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指小辞

指小辞

一般的に,小さいことを意味する名詞の形。例えば,「魚」と「舟」に当たるギリシャ語は,指小辞形の場合,「小さな魚」や「小舟」と訳される。(マタ 15:34。マル 3:9)指小辞は,小さいことのほかに,若さ,愛情,親近感,さらには軽蔑を示すこともある。

ギリシャ語聖書で,指小辞は愛情や親近感を示すために使われることが多い。例えば,イエスは謙遜な弟子たちを「小さな羊」(ヨハ 21:15-17)と表現し,使徒ヨハネは仲間のクリスチャンに「子供たち」(「小さな子供たち」とも訳せるギリシャ語の指小辞形)(ヨ一 2:1,12,28; 3:7,18; 4:4; 5:21)と呼び掛けた。