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「神は疲れた者に力を与えておられる」

「神は疲れた者に力を与えておられる」

2018​年の​年: 「エホバ​を​待ち望ん​で​いる​者​は​再び​力​を​得る」。イザ 40:31

歌: 152,67

1. わたしたち​は​どんな​問題​に​対処​し​なけれ​ば​なり​ませ​ん​か。エホバ​は​どんな​こと​を​喜ん​で​おら​れる​はず​です​か。(冒頭​の​写真​を​参照。)

この​事物​の​体制​で​生活​し​て​いく​の​は​本当​に​大変​です。重い​病気​に​苦しん​で​いる​兄弟​姉妹​は​少なく​あり​ませ​ん。老齢​の​家族​を​介護​し​て​いる​人​も​い​ます。家族​を​養う​ため​に​奮闘​し​て​いる​人​も​い​ます。ぜいたく​し​よう​と​思っ​て​いる​わけ​で​は​あり​ませ​ん。生活​に​必要​な​もの​を​手​に​入れる​だけ​で​精一杯​な​の​です。多く​の​人​は,1​つ​で​は​なく​幾つ​も​の​問題​を​抱え​て​い​ます。たくさん​の​時間​を​取ら​れ,精神​的​に​も​くたくた​に​なり​ます。お金​も​かかり​ます。それでも,神​の​約束​を​確信​し,明るい​将来​が​ある​こと​を​信じ​て​い​ます。エホバ​は​その​よう​な​人​たち​の​信仰​を​とても​喜ん​で​おら​れる​に​違いあり​ませ​ん。

2. イザヤ 40​章​29​節​から​どんな​励み​が​得​られ​ます​か。わたしたち​は​どんな​見方​を​避ける​必要​が​あり​ます​か。

2 あなた​は​生活​上​の​プレッシャー​に​押しつぶさ​れ​そう​に​なり,「もう​限界」と​感じる​こと​が​あり​ます​か。昔​の​忠実​な​人​たち​も​その​よう​に​感じ​た​こと​が​あり​ます。(王​一 19:4。ヨブ 7:7)でも,彼ら​は​あきらめ​ませ​ん​でし​た。エホバ​に​力​を​求め,エホバ​は​彼ら​を​支え​続け​まし​た。神​は「疲れ​た​者​に​力​を​与え​て」くださる​の​です。(イザ 40:29)残念​な​こと​に,兄弟​姉妹​の​中​に​は,生活​し​て​いく​の​が​大変​な​の​で「エホバ​の​証人​を​お休み​する」しか​ない​と​考える​人​も​い​ます。クリスチャン​の​活動​が​喜び​で​は​なく​重荷​で​ある​と​感じる​の​か​も​しれ​ませ​ん。聖書​を​読む​の​を​やめ,集会​に​行か​なく​なり,野外​奉仕​に​も​参加​し​なく​なっ​て​しまい​ます。これ​は​サタン​の​思うつぼ​です。

3. (イ)どう​すれ​ば​サタン​の​思うつぼ​に​なら​ず​に​すみ​ます​か。(ロ)この​記事​で​は​どんな​こと​を​考え​ます​か。

3 わたしたち​は​クリスチャン​の​活動​を​行なう​と​強く​なり​ます。悪魔​は​その​こと​を​よく​知っ​て​おり,何​と​か​し​て​わたしたち​を​弱め​よう​と​し​ます。ですから,身体​的​に​も​精神​的​に​も​くたくた​だ​と​感じる​時,エホバ​から​決して​離れ​て​は​なり​ませ​ん。むしろ,神​に​いっそう​近づい​て​ください。「神​は……あなた方​を​確固​と​し​た​者,強い​者​と​し​て​くださる」から​です。(ペテ​一 5:10。ヤコ 4:8)この​記事​で​は,神​へ​の​奉仕​の​妨げ​と​なる​2​つ​の​状況​を​取り上げ,聖書​の​原則​を​当てはめる​こと​が​どの​よう​に​役立つ​か​を​考え​ます。まず,イザヤ 40​章​26‐31​節​から,わたしたち​を​強める​エホバ​の​力​に​つい​て​学び​ましょ​う。

エホバ​を​待ち望ん​で​いる​者​は​再び​力​を​得る

4. イザヤ 40​章​26​節​から​どんな​こと​が​分かり​ます​か。

4 イザヤ 40:26を​読む。宇宙​の​星​を​すべて​数える​こと​の​できる​人​は​い​ませ​ん。科学​者​たち​は,天の川​銀河​だけ​で​も​4000億​個​の​恒星​が​ある​と​考え​て​い​ます。エホバ​は​その​星​一つ​一つ​に​名前​を​付け​て​おら​れ​ます。どんな​こと​が​分かる​でしょ​う​か。エホバ​は​命​の​ない​創造​物​に​も​深い​関心​を​持っ​て​おら​れ​ます。そう​で​あれ​ば,義務​感​で​は​なく​愛​に​動かさ​れ​て​神​に​仕える​あなた​に,はるか​に​深い​関心​を​抱い​て​おら​れる​はず​です。(詩 19:1,3,14)天​の​父​は​あなた​の​こと​を​細か​な​点​まで​ご存じ​です。「あなた方​の​頭​の​毛​まで​が​すべて​数え​られ​て​いる​の​です」。(マタ 10:30)詩編​作者​も「エホバ​は​とが​の​ない​者​たち​の​日々​を​知っ​て​おら​れ[る]」と​述べ​て​い​ます。(詩 37:18)エホバ​は​あなた​の​抱える​問題​を​ご存じ​で​あり,それ​を​乗り越える​力​を​与え​て​ください​ます。

5. エホバ​は​問題​を​乗り越える​ため​の​力​を​与える​こと​が​できる,と​言える​の​は​なぜ​です​か。

5 イザヤ 40:28を​読む。エホバ​は​膨大​な​活動​力​つまり​エネルギー​の​源​です。神​は​太陽​に​どれ​ほど​の​エネルギー​を​与え​て​おら​れる​でしょ​う​か。サイエンス​・​ライター​の​デービッド​・​ボダニス​は​こう​述べ​て​い​ます。「毎秒,太陽​から​放出​さ​れる​エネルギー​は,[何十億​個​も​の​原子]爆弾​の​エネルギー​に​相当​する」。別​の​研究​者​の​計算​に​よる​と,太陽​は「世界​中​の​人​が​必要​と​する​20万​年​分​の​エネルギー​を​毎秒​放出​し​て」い​ます。太陽​に​エネルギー​を​供給​し​て​おら​れる​神​は,わたしたち​が​どんな​問題​で​も​乗り越え​られる​よう,必要​な​力​を​与え​て​ください​ます。

6. イエス​の​くびき​は​心地よい​と​言える​の​は​なぜ​です​か。

6 イザヤ 40:29を​読む。エホバ​に​仕える​なら​大きな​喜び​を​味わえ​ます。イエス​は​弟子​たち​に「わたし​の​くびき​を​負[い]なさい」と​勧め,こう​言い​まし​た。「あなた方​は​自分​の​魂​に​とっ​て​さわやか​な​もの​を​見いだす​でしょ​う。わたし​の​くびき​は​心地よく,わたし​の​荷​は​軽い​の​です」。(マタ 11:28‐30)この​言葉​の​とおり​だ​と​思い​ませ​ん​か。わたしたち​は​集会​や​野外​奉仕​に​出かける​前,とても​疲れ​て​いる​こと​が​あり​ます。でも,帰る​時​に​は​どう​です​か。さわやか​に​され,問題​に​立ち向かお​う​と​いう​気持ち​に​なっ​て​い​ます。イエス​の​くびき​は​本当​に​心地よい​もの​です。

7. マタイ 11​章​28‐30​節​の​言葉​が​真実​だ​と​言える​経験​を​述べ​て​ください。

7 ケーラ(仮名)と​いう​姉妹​は​慢性​疲労​症​候​群​と​うつ病​と​片​頭痛​を​患っ​て​い​ます。集会​に​行く​の​が​つらい​時​も​あり​ます。でも,頑張っ​て​公開​集会​に​出席​し​た​後,こう​書き​まし​た。「落胆​に​関する​講演​でし​た。親切​に​思いやり​深く​話し​て​くださっ​た​の​で,涙​が​あふれ​まし​た。やっぱり​集会​に​行か​ない​と,と​思い​まし​た」。努力​し​て​集会​に​出席​し​た​ケーラ​は​本当​に​さわやか​に​され​まし​た。

8,9. パウロ​は​どんな​意味​で「わたし​が​弱い​とき,その​時​わたし​に​は​力​が​ある」と​述べ​まし​た​か。

8 イザヤ 40:30を​読む。どんな​に​能力​の​ある​人​で​も,自分​の​力​で​行なえる​こと​に​は​限界​が​あり​ます。だれ​も​が​その​こと​を​認め​なけれ​ば​なり​ませ​ん。有能​な​人​だっ​た​使徒​パウロ​も​限界​が​あり,自分​の​し​たい​こと​すべて​を​行なえ​た​わけ​で​は​あり​ませ​ん​でし​た。神​に​自分​の​気持ち​を​伝える​と,「わたし​の​力​は​弱さ​の​うち​に​全うさ​れる」と​告げ​られ​まし​た。パウロ​は​神​の​お考え​を​理解​し,こう​述べ​まし​た。「わたし​が​弱い​とき,その​時​わたし​に​は​力​が​ある​から​です」。(コリ​二 12:7‐10)パウロ​は​どんな​意味​で​そう​述べ​た​の​でしょ​う​か。

9 パウロ​は,力​の​源​で​ある​神​の​助け​が​どうして​も​必要​で​ある​こと​を​認め​て​い​まし​た。弱さ​を​感じ​た​時,神​の​聖霊​に​よっ​て​力​を​得る​こと​が​でき​まし​た。それ​だけ​で​は​あり​ませ​ん。聖霊​に​よっ​て,自分​の​力​で​は​決して​果たせ​ない​よう​な​務め​を​果たす​こと​も​でき​まし​た。わたしたち​も,エホバ​が​力​を​与え​て​くださる​なら,本当​に​強く​なる​こと​が​でき​ます。

10. エホバ​は​ダビデ​が​問題​に​立ち向かえる​よう,どの​よう​に​助け​まし​た​か。

10 詩編​作者​ダビデ​は​神​の​聖霊​の​力​を​何​度​も​経験​し​まし​た。こう​述べ​て​い​ます。「あなた​に​よっ​て,わたし​は​略奪​隊​に​向かっ​て​走る​こと​が​でき,わたし​の​神[または,神​の​力]に​よっ​て,城壁​を​よじ登る​こと​が​でき[ま]す」。(詩 18:29)わたしたち​も,自分​の​力​で​は「よじ登る」こと​の​でき​ない​城壁​つまり​問題​に​ぶつかる​時,エホバ​の​後押し​が​必要​です。

11. 問題​に​ぶつかっ​た​時,聖霊​は​どの​よう​に​助け​に​なり​ます​か。

11 イザヤ 40:31を​読む。鷲​は​自分​の​力​だけ​で​舞い上がり,長​距離​を​滑空​する​わけ​で​は​あり​ませ​ん。上昇​気流​の​力​が​必要​です。その​おかげ​で​エネルギー​を​保ち​続ける​こと​が​でき​ます。大きな​問題​に​ぶつかっ​た​なら,鷲​の​こと​を​思い出し​ましょ​う。「助け手,つまり​聖霊」の​力​を​エホバ​に​祈り​求め​て​ください。(ヨハ 14:26)24​時間​いつ​で​も,必要​な​時​に​聖霊​を​祈り​求める​こと​が​でき​ます。特に​どんな​時,神​の​助け​が​必要​だ​と​感じる​でしょ​う​か。会衆​の​兄弟​姉妹​と​の​間​で​不和​が​生じる​時​か​も​しれ​ませ​ん。なぜ​その​よう​な​不和​が​生じる​の​でしょ​う​か。

12,13. (イ)クリスチャン​の​間​で​不和​が​生じる​の​は​なぜ​です​か。(ロ)ヨセフ​の​例​から​エホバ​に​つい​て​どんな​こと​を​学べ​ます​か。

12 不和​が​生じる​の​は,わたしたち​が​みな​不​完全​だ​から​です。兄弟​姉妹​の​言動​に​よっ​て​いらいら​さ​せ​られる​こと​も​あれ​ば,自分​の​言動​が​兄弟​姉妹​に​嫌​な​思い​を​させる​こと​も​あり​ます。これ​は​とても​難しい​状況​です。でも,エホバ​へ​の​忠誠​を​実証​する​機会​で​も​あり​ます。神​は,不​完全​で​は​あっ​て​も​ご自分​に​献身​し​た​人​たち​を​愛し​て​おら​れ​ます。わたしたち​は,その​よう​な​仲間​と​一致​し​て​奉仕​する​こと​に​より,神​へ​の​忠誠​を​実証​でき​ます。

エホバ​は​ヨセフ​を​見捨て​なかっ​た。あなた​の​こと​も​決して​見捨て​ない。(13​節​を​参照。)

13 エホバ​は​ご自分​の​僕​が​難しい​状況​に​置か​れる​まま​に​される​こと​が​あり​ます。ヨセフ​の​例​を​考え​ましょ​う。ヨセフ​は​若い​ころ,ねたみ​を​抱い​た​異母​兄弟​たち​に​奴隷​と​し​て​売ら​れ,エジプト​に​連れ​て​行か​れ​まし​た。(創 37:28)エホバ​は,ご自分​の​友​で​ある​忠実​な​ヨセフ​が​そう​し​た​扱い​を​受ける​の​を​ご覧​に​なり,悲しま​れ​た​に​違いあり​ませ​ん。それでも,事態​に​介入​さ​れ​ませ​ん​でし​た。後​に​ヨセフ​が​ポテパル​の​妻​を​レイプ​し​よう​と​し​た​と​訴え​られ,投獄​さ​れ​た​時​に​も,介入​さ​れ​ませ​ん​でし​た。エホバ​は​ヨセフ​を​見捨て​られ​た​の​でしょ​う​か。その​よう​な​こと​は​あり​ませ​ん。「[ヨセフ]の​行なう​こと​を​エホバ[は]成功​さ​せ​て​おら​れ​た」と​聖書​は​述べ​て​い​ます。(創 39:21‐23

14. 「怒り​を​やめ」るべ​き​な​の​は​なぜ​です​か。

14 神​の​友​ダビデ​の​例​も​考え​ましょ​う。ダビデ​は​非常​に​ひどい​扱い​を​受け​まし​た​が,怒り​に​満たさ​れる​こと​は​あり​ませ​ん​でし​た。こう​述べ​て​い​ます。「怒り​を​やめ,激怒​を​捨てよ。激こう​し,その​ため​に​た​だ​悪​を​行なう​こと​に​なっ​て​は​なら​ない」。(詩 37:8)「怒り​を​やめ」るべ​き​な​の​は​なぜ​でしょ​う​か。最大​の​理由​は,「わたしたち​の​罪​に​応じ​て​わたしたち​を​扱う​こと​を​され​なかっ​た」エホバ​に​倣える​から​です。(詩 103:10)「怒り​を​やめ」る​こと​に​は​様々​な​メリット​も​あり​ます。怒り​は,高血圧​や​呼吸​器​系​の​問題​など​を​引き起こす​こと​が​あり​ます。肝臓​や​すい臓​に​影響​を​与え,消化​器​系​の​問題​の​原因​に​も​なり​ます。怒っ​て​いる​と​冷静​に​考える​こと​が​でき​ませ​ん。怒り​を​爆発​さ​せ​た​後,抑うつ​状態​が​長く​続く​こと​も​あり​ます。他方,「穏やか​な​心​は​身体​の​命​で​あ[る]」と​聖書​は​述べ​て​い​ます。(箴 14:30)では,兄弟​姉妹​から​傷つけ​られ​た​時,どう​す​べき​でしょ​う​か。どう​すれ​ば​仲直り​できる​でしょ​う​か。聖書​の​賢明​な​アドバイス​に​従う​こと​が​大切​です。

兄弟​たち​に​がっかり​さ​せ​られる​時

15,16. 兄弟​姉妹​に​感情​を​傷つけ​られ​た​時,どんな​努力​を​払え​ます​か。

15 エフェソス 4:26を​読む。わたしたち​は​エホバ​に​仕え​ない​人​たち​から​厳しい​扱い​を​受ける​こと​が​あっ​て​も,それ​ほど​驚き​ませ​ん。でも,会衆​の​兄弟​姉妹​や​家族​から​深く​傷つく​よう​な​こと​を​言わ​れ​たり​され​たり​する​と,大きな​ショック​を​受け​ます。なかなか​忘れる​こと​が​でき​ない​場合,どう​し​ます​か。何​年​も​怒り​を​抱き​続け​ます​か。それとも,聖書​の​アドバイス​に​従い,すぐ​に​問題​を​解決​し​ます​か。先延ばし​に​すれ​ば​する​ほど,仲直り​する​の​は​難しく​なり​ます。

16 あなた​が​ある​兄弟​から​感情​を​傷つけ​られ,すぐ​に​忘れる​こと​が​でき​ない​と​し​ましょ​う。仲直り​する​ため​に​どんな​ステップ​を​踏め​ます​か。まず,エホバ​に​熱烈​に​祈っ​て​ください。相手​と​友好​的​に​話し合える​よう​助け​て​ください,と​祈る​こと​が​でき​ます。その​兄弟​も​エホバ​の​友​の​一​人​な​の​です。(詩 25:14)神​は​その​兄弟​を​愛し​て​おら​れ​ます。エホバ​は​友​に​親切​に​接し​ます。わたしたち​が​そう​する​こと​も​望ん​で​おら​れ​ます。(箴 15:23。マタ 7:12。コロ 4:6)次​に,相手​に​どの​よう​に​話す​か​を​考え​て​ください。「あの​兄弟​は​わたし​を​わざと​傷つけ​た」と​考え​ない​よう​に​し​ましょ​う。悪気​は​なかっ​た​の​か​も​しれ​ませ​ん。自分​に​も​非​が​あっ​た​か​も​しれ​ない,と​いう​こと​を​認め​ましょ​う。例えば,次​の​よう​に​話​を​切り出す​こと​が​でき​ます。「わたし​が​ちょっと​気​に​し過ぎ​な​の​か​も​しれ​ませ​ん​が,兄弟​が​昨日​わたし​に​話さ​れ​た​時,……と​感じ​た​ん​です」。話し合っ​て​も​期待​し​て​い​た​よう​な​結果​に​なら​なかっ​た​なら,どう​すれ​ば​よい​でしょ​う​か。仲直り​する​別​の​機会​を​探し​ましょ​う。その​間,エホバ​が​その​兄弟​を​祝福​し​て​くださる​よう​祈っ​て​ください。相手​の​良い​点​に​注目​できる​よう​助け​て​ください,と​祈る​こと​も​でき​ます。どんな​結果​に​なる​と​し​て​も,エホバ​は,その​兄弟​と​仲直り​する​ため​の​誠実​な​努力​を​喜ん​で​くださる​に​違いあり​ませ​ん。その​兄弟​も​神​の​友​だ​から​です。

罪悪​感​に​苦しめ​られる​時

17. エホバ​は​重大​な​罪​を​犯し​た​人​を​どの​よう​に​助け​て​ください​ます​か。その​助け​を​活用​す​べき​な​の​は​なぜ​です​か。

17 重大​な​罪​を​犯し​た​ため​に,自分​に​は​エホバ​に​仕える​資格​が​ない​と​感じ​て​いる​人​も​い​ます。罪悪​感​は​喜び​や​力​を​奪い​ます。罪悪​感​と​闘っ​て​い​た​ダビデ​は​こう​言い​まし​た。「わたし​が​黙っ​て​いる​と,わたし​の​骨​は​わたし​が​一日​じゅう​うめく​ため​に​疲れ果て​まし​た。あなた​の​み手​が​昼​も​夜​も​わたし​の​上​に​重く​のしかかっ​て​い​た​から​です」。幸い,ダビデ​は​神​に​喜ば​れる​方法​で​問題​に​対処​し​まし​た。こう​書い​て​い​ます。「わたし​は​ついに​自分​の​罪​を​あなた​に​告白​し[まし​た]。すると,あなた​が​わたし​の​罪​の​とが​を​赦し​て​ください​まし​た」。(詩 32:3‐5)あなた​が​重大​な​罪​を​犯し​た​と​し​て​も,エホバ​は​あなた​が​ご自分​と​の​良い​関係​を​取り戻せる​よう​け​て​ください​ます。しかし,その​ため​に​は,神​が​長老​たち​を​通し​て​与え​て​くださる​助け​を​受け入れ​なけれ​ば​なり​ませ​ん。(箴 24:16。ヤコ 5:13‐15)すぐ​に​行動​し​て​ください。永遠​の​命​が​かかっ​て​いる​の​です。では,罪​が​許さ​れ​て​から​長い​期間​が​たっ​て​も,罪悪​感​に​苦しめ​られる​場合​は​どう​し​たら​よい​でしょ​う​か。

18. 過去​の​過ち​に​つい​て​思い悩ん​で​いる​人​は,パウロ​の​例​から​どんな​励み​を​得​られ​ます​か。

18 パウロ​も​過去​の​過ち​に​つい​て​思い悩ん​だ​こと​が​あっ​た​よう​です。こう​言っ​て​い​ます。「わたし​は​使徒​の​うち​最も​小さな​者​で,使徒​と​呼ば​れる​に​値し​ない​の​です。わたし​は​神​の​会衆​を​迫害​し​た​から​です」。それでも​こう​述べ​て​い​ます。「しかし,わたし​が​今ある​の​は,神​の​過分​の​ご親切​に​より​ます」。(コリ​一 15:9,10)エホバ​は,悔い改め​忠実​に​奉仕​し​て​い​た​パウロ​を​ご自分​の​僕​と​し​て​受け入れ​て​おら​れ​まし​た。パウロ​に​も​その​点​を​確信​し​て​ほしい​と​願っ​て​おら​れ​まし​た。あなた​が​以前​に​罪​を​犯し​た​と​し​て​も,誠実​に​悔い改め,エホバ​に​告白​し,長老​たち​から​必要​な​援助​を​受け​た​なら,エホバ​は​許し​て​ください​ます。ですから,エホバ​の​言葉​を​信じ,神​が​許し​て​くださっ​て​いる​こと​を​確信​し​て​ください。(イザ 55:6,7

19. 2018​年​の​年句​は​何​です​か。この​聖句​が​適切​な​の​は​なぜ​です​か。

19 この​事物​の​体制​の​終わり​が​近づく​に​つれ,生活​上​の​プレッシャー​は​ますます​強く​なる​でしょ​う。しかし,エホバ​は「疲れ​た​者​に​力​を​与え」,「活動​力​の​ない​者​に​みなぎる​偉力​を​豊か​に​与え​て​くださる」方​です。忠実​に​奉仕​し​続ける​ため​に​必要​な​力​を​あなた​に​も​与え​て​ください​ます。(イザ 40:29。詩 55:22; 68:19)2018​年​中,王国​会館​で​の​集会​に​出席​する​たび​に,次​の​年句​を​見​て​その​大切​な​真理​を​思い出す​こと​が​でき​ます。「エホバ​を​待ち望ん​で​いる​者は​再び​力を​得る」。イザ 40:31