタイ 21:12,13。。

マルコ 11:15-18

ルカ 19:45,46

ヨハネ 2:13-17

イザヤ 42:1-4 エホバの僕として,街路で言い争うことを マタイ 12:14-21

しない

イザヤ 53:1 人々は信じない ヨハネ 12:37,38

ローマ 10:11,16

ゼカリヤ 9:9。 子ろばに乗ってエルサレムに勝利の マタイ 21:1-9。 

詩編 118:26 入城をする。王として,またエホバのみ名 マルコ 11:7-11

によって来る方として歓呼して迎えられる ルカ 19:28-38

ヨハネ 12:12-15

イザヤ 28:16; 退けられるが,主要な隅石となる マタイ 21:42,45,46。 

53:3使徒 3:14; 4:11。 

詩編 69:8; 118:22,23 ペテロ第一 2:7

イザヤ 8:14,15 つまずきの石となる ルカ 20:17,18

ローマ 9:31-33

ペテロ第一 2:8

詩編 41:9; 109:8 使徒たちの一人が不忠実になり, マタイ 26:47-50

イエスを裏切る ヨハネ 13:18

26-30;

17:12;

18:2-5

使徒 1:16-20

ゼカリヤ 11:12 銀30枚で裏切られる マタイ 26:15;

27:3-10

マルコ 14:10,11

ゼカリヤ 13:7 弟子たちは散り散りになる マタイ 26:31,56

ヨハネ 16:32

詩編 2:1,2 ローマの権力者とイスラエルの指導者たち マタイ 27:1,2

は結束して,エホバの油そそがれた方に マルコ 15:1,15

敵する ルカ 23:10-12

使徒 4:25-28

イザヤ 53:8 審理を受け,有罪とされる マタイ 26:57-68;

27:1,2

11-26

ヨハネ 18:12-14

19-24

28-40;

19:1-16

詩編 27:12 偽りの証人が立てられる マタイ 26:59-61

マルコ 14:56-59

イザヤ 53:7 訴える者たちの前で沈黙する マタイ 27:12-14

マルコ 14:61;

15:4,5

ルカ 23:9

ヨハネ 19:9

詩編 69:4 いわれもなく憎まれる ルカ 23:13-25

ヨハネ 15:24,25

ペテロ第一 2:22

イザヤ 50:6。 打たれ,つばを掛けられる マタイ 26:67; 

ミカ 5:1 27:26,30

ヨハネ 18:22;

19:3

詩編 22:16,脚注 杭につけられる マタイ 27:35

マルコ 15:24,25

ルカ 23:33

ヨハネ 19:18,23;

20:25,27

詩編 22:18 その衣のためにくじを引く マタイ 27:35

ヨハネ 19:23,24

イザヤ 53:12 罪人たちと共に数えられる マタイ 26:55,56;

27:38

ルカ 22:37

詩編 22:7,8 杭の上でののしられる マタイ 27:39-43

マルコ 15:29-32

詩編 69:21 酢と胆汁が与えられる マタイ 27:34,48

マルコ 15:23,36

詩編 22:1 神に見捨てられ,敵の手に渡される マタイ 27:46

マルコ 15:34

詩編 34:20。 骨は一本も折られない ヨハネ 19:33,36

出エジプト記 12:46

イザヤ 53:5。 刺し通される マタイ 27:49。 

ゼカリヤ 12:10 ヨハネ 19:34,37

啓示 1:7

イザヤ 53:5,8, 罪を除き去るために犠牲の死を遂げ,人々 マタイ 20:28。 

11,12 が神のみ前に義なる立場を得るための ヨハネ 1:29

道を開く ローマ 3:24; 4:25

コリント第一 15:3

ヘブライ 9:12-15

ペテロ第一 2:24

ヨハネ第一 2:2

イザヤ 53:9 富んだ人と共に埋葬される マタイ 27:57-60

ヨハネ 19:38-42

ヨナ 1:17; 2:10 足かけ三日墓の中にいた後,復活を受ける マタイ 12:39,40;

16:21;

17:23;

20:19;

27:64;

28:1-7

使徒 10:40

コリント第一 15:3-8

詩編 16:8-11,脚注 腐れが生じる前によみがえらされる 使徒 2:25-31;

13:34-37

詩編 2:7 エホバは霊によって生み出すことと, マタイ 3:16,17

復活とにより,イエスが神のみ子で マルコ 1:9-11

あることを宣言される ルカ 3:21,22

使徒 13:33

ローマ 1:4

ヘブライ 1:5; 5:5

「イエスに関する重要な預言とその成就」の表に関する質問:

(イ)誕生に関するどんな預言はイエスがメシアとしての資格にかなっていたことを示していますか。

(ロ)イエスの宣教が開始されたとき,どんな預言が成就しましたか。

(ハ)イエスは宣教に携わっている際,どのように預言を成就しましたか。

(ニ)イエスが審理にかけられる前の最後の数日に,どんな預言が成就しましたか。

(ホ)イエスの審理の際,預言がどのように成就しましたか。

(ヘ)イエスが実際に杭につけられ,死に,そして復活させられることを,どんな預言が示していましたか。

[344-346ページの図表]

(11)成就した他の聖書預言の例

預言 出来事 成就

創世記 9:25 カナン人はイスラエルの僕となる ヨシュア 9:23,27

裁き人 1:28

列王第一 9:20,21

創世記 15:13,14。 イスラエルを奴隷にしていた 出エジプト記 12:35,36。 

出エジプト記 3:21,22 国民を神は裁き,イスラエルは 詩編 105:37

多くの財産を携えてエジプト

から出る

創世記 17:20; 21:13,18 イシュマエルは12人の長を 創世記 25:13-16

生み出し,大いなる国民になる 歴代第一 1:29-31

創世記 25:23; 27:39,40 エドム人は肥沃な土地から離れた 創世記 36:8

ところに住み,イスラエルに仕え,申命記 2:4,5

時々反抗する サムエル第二 8:14

列王第二 8:20

歴代第一 18:13

歴代第二 21:8-10

創世記 48:19,22 エフライムはマナセより 民数記 1:33-35

大いなる者となるが,どちらも 申命記 33:17

相続地を得る ヨシュア 16:4-9;

17:1-4

創世記 49:7 シメオンとレビはイスラエルの中 ヨシュア 19:1-9;

に散らされる 21:41,42

創世記 49:10 王なる指導者はユダから出る サムエル第二 2:4

歴代第一 5:2

マタイ 1:1-16

ルカ 3:23-33

ヘブライ 7:14

申命記 17:14 イスラエルは君主を求める サムエル第一 8:4,5,19,20

申命記 28:52,53, イスラエルは不忠実のゆえに 西暦前740年にサマリアに

64-66,68 処罰される。諸都市は攻囲され, (列王第二 17:5-23),

その民は奴隷として 西暦前607年に

連れて行かれる エルサレムに

エレミヤ 52:1-27),

そして西暦70年に再び

エルサレムに成就

ヨシュア 6:26 エリコを再建する者に臨む処罰 列王第一 16:34

サムエル第一 2:31,34; エリの家系はのろいを受ける サムエル第一 4:11,17,18。 

3:12-14 列王第一 2:26,27,35

列王第一 9:7,8。 イスラエルが背教するなら神殿は 列王第二 25:9。 

歴代第二 7:20,21 破壊される 歴代第二 36:19

エレミヤ 52:13

哀歌 2:6,7

列王第一 13:1-3 ヤラベアムの祭壇は汚される 列王第二 23:16-18

列王第一 14:15 イスラエルの10部族王国は 列王第二 17:6-23;

覆される 18:11,12

イザヤ 13:17-22; バビロンの滅び。バビロンの門は ダニエル 5:22-31。 

45:1,2。 開かれたままになる。キュロス 一般の歴史によって

エレミヤ 50:35-46; の率いるメディア人と 確証されている。門が

51:37-43 ペルシャ人が征服する 開かれたままになって

いる時に,キュロスは

バビロンを攻め取った *

イザヤ 23:1,8,13,14。ティルス市はネブカドネザルの 一般の歴史の記録による

エゼキエル 26:4,7-12 率いるカルデア人により と,13年間の攻囲の後,

滅ぼされる ネブカドネザルにより

同市の本土の部分は

滅ぼされ,島の部分は

屈服させられた *

イザヤ 44:26-28 流刑から帰還したユダヤ人たちに 歴代第二 36:22,23

よるエルサレムと神殿の再建。 エズラ 1:1-4

この点でのキュロスの役割

エレミヤ 25:11; 29:10 70年の荒廃の後に残りの者は回復 ダニエル 9:1,2

させられる ゼカリヤ 7:5

歴代第二 36:21-23

エレミヤ 48:15-24。 モアブは荒れ果てた所とされる モアブの国民は現在では

エゼキエル 25:8-11。 消滅している *

ゼパニヤ 2:8,9

エレミヤ 49:2。 アンモン人の諸都市は荒れ塚と アンモンの国民は現在

エゼキエル 25:1-7。 なる では消滅している *

ゼパニヤ 2:8,9

エレミヤ 49:17,18。 エドムは切り断たれて,存在 エドムは西暦70年の

エゼキエル 25:12-14; しなかったかのようになる エルサレム滅亡後,

35:7,15。 国民としては消滅した *

オバデヤ 16,18

ダニエル 2:31-40; バビロン,ペルシャ,ギリシャ, 一般の歴史は,これらの

7:2-7 ローマの四つの王国が 強国の興亡に関連して

描写される。数多くの詳細な預言 それが成就したことを

が語られる 確証している *

ダニエル 8:1-8,20-22;ペルシャの王国の後,一人の アレクサンドロス大王は

11:1-19 力ある者,すなわちギリシャが ペルシャ帝国を征服

支配する。その王国は四つに した。その死後,4人の

分かたれ,そこから二つの強国, 将軍が跡を継いだ。

つまり北の王と南の王が興る やがてセレウコス朝と

プトレマイオス朝の

両強国が勢力を伸ばし,

両者の間にはいつも

戦争があった。 *

ダニエル 11:20-24 登録を命ずる布告を出す支配者。 カエサル・アウグスツスの

その後継者の治世中に 治世中に登録を命ずる

「契約の指導者」は砕かれる 布告がパレスチナで

出された。その後継者

ティベリウス・カエサル

の治世中にイエスは

殺された *

ゼパニヤ 2:13-15。 ニネベは荒廃した地となる くずの塚となった *

ナホム 3:1-7

ゼカリヤ 9:3,4 ティルスの,島の都市は 西暦前332年に

滅ぼされる アレクサンドロスに

よって成し遂げられた *

マタイ 24:2,16-18。 エルサレムは杭の城塞で囲まれ, 西暦70年にローマ人に

ルカ 19:41-44 滅ぼされる よって成就された *

マタイ 24:7-14。 この事物の体制の完全な終わりに 1914年の第一次世界大戦

マルコ 13:8。 先立つ,大いなる苦難の時が 以来,地上は未曽有の

ルカ 21:10,11。予告される。その時の出来事には, 苦難の時を迎えた。

テモテ第二 3:1-5 戦争,食糧不足,地震,疫病,不法,王国を宣べ伝える業は

王国の良いたよりがあらゆる国民 現在,200以上の国や

に宣べ伝えられることが 地域で行なわれている

含まれる

[脚注]

^ 157節 「ヘロドトス」I,191,192ページ。「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,567ページ。

^ 158節 マクリントクとストロング共編,「百科事典」(英文),1981年復刻版,第5巻,617ページ。「聖書に対する洞察」(英文),第2巻,531,1136ページ。

^ 161節 「聖書に対する洞察」(英文),第2巻,421,422ページ。

^ 162節 「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,95ページ。

^ 163節 「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,681,682ページ。

^ 164節 「御心が地に成るように」,104-125,168-179,189-195,220-229ページ。

^ 165節 「御心が地に成るように」,120-122,174-176,194,195,220-263ページ。「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,70,71ページ。

^ 166節 「御心が地に成るように」,248-253ページ。「聖書に対する洞察」(英文),第1巻,220ページ。

^ 167節 159ページ5,6節をご覧ください。

^ 168節 マクリントクとストロング共編,「百科事典」(英文),1981年復刻版,第5巻,618,619ページ。

^ 169節 188ページ,9節をご覧ください。

「成就した他の聖書預言の例」の表に関する質問:

(イ)イスラエル国民がカナンの地に入った後,予告されていたどんな出来事が生じましたか。

(ロ)イスラエルとユダに対するどんな裁きの預言が成就しましたか。それはいつでしたか。

(ハ)回復に関してどんなことが予告されましたか。それはどのように成就しましたか。

(ニ)どんな国民に対して明確な裁きの音信が語られましたか。それら預言された裁きはどのように成就しましたか。

(ホ)ダニエルおよびイエスによって予告された歴史上の顕著な出来事の例を挙げなさい。

[346-349ページの図表]

(12)ギリシャ語聖書の筆者による,ヘブライ語聖書の引用および適用の例

(注意: この表には前掲の「イエスに関する重要な預言」に挙げられているものは含まれていません。)

引用箇所 述べられている事柄 適用

創世記 1:3 神は,光が輝くように コリント第二 4:6

お命じになる

創世記 1:26,27 人は神の様に,男性と女性に ヤコブ 3:9

創造された マルコ 10:6

創世記 2:2 神は地的な創造の業を休んで ヘブライ 4:4

おられる

創世記 2:7 アダムは生きた魂とされた コリント第一 15:45

創世記 2:24 人はその両親を離れて自分の妻に マタイ 19:5

堅く付き,二人は一体となる マルコ 10:7,8

コリント第一 6:16

エフェソス 5:31

創世記 12:3; 18:18 すべての国の民はアブラハムに ガラテア 3:8

よって祝福を受ける

創世記 15:5 アブラハムの胤は多くなる ローマ 4:18

創世記 15:6 アブラハムは信仰によって ローマ 4:3

義とされる ガラテア 3:6

ヤコブ 2:23

創世記 17:5 「多くの国の民」から来る, ローマ 4:16,17

信仰を持つ人々の父アブラハム

創世記 18:10,14 サラに男の子が約束される ローマ 9:9

創世記 18:12 サラはアブラハムを「主」と呼ぶ ペテロ第一 3:6

創世記 21:10 サラ,ハガル,イサク, ガラテア 4:30

およびイシュマエルの関係する

象徴的な劇

創世記 21:12 アブラハムの胤はイサクを通して ローマ 9:7

もたらされる ヘブライ 11:18

創世記 22:16,17 神はアブラハムを祝福することを ヘブライ 6:13,14

ご自身にかけて誓われる

創世記 25:23 エサウよりもヤコブに神の恵みの ローマ 9:12

注がれることが予告される

出エジプト記 3:6 神は,死んだ者の神ではなく, マタイ 22:32

生きている者の神 マルコ12:26

ルカ 20:37

出エジプト記 9:16 神がファラオを長らえさせた理由 ローマ 9:17

出エジプト記 13:2,12 初子はエホバに献じられる ルカ 2:23

出エジプト記 16:18 マナを集めることに関して,神は コリント第二 8:15

均等化を図る

出エジプト記 19:5,6 イスラエルの前に祭司の王国に ペテロ第一 2:9

なる見込みが置かれる

出エジプト記 19:12,13 シナイ山で示されたエホバへの ヘブライ 12:18-20

畏敬の念

出エジプト記 20:12-17 第5,第6,第7,第8,第9, マタイ 5:21,27; 15:4;

第10のおきて 19:18,19

マルコ 10:19

ルカ 18:20

ローマ 13:9

エフェソス 6:2,3

ヤコブ 2:11

出エジプト記 21:17 第5のおきてを破ることに対する マタイ 15:4

処罰 マルコ 7:10

出エジプト記 21:24 目には目,歯には歯 マタイ 5:38

出エジプト記 22:28 「あなたは,あなたの民の支配者 使徒 23:5

を悪く言ってはならない」

出エジプト記 24:8 律法契約の締結 ―「契約の血」 ヘブライ 9:20

マタイ 26:28

マルコ 14:24

出エジプト記 25:40 モーセに幕屋とその備品の型が ヘブライ 8:5

示される

出エジプト記 32:6 イスラエル人は立ち上がって コリント第一 10:7

反逆し,打ち興じる

出エジプト記 33:19 神はご自分が喜びとする者を ローマ 9:15

憐れむ

レビ記 11:44 「あなた方は聖なる者でなければ ペテロ第一 1:16

ならない。わたしは聖なる者

だからである」

レビ記 12:8 男の子が生まれた後に,貧しい人 ルカ 2:24

が行なう捧げ物

レビ記 18:5 律法を守る人はそれによって ガラテア 3:12

生きる

レビ記 19:18 隣人を自分自身のように愛する マタイ 19:19; 22:39

マルコ 12:31

ローマ 13:9

ガラテア 5:14

ヤコブ 2:8

レビ記 26:12 エホバはイスラエルの神であった コリント第二 6:16

民数記 16:5 エホバはご自分に属する者たちを テモテ第二 2:19

知っておられる

申命記 6:4,5 心と魂をつくしてエホバを愛する マタイ 22:37

マルコ 12:29,30

ルカ 10:27

申命記 6:13 『あなたの神エホバをあなたは マタイ 4:10。ルカ 4:8

崇拝しなければならない』

申命記 6:16 「あなたの神エホバを試みては マタイ 4:7。ルカ 4:12

ならない」

申命記 8:3 人はパンだけによって マタイ 4:4。ルカ 4:4

生きるのではない

申命記 18:15-19 神はモーセのような預言者を 使徒 3:22,23

起こされる

申命記 19:15 すべての事は二人か三人の証人に ヨハネ 8:17

よって確証されなければならない コリント第二 13:1

申命記 23:21 「あなたはエホバに対する マタイ 5:33

自分の誓約を果たさねばならない」

申命記 24:1 離婚に関するモーセの律法の規定 マタイ 5:31

申命記 25:4 「脱穀している牛にくつこを コリント第一 9:9

掛けてはならない」 テモテ第一 5:18

申命記 27:26 律法を守らないイスラエル人は ガラテア 3:10

のろわれた

申命記 29:4 良いたよりに耳を傾けたユダヤ人 ローマ 11:8

は多くなかった

申命記 30:11-14 「信仰の『言葉』」を自分の心に ローマ 10:6-8

置き,それを宣べ伝えることが必要

申命記 31:6,8 神はご自分の民を決して ヘブライ 13:5

見捨てない

申命記 32:17,21 神は異邦人を招いてユダヤ人に ローマ 10:19

ねたみを起こさせた。 コリント第一 10:20-22

イスラエル人は偶像崇拝によって

エホバにねたみを起こさせた

申命記 32:35,36 エホバの復しゅう ヘブライ 10:30

申命記 32:43 「諸国民よ,神の民と共に喜べ」 ローマ 15:10

サムエル第一 13:14; 神ご自身の心にかなう人,ダビデ 使徒 13:22

16:1

サムエル第一 21:6 ダビデとその部下たちは マタイ 12:3,4

供え物のパンを食べる マルコ 2:25,26

ルカ 6:3,4

列王第一 19:14,18 ユダヤ人の残りの者だけが神に ローマ 11:3,4

忠実を保つ

歴代第二 20:7 アブラハムは神の「友」 ヤコブ 2:23

(「愛する者」)と呼ばれる

ヨブ 41:11 『だれがまず神に与えたのか』 ローマ 11:35

詩編 5:9 「そののどは開かれた墓」 ローマ 3:13

詩編 8:2 神は『みどりごの口から』賛美を マタイ 21:16

備えられる

詩編 8:4-6 『人間が何者なのでこれを ヘブライ 2:6,7

思いに留められるのですか』。 コリント第一 15:27

神はすべてのものをキリストの

足の下に服させた

詩編 10:7 『その口はのろいで満ちている』 ローマ 3:14

詩編 14:1-3 「義人はいない」 ローマ 3:10-12

詩編 18:49 諸国民が神の栄光をたたえる ローマ 15:9

詩編 19:4,脚注 神が実在されるという真理は ローマ 10:18

創造物すべてによって証しされて

おり,それを聞く機会に不足する

ことはない

詩編 22:22 『わたしはあなたのみ名を ヘブライ 2:12

わたしの兄弟たちに告げ知らせ

ます』

詩編 24:1 地はエホバのもの コリント第一 10:26

詩編 32:1,2 「エホバがその罪を考慮に入れる ローマ 4:7,8

ことのない人は幸いである」

詩編 34:12-16 『エホバの目は義にかなった者 ペテロ第一 3:10-12

たちの上にある』

詩編 36:1 「彼らの目の前に神への ローマ 3:18

恐れはない」

詩編 40:6-8 神は律法下の犠牲をもはや ヘブライ 10:6-10

是認されない。神のご意志に

したがってキリストの体が一度

ささげられることにより

聖化がもたらされる

詩編 44:22 「わたしたちはほふられる羊の ローマ 8:36

ようにみなされました」

詩編 45:6,7 『神は永久に[キリスト]の王座』 ヘブライ 1:8,9

詩編 51:4 神の言葉と裁きは正しいことが ローマ 3:4

証明される

詩編 68:18 高い所に上った時,キリストは エフェソス 4:8

人々の賜物を与えた

詩編 69:22,23 イスラエル人の平和の食卓は ローマ 11:9,10

わなとなる

詩編 78:24 天からのパン ヨハネ 6:31-33

詩編 82:6 「あなた方は神だ」 ヨハネ 10:34

詩編 94:11 「エホバは,賢い人たちの論議が コリント第一 3:20

無駄なことを知っておられる」

詩編 95:7-11 不従順なイスラエル人は ヘブライ 3:7-11;

神の休みに入らなかった 4:3,5,7

詩編 102:25-27 「主よ,あなたは……地の基を ヘブライ 1:10-12

据えられました」

詩編 104:4 『神はご自分の使いたちを ヘブライ 1:7

霊とする』

詩編 110:1 主はエホバの右に座る マタイ 22:43-45

マルコ 12:36,37

ルカ 20:42-44

ヘブライ 1:13

詩編 110:4 キリストはメルキゼデクのさまに ヘブライ 7:17

したがう永久の祭司

詩編 112:9 「彼は広く分配し……その義は コリント第二 9:9

永久に続く」

詩編 116:10 「わたしは信仰を働かせた。 コリント第二 4:13

ゆえに語った」

詩編 117:1 「諸国民すべてよ, ローマ 15:11

エホバを賛美せよ」

詩編 118:6 「エホバはわたしの助け主, ヘブライ 13:6

わたしは恐れない」

詩編 140:3 「毒へびの毒が彼らの ローマ 3:13

唇の裏にある」

箴言 26:11 『犬は自分の吐いたものに戻る』 ペテロ第二 2:22

イザヤ 1:9 残りの者がいなければ, ローマ 9:29

イスラエルはソドムのように

なっていた

イザヤ 6:9,10 イスラエル人は良いたよりに マタイ 13:13-15

注意を払わなかった マルコ 4:12

ルカ 8:10

使徒 28:25-27

イザヤ 8:17,18 「見よ,わたしと,エホバが ヘブライ 2:13

わたしに与えてくださった

幼子たちとは」

イザヤ 10:22,23 イスラエルの残りの者だけが ローマ 9:27,28

救われる

イザヤ 22:13 「ただ食べたり飲んだりしよう。 コリント第一 15:32

明日は死ぬのだから」

イザヤ 25:8 「死は永久に呑み込まれる」 コリント第一 15:54

イザヤ 28:11,12 たとえ「異国人の舌をもって」 コリント第一 14:21

話しても,民は信じなかった

イザヤ 28:16 シオンの基であるキリストに信仰 ペテロ第一 2:6

を置く人は失望させられない ローマ 10:11

イザヤ 29:13 書士やパリサイ人の偽善のことが マタイ 15:7-9

語られる マルコ 7:6-8

イザヤ 29:14 神は賢人たちの知恵を滅ぼされる コリント第一 1:19

イザヤ 40:6-8 エホバの語った言葉は永久に ペテロ第一 1:24,25

存続する

イザヤ 40:13 『だれがエホバの助言者となった ローマ 11:34

であろうか』

イザヤ 42:6; 49:6 「わたしはあなたを任命して 使徒 13:47

諸国民の光とした」

イザヤ 45:23 すべてのひざはわたしに対して ローマ 14:11

かがむであろう

イザヤ 49:8 「救いの日」の,受け入れられる コリント第二 6:2

時に聞き届けられる

イザヤ 52:7 良いたよりを携える人の足は ローマ 10:15

麗しい

イザヤ 52:11 「彼らの中から出て,離れよ」 コリント第二 6:17

イザヤ 52:15 良いたよりは異邦人に ローマ 15:21

告げ知らされる

イザヤ 54:1 「喜べ, ガラテア 4:27

子を産まないうまずめよ」

イザヤ 54:13 「そして彼らは皆 ヨハネ 6:45

エホバに教えられるであろう」

イザヤ 56:7 エホバの家はすべての民のための マタイ 21:13

祈りの家となる マルコ 11:17

ルカ 19:46

イザヤ 59:7,8 人の邪悪さのことが語られる ローマ 3:15-17

イザヤ 65:1,2 エホバは異邦諸国民に ローマ 10:20,21

明らかになった

イザヤ 66:1,2 「天はわたしの王座, 使徒 7:49,50

地はわたしの足台である」

エレミヤ 5:21 目があっても見えない マルコ 8:18

エレミヤ 9:24 「誇る者はエホバにあって誇れ」 コリント第一 1:31

コリント第二 10:17

エレミヤ 31:31-34 神は新しい契約を結ばれる ヘブライ 8:8-12;

10:16,17

ダニエル 9:27; 11:31 「荒廃をもたらす マタイ 24:15

嫌悪すべきもの」

ホセア 1:10; 2:23 異邦人も神の民となる ローマ 9:24-26

ホセア 6:6 「わたしは憐れみを望み, マタイ 9:13; 12:7

犠牲を望まない」

ホセア 13:14 「死よ,お前のとげは コリント第一 15:54,55

どこにあるのか」

ヨエル 2:28-32 「エホバの名を呼び求める者は 使徒 2:17-21

みな救われるであろう」 ローマ 10:13

アモス 9:11,12 神はダビデの仮小屋を 使徒 15:16-18

建て直される

ハバクク 1:5 「あざける者たちよ,それに 使徒 13:40,41

目を留めよ。驚き怪しめ」

ハバクク 2:4 「わたしの義人は信仰の ヘブライ 10:38

ゆえに生きる」 ローマ 1:17

ハガイ 2:6 天と地は揺り動かされる ヘブライ 12:26,27

マラキ 1:2,3 ヤコブは愛され, ローマ 9:13

エサウは憎まれる

「ギリシャ語聖書の筆者による,ヘブライ語聖書の引用および適用の例」の表に関する質問:

(イ)創世記に対するギリシャ語聖書中の言及は,創世記の創造の記録をどのように支持していますか。

(ロ)創世記中のアブラハムやアブラハムの胤に関する記述に言及しつつどんな適用がなされていますか。

(ハ)十戒や律法の他の項に関して,出エジプト記からどのような引用がなされていますか。

(ニ)心をこめ,魂をこめてエホバを愛し,隣人を自分自身のように愛することを命じた,二つの大きなおきての元の宣言はどこに記されていますか。

(ホ)モーセ五書の中に述べられていて,ギリシャ語聖書中に引用されている基本的な原則を幾つか挙げなさい。

(ヘ)ギリシャ語聖書中に引用されている詩編のどの句は,次のそれぞれの点に関してエホバを大いなるものとしていますか。(1)地球の創造者また所有者。(2)義者に関心を示し,顧みてくださる方。

(ト)クリスチャン・ギリシャ語聖書はイザヤ書や他の預言書の聖句を次の各点にどのように当てはめていますか。(1)良いたよりの伝道。(2)良いたよりを退ける人もいること。(3)イスラエルの残りの者に加わって諸国の人々も信者になること。(4)良いたよりに信仰を働かせることから得られる益。