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クリスチャンの夫婦として結婚を成功させる

クリスチャンの夫婦として結婚を成功させる

「あなた方​一人一人​も,それぞれ​自分​を​愛する​よう​に​妻​を​愛し​なさい。……妻​は​夫​に​対し​て​深い​敬意​を​持つ​べき​です」。―エフェ 5:33

歌: 87,3

1. 喜び​の​うち​に​結婚​し​た​夫婦​も,どんな​こと​を​経験​する​か​も​しれ​ませ​ん​か。(冒頭​の​写真​を​参照。)

結婚​式​の​日,愛らしい​花嫁​が​凛々しい​花婿​に​近づき​ます。2​人​は​幸せ​で​いっぱい​です。交際​期間​中​に​愛​を​育み,これ​から​始まる​式​で​互い​へ​の​忠実​を​誓い​ます。今​まで​別々​の​人生​を​歩ん​で​き​た​2​人​が​一緒​に​住み,新た​な​家庭​を​築き​ます。いろいろ​な​調整​も​必要​でしょ​う。でも​聖書​に​は,結婚​する​人​すべて​に​役立つ​アドバイス​が​収め​られ​て​い​ます。結婚​の​創始​者​で​ある​愛情​深い​神​は,結婚​する​人​たち​の​幸せ​を​願っ​て​おら​れる​から​です。(箴 18:22)と​は​いえ​聖書​は,結婚​する​不​完全​な​人間​が「自分​の​肉身​に​患難​を​招く​でしょ​う」と​はっきり​述べ​て​い​ます。(コリ​一 7:28)結婚​に​伴う​問題​を​できる​だけ​抑える​に​は​どう​し​たら​よい​でしょ​う​か。どう​すれ​ば​結婚​を​成功​さ​せる​こと​が​でき​ます​か。

2. 夫婦​は​どんな​種類​の​愛​を​示し​ます​か。

2 聖書​は​愛​の​大切​さ​を​教え​て​い​ます。結婚​に​は​優しい​愛情(ギリシャ​語​で​フィリア)が​必要​です。恋愛(エロース)は​喜び​を​もたらし​ます。子ども​が​生ま​れ​たら,家族​愛(ストルゲー)が​いっそう​大切​に​なり​ます。しかし,結婚​を​成功​さ​せる​ため​に​欠か​せ​ない​の​は,原則​に​基づく​愛(アガペー)です。この​愛​に​つい​て​使徒​パウロ​は​こう​書き​まし​た。「あなた方​一人一人​も,それぞれ​自分​を​愛する​よう​に​妻​を​愛し​なさい。一方,妻​は​夫​に​対し​て​深い​敬意​を​持つ​べき​です」。―エフェ 5:33

夫​と​妻​の​役割

3. 夫婦​の​愛​は​どれ​ほど​強い​もの​で​ある​べき​です​か。

3 パウロ​は​こう​記し​まし​た。「夫​たち​よ,妻​を​愛し​続け​なさい。キリスト​が​会衆​を​愛し,その​ため​に​ご自分​を​引き渡さ​れ​た​の​と​同じ​よう​に​です」。(エフェ 5:25)イエス​の​追随​者​は,イエス​が​弟子​たち​を​愛し​た​とおり​に​互い​を​愛さ​なけれ​ば​なり​ませ​ん。ヨハネ 13:34,35; 15:12,13を​読む。)ですから,クリスチャン​夫婦​の​愛​は,相手​の​ため​に​死ぬ​こと​も​いとわ​ない​ほど​強い​もの​で​ある​べき​です。しかし,夫婦​が​仲たがい​し​て​いる​なら,相手​の​ため​に​命​を​犠牲​に​し​たい​と​は​思わ​ない​こと​でしょ​う。しかし,アガペー​は「すべて​の​事​に​耐え,すべて​の​事​を​信じ,すべて​の​事​を​希望​し,すべて​の​事​を​忍耐​し​ます」。この「愛​は​決して​絶え​ませ​ん」。(コリ​一 13:7,8)互い​へ​の​愛​と​忠実​を​誓っ​た​こと​を​心​に​留め​て​いる​なら,どんな​問題​が​生じ​て​も,エホバ​の​崇高​な​原則​を​当てはめ​て​問題​に​取り組も​う​と​する​でしょ​う。

4,5. (イ)家族​の​頭​で​ある​夫​に​は​どんな​責任​が​あり​ます​か。(ロ)妻​は​頭​の​権​を​どう​見る​べき​です​か。(ハ)ある​夫婦​は​どんな​調整​を​する​必要​が​あり​まし​た​か。

4 パウロ​は,夫​と​妻​の​務め​に​つい​て​次​の​よう​に​書き​まし​た。「妻​は​主​に​対する​よう​に​自分​の​夫​に​服し​なさい。夫​は​妻​の​頭​だ​から​です。それ​は,キリスト​が​会衆​の​頭​で……あら​れる​の​と​同じ​です」。(エフェ 5:22,23)これ​は,妻​が​夫​より​も​劣っ​て​いる​と​いう​こと​で​は​あり​ませ​ん。妻​が​この​命令​に​従う​なら,神​から​与え​られ​た​役割​を​果たす​こと​が​でき​ます。神​は​その​役割​に​つい​て​こう​言わ​れ​まし​た。「人[アダム]が​独り​の​まま​で​いる​の​は​良く​ない。わたし​は​彼​の​ため​に,彼​を​補う​もの​と​なる​助け手​を​造ろ​う」。(創 2:18)クリスチャン​の​夫​は,「会衆​の​頭」で​ある​キリスト​に​倣い,頭​の​権​を​愛情​深く​行使​す​べき​です。そう​する​なら,妻​は​安心​感​を​抱き,夫​を​心​から​敬い,進ん​で​支え,夫​に​喜ん​で​服する​こと​でしょ​う。

5 キャシー [1]は,結婚​後​に​考え方​を​調整​する​必要​が​あり​まし​た。こう​述べ​て​い​ます。「独身​の​ころ​は,何​で​も​自分​で​考え​て​行動​し​て​い​まし​た。でも​結婚​後​は​夫​に​頼る​こと​を​学び​まし​た。難しい​と​感じる​時​も​あり​まし​た​が,エホバ​の​方法​で​物事​を​行なう​こと​で,夫婦​の​絆​が​ずっ​と​強まり​まし​た」。夫​の​フレッド​は​こう​言い​ます。「わたし​は​決定​を​下す​の​が​苦手​でし​た。結婚​する​と,自分​の​こと​だけ​で​なく​妻​の​こと​も​考え​て​決め​なけれ​ば​なり​ませ​ん。でも,エホバ​の​導き​を​祈り​求め,妻​の​意向​を​よく​聞く​こと​に​よっ​て,決定​を​下す​の​が​容易​に​なっ​て​き​まし​た。今​で​は​とても​息​の​合っ​た​チーム​です」。

6. 夫婦​の​間​で​問題​が​生じる​時,愛​は​どの​よう​に「結合​の​完全​な​きずな」と​なり​ます​か。

6 結婚​の​強い​絆​を​保つ​に​は,互い​の​不​完全​さ​を​受け入れる​こと​が​肝要​です。「引き続き​互い​に​忍び,互い​に​惜しみなく​許し​合」わな​けれ​ば​なり​ませ​ん。夫​も​妻​も​間違い​を​し​ます。しかし​その​よう​な​時,間違い​から​学び,進ん​で​許し,「結合​の​完全​な​きずな」で​ある​愛​を​最大限​発揮​し​ます。(コロ 3:13,14)「愛​は​辛抱強く,また​親切​です。……傷つけ​られ​て​も​それ​を​根​に​持」ち​ませ​ん。(コリ​一 13:4,5)誤解​が​生じ​て​も,できる​だけ​早く​解決​し​ます。問題​が​起き​たら,1​日​が​終わる​前​に​解決​する​よう​努め​ます。(エフェ 4:26,27)「傷つけ​て​ごめん​ね」と​言う​に​は​謙遜​さ​と​勇気​が​必要​です。でも​それ​は,問題​を​解決​し,夫婦​の​関係​を​強める​うえ​で​大いに​役立ち​ます。

優しさ​が​特に​必要​な​時

7,8. (イ)聖書​は​夫婦​の​性​関係​に​つい​て​どんな​アドバイス​を​与え​て​い​ます​か。(ロ)夫婦​が​互い​に​優しさ​を​示す​必要​が​ある​の​は​なぜ​です​か。

7 聖書​は,夫婦​が​性​関係​に​つい​て​バランス​の​取れ​た​見方​を​持つ​ため​の​健全​な​助言​を​与え​て​い​ます。コリント​第​一 7:3‐5を​読む。)配偶​者​の​感情​や​必要​を​思いやる​こと​が​大切​です。妻​は​優しさ​を​示さ​れ​ない​と,性​関係​から​喜び​を​得る​こと​は​でき​ない​でしょ​う。夫​は「知識​に​したがって」妻​に​接する​べき​です。(ペテ​一 3:7)性​関係​を​決して​強要​す​べき​で​は​あり​ませ​ん。それ​は​自然​な​もの​で​ある​べき​です。男性​は​女性​より​も​早く​反応​し​がち​です​が,夫​は​妻​の​感情​に​配慮​す​べき​です。

8 聖書​は​愛情​の​表現​に​つい​て​述べ​て​い​ます​が,性​関係​に​伴う​愛情​表現​の​種類​や​限度​に​つい​て​明確​な​規則​を​設け​て​い​ませ​ん。(歌 1:2; 2:6)クリスチャン​の​夫婦​は​互い​に​優しく​接する​べき​です。

9. 配偶​者​以外​の​人​に​性的​な​関心​を​持つ​べき​で​ない​の​は​なぜ​です​か。

9 神​と​隣人​へ​の​強い​愛​が​あれ​ば,だれ​に​よっ​て​も,また​何​に​よっ​て​も,結婚​の​絆​が​弱め​られる​こと​は​あり​ませ​ん。夫​や​妻​が​ポルノ​を​見る​習慣​に​陥る​と,結婚​関係​が​緊張​し​たり​破綻​し​たり​する​か​も​しれ​ませ​ん。ポルノ​や​結婚​関係​外​の​性的​な​事柄​に​心​を​引か​れる​傾向​が​ある​なら,断固​と​し​て​それ​を​退ける​べき​です。配偶​者​以外​の​人​に​なれなれしい​態度​を​示す​こと​も​避ける​べき​です。それ​は​愛​に​欠け​た​こと​です。神​は​わたしたち​の​考え​と​行動​すべて​を​ご存じ​で​ある,と​いう​こと​を​銘記​する​なら,どんな​時​に​も​貞潔​さ​を​保ち,神​に​喜ん​で​いただき​たい​と​思う​こと​でしょ​う。―マタイ 5:27,28; ヘブライ 4:13を​読む。

結婚​関係​が​緊張​する​時

10,11. (イ)離婚​は​どれ​ほど​一般​的​に​なっ​て​い​ます​か。(ロ)聖書​は​別居​に​つい​て​何​と​述べ​て​い​ます​か。(ハ)どう​すれ​ば,性急​に​別居​する​こと​を​避け​られ​ます​か。

10 結婚​生活​で​深刻​な​問題​が​続く​と,夫婦​の​一方​あるいは​双方​が​別居​や​離婚​を​考える​よう​に​なる​か​も​しれ​ませ​ん。国​に​よっ​て​は,結婚​の​半数​以上​が​離婚​に​終わっ​て​い​ます。クリスチャン​会衆​に​おい​て​事態​は​それ​ほど​深刻​で​は​あり​ませ​ん​が,結婚​に​関係​し​た​問題​は​増え​て​い​ます。

11 聖書​は​こう​述べ​て​い​ます。「妻​は​夫​から​離れる​べき​で​は​あり​ませ​ん。しかし,もしも​離れる​よう​な​こと​が​ある​なら,結婚​し​ない​で​いる​か,さもなければ​夫​と​和解​し​なさい。夫​も​妻​を​去る​べき​で​は​あり​ませ​ん」。(コリ​一 7:10,11)別居​を​軽く​考える​べき​で​は​あり​ませ​ん。深刻​な​問題​が​生じる​と,別居​が​解決​策​に​思える​か​も​しれ​ませ​ん​が,大抵​もっと​多く​の​問題​が​生じ​ます。イエス​は,人​が​父​と​母​を​離れ​て​自分​の​妻​に​堅く​付く​べき​で​ある,と​いう​神​の​言葉​に​言及​し​た​後,「神​が​くびき​で​結ば​れ​た​もの​を,人​が​離し​て​は​なり​ませ​ん」と​述べ​まし​た。(マタ 19:3‐6。創 2:24)夫​も​妻​も,「神​が​くびき​で​結ば​れ​た​もの​を……離し​て​は​なり​ませ​ん」。エホバ​は​結婚​を​生涯​に​わたる​結びつき​と​見​て​おら​れ​ます。(コリ​一 7:39)ですから​夫婦​は,深刻​な​事態​に​なる​前​に​問題​を​解決​する​よう​努める​べき​です。すべて​の​人​は,自分​の​行動​に​関し​て​神​に​言い開き​を​する​こと​に​なる​から​です。

12. どんな​こと​が​原因​で​別居​を​考える​人​が​い​ます​か。

12 現実​離れ​し​た​期待​を​抱い​て​結婚​する​と,問題​が​生じる​こと​が​あり​ます。思い描い​て​い​た​とおり​に​なら​ず​に​がっかり​し​たり,だまさ​れ​た​と​感じ​たり,いら立ち​を​覚え​たり​する​か​も​しれ​ませ​ん。感じ方​の​違い​や​生い立ち​の​違い​が​問題​に​なる​こと​も​あり​ます。お金​の​使い方,親​や​親族​と​の​付き合い,子育て​に​つい​て​意見​が​合わ​ない​こと​も​ある​でしょ​う。しかし,ほとんど​の​クリスチャン​の​夫婦​は,神​の​導き​に​従う​こと​に​よっ​て,双方​が​同意​できる​解決​策​を​見いだし​て​い​ます。

13. どんな​こと​は,別居​の​正当​な​根拠​と​なり​ます​か。

13 別居​が​正当​と​される​場合​も​あり​ます。故意​の​扶養​義務​不​履行,極度​の​身体​的​虐待,霊的​な​生活​が​甚だ​しく​危険​に​さらさ​れる​と​いっ​た​例外​的​な​状況​の​もと​で,別居​を​選択​し​た​人​も​い​ます。深刻​な​問題​を​抱える​クリスチャン​の​夫婦​は,長老​の​援助​を​求める​べき​です。聖書​の​助言​を​当てはめる​ため​の​助け​が​得​られる​でしょ​う。また,エホバ​の​霊​と​助け​を​祈り​求める​こと​も,聖書​の​原則​を​当てはめ,霊​の​実​を​示す​うえ​で​役立ち​ます。―ガラ 5:22,23 [2]

14. 聖書​は,配偶​者​が​エホバ​の​崇拝​者​で​は​ない​人​に​対し​て​何​と​述べ​て​い​ます​か。

14 配偶​者​が​エホバ​の​僕​で​は​ない​場合​も​あり​ます。その​よう​な​場合​で​も​夫婦​が​共​に​住む​べき​理由​を​聖書​は​説明​し​て​い​ます。コリント​第​一 7:12‐14を​読む。)信者​で​は​ない​配偶​者​は,信者​と​結婚​し​て​いる​ゆえ​に,自分​で​は​気づい​て​い​なく​て​も「神聖​な​もの」と​され​て​い​ます。また,その​夫婦​の​子ども​も「聖​なる​者」と​みなさ​れ​て​おり,神​の​保護​を​受け​て​い​ます。パウロ​は​こう​述べ​ます。「妻​よ,あなた​は​夫​を​救え​ない​と​どうして​分かる​の​です​か。また,夫​よ,あなた​は​妻​を​救え​ない​と​どうして​分かる​の​です​か」。(コリ​一 7:16)ほとんど​の​会衆​に​は,クリスチャン​で​ある​配偶​者​の​助け​を​得​て​エホバ​の​僕​に​なっ​た​人​が​い​ます。

15,16. (イ)信者​で​は​ない​夫​を​持つ​クリスチャン​に​対し​て,聖書​は​どんな​アドバイス​を​与え​て​い​ます​か。(ロ)「信者​で​ない​人​が​離れ​て​行く​なら」,クリスチャン​は​どう​す​べき​です​か。

15 使徒​ペテロ​は,夫​に​服する​よう​クリスチャン​の​妻​たち​に​勧め,こう​述べ​まし​た。「それ​は,み言葉​に​従順​で​ない​者​が​いる​と​し​て​も,言葉​に​よら​ず,妻​の​行状​に​よっ​て,つまり,深い​敬意​の​こもっ​た​あなた方​の​貞潔​な​行状​を​実際​に​見​て​引き寄せ​られる​ため​です」。妻​が「神​の​目​に​大いに​価値​の​ある」,「もの静か​で​温和​な​霊」を​行状​で​示す​なら,キリスト​教​の​信条​に​つい​て​絶え​ず​話す​場合​より​も,夫​は​真​の​崇拝​に​引き寄せ​られる​か​も​しれ​ませ​ん。―ペテ​一 3:1‐4

16 信者​で​は​ない​配偶​者​が​別居​を​選ぶ​場合,どう​す​べき​です​か。聖書​は​こう​述べ​て​い​ます。「信者​で​ない​人​が​離れ​て​行く​なら,その​離れる​に​まか​せ​なさい。兄弟​に​せよ​姉妹​に​せよ,そう​し​た​事情​の​もと​で​は​隷属​の​身​で​は​あり​ませ​ん。神​は​あなた方​を​平和​へ​と​召さ​れ​た​の​です」。(コリ​一 7:15)この​場合,クリスチャン​で​ある​配偶​者​は​聖書​的​な​再婚​の​自由​を​得​た​わけ​で​は​あり​ませ​ん。しかし,相手​を​無理​に​引き留め​よう​と​する​義務​は​あり​ませ​ん。別居​に​よっ​て,ある​程度​の​平和​や​平穏​さ​が​得​られる​こと​も​ある​でしょ​う。もしか​する​と,離れ​て​行っ​た​配偶​者​が​結婚​生活​を​立て直す​気持ち​で​戻っ​て​来​て,いつか​信者​に​なる​か​も​しれ​ませ​ん。

結婚​生活​に​おい​て​第​一​に​す​べき​もの

霊的​な​事柄​を​優先​する​なら,幸せ​な​結婚​生活​を​送れる(17​節​を​参照)

17. クリスチャン​の​夫婦​は​何​を​第​一​に​す​べき​です​か。

17 わたしたち​の​住む「終わり​の​日」は,「対処​し​にくい​危機​の​時代」です。(テモ​二 3:1‐5)世​の​影響​に​負け​ない​よう,霊的​な​強さ​を​保た​なけれ​ば​なり​ませ​ん。パウロ​は​こう​書き​まし​た。「残さ​れ​た​時​は​少なく​なっ​て​い……ます。今後,妻​を​持っ​て​いる​者​は​持っ​て​い​ない​か​の​よう​に​なり​なさい。……世​を​利用​し​て​いる​者​は​それ​を​十分​に​用い​て​い​ない​者​の​よう​に​なり​なさい」。(コリ​一 7:29‐31)パウロ​は,結婚​に​伴う​務め​を​軽視​する​よう​に​と​述べ​て​い​た​の​で​は​あり​ませ​ん。残さ​れ​た​時​が​少なく​なっ​て​いる​の​で,霊的​な​事柄​を​優先​する​よう​勧め​て​い​た​の​です。―マタ 6:33

18. クリスチャン​は​どう​すれ​ば​結婚​を​成功​さ​せる​こと​が​でき​ます​か。

18 わたしたち​は​非常​に​難しい​時代​に​住ん​で​おり,多く​の​結婚​が​失敗​に​終わっ​て​いる​の​を​見​て​い​ます。それでも,結婚​を​成功​さ​せる​こと​は​可能​です。エホバ​の​民​に​堅く​付き,聖書​の​助言​を​当てはめ,聖霊​の​導き​を​受け入れる​なら,「神​が​くびき​で​結ば​れ​た​もの」を​保つ​こと​が​できる​の​です。―マル 10:9

^ [1](5​節)名前​は​変え​て​あり​ます。

^ [2](13​節)「自分​を​神​の​愛​の​うち​に​保ち​なさい」の​本​の​付録「離婚​と​別居​に​関する​聖書​の​見方」を​参照。