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エホバの証人の統治体

エホバの証人の統治体

エホバの証人の統治体

1975年12月の上旬,エホバの証人の統治体全員は,組織とその運営方法に関する推薦事項を検討するために,ニューヨーク市のブルックリンで会合を開きました。それまでの何か月間,二つの別個の委員会は組織上の調整について検討してきました。こうして,1975年12月4日,統治体は満場一致で推薦事項を採択し,同年12月12日の金曜日には,統治体の司会者が幾つかの調整を説明する手紙をベテル家族に読みました。

また世界中のすべての支部には運営方法を説明する手紙が送られ,1976年2月1日号(日本語では1976年4月1日号)の「ものみの塔」誌に「統治体に関する調整」という見出しの記事が掲載されました。そこで説明されていたのは,統治体の働きを円滑にするために,統治体に六つの委員会が設けられ,1976年1月1日からその機能を果たし始めたということでした。各委員会には司会者がおり,その任期は一年です。

司会者の委員会: この委員会は,統治体の現在の司会者と前年の司会者および翌年司会者になる人から構成されています。現在の司会者が調整者を務め,統治体の進行係の役目を果たします。緊急非常事態,災害,迫害活動その他,エホバの証人に影響のある差し迫った事柄に関する知らせは,統治体で取り扱われるべく,直ちに司会者の委員会へ伝えられます。

執筆委員会: この委員会は,エホバの証人や一般の人々向けに発行し,供給するため,霊的食物を文面や記録に著わす仕事を監督します。また,出版物を取り扱う関係上,世界で行なわれる翻訳の仕事も監督します。

教育委員会: この委員会の責任は,神の民を霊的に教育するための学校や大会,またベテル家族の教育を監督することです。さらに,教育の資料の作成を監督したり,ラジオやテレビの番組および大会のプログラムをも監督します。

奉仕委員会: この委員会は福音宣明の業のあらゆる分野を監督し,その業の促進を図る面で率先する責任があります。そして,会衆,巡回および地域の監督,宣教者,支部委員会および時折訪問する地帯の監督の活動に関心を払っています。

出版委員会: この委員会は,文書の印刷・出版および全世界への発送を監督しています。したがって,エホバの証人が用いている様々な法人団体によって所有され運営されている工場や諸施設を監督する責任,また全地に王国の良いたよりを宣べ伝えることに関係のある財政的,法的および事務的な事柄に対して責任を持っています。

人事委員会: この委員会は,ベテル家族の成員を個人的また霊的に援助するための取決めを監督し,全世界のベテルや農場の家族とともに奉仕するよう新しい成員を招待する責任を持っています。

支部委員会: 六つの委員会を通して行なわれるエホバの証人の統治体の仕事を監督する取決めに加えて,1976年2月1日付で各支部に委員会が設けられました。この委員会は,組織の取決めを実施するために統治体と共に働き,支部に割り当てられている地域における王国の業の進歩を統治体に知らせてゆく責任を持っています。この委員会にも任期一年の司会者が置かれています。委員の人数は支部の大きさに応じて,三人から七人までと定められています。支部委員会の司会者の交替は毎年1月1日に行なわれます。

すべての委員会は予定通りに責任をにない,極めて順調にその機能を果たしてきました。王国の業の関心事を検討するために大勢の兄弟が相談し合うのは有益であることが明らかになりました。―箴 11:14; 15:22; 24:6

わたしたちはこうした調整を加えてきたことにエホバの導きがあったことを確信し,その霊とみ言葉を通して与えられる導きを引き続きエホバ神に仰ぎ求めてゆきます。今は,絶えざる祝福をエホバに求めつつ,王国を宣べ伝え,弟子を作る業の拡大を図って前進し続けるべき時です。昨奉仕年度に注がれたエホバ神の祝福に心から感謝すると共に,世界中の王国伝道者の真心からの協力にも深く感謝いたします。わたしたちすべては,新奉仕年度にエホバの祝福がさらに注がれることを期待しています。

みなさんの兄弟,

エホバの証人の統治体