第1部
創造から大洪水まで
天と地はどこから来たのでしょう。太陽や月や星,それに地球の上にあるたくさんのものは,どのようにして,できたのでしょう。聖書には,正しい答えがあたえられていて,それらが神によって創造されたと書かれています。それで,この本は聖書の中の,創造の物語から始まります。
神が最初にお作りになったものは,神ご自身にいくらかにた霊者だったことをわたしたちは学びます。その霊者たちはみ使いでした。でも,地球はわたしたちのような人間のために創造されました。ですから,神はアダムという名前の男の人と,エバという名前の女の人とを作って,ふたりを美しい園に置かれました。ところが,ふたりは神に従わなかったので,生きつづける権利を失いました。
アダムの創造から大洪水までは,全部で1,656年間でした。そのあいだに悪い者がたくさん出ました。天には,目に見えない霊者であるサタンとその悪い使いたちがいました。地上には,カインほか大勢の悪い人がいました。その中には特別に力の強い人々もいました。しかし,良い人もいました。アベル,エノク,ノアといった人たちです。第1部ではそうした人々やいろいろな出来事について書かれています。