現代のエホバの証人の活動

エホバの証人は目的を持つ民です。そして，全世界に4万を超すクリスチャン会衆がなぜ存在するかを知っています。その仕事は証しをすること，エホバ神の「卓越性を広く宣明する」ことです。（ペテロ第一 2:9）しかも，喜びと熱意を持ち神により頼みつつそのことを行なっています。

その活動は，苦難や迫害に遭いながらも行なわれています。確かに，中傷者サタンはエホバの卓越性が広く宣明されることを望んでいません。しかし，悪魔のあらゆる努力は失敗してきました。

イエス･キリストの第一世紀の追随者たちも迫害を受けましたが，なんと，それはかえって良いたよりを広める結果になりました。というのは，忠実なステファノが石打ちにされた後，「散らされた人びとは，みことばの良いたよりを宣明しながら全土をまわった」からです。―使徒 8:4。

それら初期の信者たちは人生の主要な目的を十分に認識していました。それは神の賛美となるように奉仕することです。その上，彼らは苦難や迫害に遭うことを恐れませんでした。『エホバが救い出してくださる』ので，敵が『自分たちを打ち負かすことはない』ことを知っていたのです。（エレミヤ 1:19，新）今日，良いたよりを宣べ伝えるという使命を果たす上でエホバの証人は同様の確信を持っています。

ところで，仮にあなたが未開の土地で僧職者からの反対に遭いながら証言の業をするとしたら，神への忠誠を保ち，その業を行ない続けることができますか。次のページから掲載されている経験が示している通り，パプア･ニューギニアのエホバの証人は正にそれをしてきたのです。

フィリピンのクリスチャンは，堅い決意を持ち神により頼んで，第二次世界大戦の苦難を切り抜けてきました。エホバの証人として耐えた彼らに，エホバは霊的な繁栄をお与えになりました。良いたよりを宣べ伝える彼らの忠実な行ないの記録に読者は感動を覚えることでしょう。

スペインのエホバの証人は長年にわたって僧職者からの反対を耐え忍びました。しかし，神によって救い出され，このカトリックの国において『その卓越性を宣明する』上で大いに用いられています。では，その経験を読みながら，喜びと熱意にあふれる彼らの証言の業に一緒に参加してください。

こうした，現代のクリスチャンの忠実な行ないによって，神の民の敵は彼らを打ち負かし得ないことが証明されました。エホバの証人は人生に真の目的を持っており，その目的を果たそうとする時にエホバが自分たちと共にいてくださるということを確信しています。確かに，エホバはご自分に頼る者たちを決してお見捨てになりません。なぜなら，エホバは「救いのわざを施す神」だからです。―詩 68:20，新。