1-2. 詩し編へん 40編ぺん5節せつによれば，エホバは私わたしたちのために何なにをしてくださいましたか。与あたえられたものについて考かんがえるとよいのはなぜですか。

エホバは良よいものをあふれるほどに与あたえてくださっています。エホバからのプレゼントにはどんなものがありますか。美うつくしい特とく別べつな住すまいである地ち球きゅう，見み事ごとに設せっ計けいされた脳のう，貴き重ちょうな聖せい書しょがあります。このようにして，私わたしたちに住すむ場ば所しょを与あたえ，考かんがえたり意い思しを通かよわせたりする能のう力りょくを与あたえ，私わたしたちが抱いだくとても重じゅう要ような疑ぎ問もんに答こたえてくださっています。（詩し編へん40:5を読よむ。）

² この記き事じでは，3つのプレゼントについて考かんがえます。与あたえられたものについて思おもい巡めぐらすなら，感かん謝しゃの気き持もちが増まし，愛あい情じょう深ぶかい創そう造ぞう者しゃであるエホバに喜よろこばれたいという願ねがいが強つよまります。（啓けい 4:11）進しん化か論ろんを信しんじている人ひとたちに，神かみの存そん在ざいについて考かんがえてもらうきっかけとなる情じょう報ほうも学まなびます。

3. 地ち球きゅうが素す晴ばらしいのはなぜですか。

³ 人にん間げんの住すまいである地ち球きゅうの造つくりについて考かんがえると，エホバがいかに賢かしこい方かたであるかが分わかります。（ロマ 1:20。ヘブ 3:4）地ち球きゅうのほかにも惑わく星せいはありますが，人にん間げんが生いきていくための条じょう件けんを全すべて満みたしているのは地ち球きゅうだけです。

4. 地ち球きゅうの造つくりにエホバの知ち恵えはどのように表あらわれていますか。

⁴ 地ち球きゅうは，宇う宙ちゅうという海うみに浮うかぶ船ふねのようです。でも，大おお勢ぜいの人ひとが乗のっている船ふねと地ち球きゅうには大おおきな違ちがいがあります。仮かりに，大おお勢ぜいの人ひとが乗のっている船ふねが酸さん素そや食しょく料りょうや水みずを船せん内ないで生せい産さんしなければならず，ごみや汚お物ぶつを船せん外がいに捨すててはいけないとしたら，その 船ふねはどれほどの期き間かん持もちこたえるでしょうか。乗じょう客きゃくがいつまで生いきられるかは時じ間かんの問もん題だいです。一いっ方ぽう，地ち球きゅうは無む数すうの生せい物ぶつを養やしなっています。必ひつ要ような酸さん素そや食しょく料りょうや水みずを全すべて生せい産さんでき，それらが尽つきることはありません。ごみや汚お物ぶつを地ち球きゅうの外そとに排はい出しゅつしなくても，美うつくしい住じゅう環かん境きょうが保たもたれています。なぜですか。地ち球きゅうには，エホバが設せっ計けいしたリサイクルの仕し組くみが備そなわっているからです。2つの絶ぜつ妙みょうに設せっ計けいされた仕し組くみである，酸さん素その循じゅん環かんと水みずの循じゅん環かんについて考かんがえましょう。

5. 酸さん素その循じゅん環かんの仕し組くみはどのようなものですか。どんな言こと葉ばの通とおりですか。

⁵ 人にん間げんや動どう物ぶつが生いきていくのに酸さん素そは欠かかせません。地ち球きゅう上じょうの生せい物ぶつが取とり込こむ酸さん素その量りょうは年ねん間かん1000億おく㌧にも上のぼるとみられています。それでも，酸さん素そを使つかい切きってしまうことはありません。それらの生せい物ぶつは二に酸さん化か炭たん素そを排はい出しゅつしますが，“排はい出しゅつ物ぶつ”が増ふえ過すぎて息いきができなくなる，ということもありません。エホバが，二に酸さん化か炭たん素そを取とり込こんで酸さん素そを放ほう出しゅつする植しょく物ぶつを造つくったからです。大おおきな木きも小ちいさな藻そう類るいも，そのような働はたらきをします。酸さん素その循じゅん環かんの仕し組くみは，使し徒と 17章しょう24，25節せつの，「神かみ自じ身しんが全すべての人ひとに命いのちと息いき……を与あたえている」という言こと葉ばの正ただしさを示しめしています。

6. 水みずの循じゅん環かんの仕し組くみはどのようなものですか。そこから何なにが分わかりますか。（「 水みずの循じゅん環かん エホバからのプレゼント」という囲かこみを参さん照しょう。）

⁶ 水みずが液えき体たいの状じょう態たいを保たもてるのは，地ち球きゅうが太たい陽ようから程ほどよい距きょ離りにあるからです。太たい陽ようにわずかでも近ちかかったら，水みずは全すべて蒸じょう発はつし，地ち表ひょう面めんは焼やけ付つき，生せい物ぶつは死しに絶たえていたでしょう。逆ぎゃくに，わずかでも遠とおかったら，水みずは全すべて凍こおり，地ち球きゅうは巨きょ大だいな氷こおりの塊かたまりになっていたでしょう。エホバが地ち球きゅうを理り想そう的てきな位い置ちに置おいたので，地ち球きゅうの水みずは循じゅん環かんし，生せい物ぶつは生いき続つづけることができます。水みずの循じゅん環かんの仕し組くみはどのようなものですか。太たい陽ようの熱ねつで海うみや地ち表ひょうの水みずが蒸じょう発はつし，雲くもができます。蒸じょう発はつする水みずの量りょうは，年ねん間かんで50万まん立りっ方ぽう㌔㍍近ちかくになります。蒸じょう発はつした水みずは大たい気き中ちゅうに10日かほどとどまってから，雨あめや雪ゆきとして地ち表ひょうに降ふります。降ふった水みずはいずれ海うみや湖みずうみに戻もどり，この循じゅん環かんが繰くり返かえされます。無む駄だのない，いつまでも続つづく水みずの循じゅん環かんの仕し組くみは，エホバの知ち恵えと力ちからの証しょう拠こです。（ヨブ 36:27，28。伝でん 1:7）

7. 詩し編へん 115編へん16節せつに述のべられているプレゼントに対たいする感かん謝しゃをどのように表あらわせますか。

⁷ 地ち球きゅうが与あたえられたことへの感かん謝しゃを，どうすれば深ふかめることができますか。（詩し編へん115:16を読よむ。）1つの方ほう法ほうは，エホバが造つくったものの素す晴ばらしさについて深ふかく考かんがえることです。そうすれば，エホバが日ひ々び与あたえてくださる良よいものに感かん謝しゃできます。住すんでいる場ば所しょをできるだけきれいにしておくことによっても感かん謝しゃを表あらわせます。

8. 人にん間げんの脳のうが工こう学がく上じょうの傑けっ作さくといえるのはなぜですか。

⁸ 人にん間げんの脳のうは工こう学がく上じょうの傑けっ作さくです。母はは親おやの胎たい内ないにいる赤あかちゃんの脳のうは，設せっ計けい図ず通どおりに組くみ立たてられていき，毎まい分ふん何なん十じゅう万まん個こもの新あたらしい脳のう細さい胞ぼうが形けい成せいされます。大人おとなの脳のうには，ニューロンと呼よばれる神しん経けい細さい胞ぼうが約やく1000億おく個こあると，研けん究きゅう者しゃたちはみています。これだけの数かずの細さい胞ぼうが，約やく1500㌘の“入いれ物もの”にコンパクト に収おさめられています。脳のうの驚きょう異い的てきな能のう力りょくについて考かんがえてみましょう。

9. 話はなす能のう力りょくがエホバからのプレゼントであるといえるのはなぜですか。

⁹ 話はなす能のう力りょくは奇き跡せきです。話はなす時ときにはどんなことが起おきていますか。言こと葉ばを発はっするたびに，脳のうは舌した，喉のど，唇くちびる，顎あご，胸むねの100もの筋きん肉にくが連れん動どうするよう指し令れいを出だしています。きちんと言こと葉ばを発はっするには，これらの筋きん肉にくが正せい確かくなタイミングで動うごかなければなりません。2019年ねんに発はっ表ぴょうされた，言こと葉ばを話はなす能のう力りょくに関かんする研けん究きゅう論ろん文ぶんによれば，生うまれて間まもない赤あかちゃんも言こと葉ばを聞きき分わけるということでした。この研けん究きゅう結けっ果かは，多おおくの研けん究きゅう者しゃたちが考かんがえている通とおり，人にん間げんには生うまれつき言げん語ごを認にん識しきし学がく習しゅうする能のう力りょくが備そなわっている，ということを示しめしています。話はなす能のう力りょくはエホバからのプレゼントなのです。（出しゅつ 4:11）

10. 話はなす能のう力りょくというプレゼントに感かん謝しゃしていることをどのように示しめせますか。

¹⁰ 話はなす能のう力りょくというプレゼントに感かん謝しゃしていることを示しめす1つの方ほう法ほうは，神かみの存そん在ざいをなぜ信しんじているかを，信しんじていない人ひとに話はなすことです。（詩し 9:1。ペテ一いち 3:15）進しん化か論ろんを支し持じする人ひとたちは，地ち球きゅうや生せい命めいが存そん在ざいするようになったのは偶ぐう然ぜんだ，と言いいます。相あい手てが話はなしを聞きいてくれるなら，聖せい書しょとこの記き事じで考かんがえた情じょう報ほうを使つかって，エホバが天てん地ちの創そう造ぞう者しゃであると信しんじている理り由ゆうを説せつ明めいできます。（詩し 102:25。イザ 40:25，26）

11. 脳のうが素す晴ばらしくよくできている，といえるのはなぜですか。

¹¹ 人にん間げんには驚おどろくほどの記き憶おく力りょくがあります。数すう十じゅう年ねん前まえ，ある研けん究きゅう者しゃは，人にん間げんの脳のうには2000万まん冊さつ分ぶんの情じょう報ほうを記き憶おくする能のう力りょくがある，と述のべていました。今いまでは，もっと多おおくのことを記き憶おくできると考かんがえられています。人にん間げんにはさらに，どんな特とく別べつな能のう力りょくがありますか。

12. 人にん間げんが動どう物ぶつと異ことなっているということを示しめす，どんな例れいがありますか。

¹² 地ち球きゅう上じょうの生せい物ぶつの中なかで，人にん間げんだけがモラルを身みに付つける能のう力りょくがあります。過か去この経けい験けんを覚おぼえ，生いかすことによって，より良よい価か値ち観かんを学まなび，考かんがえ方かたや生せい活かつを変へん化かさせることができます。（コリ一いち 6:9-11。コロ 3:9，10）良りょう心しんを正ただしく働はたらかせ，正ただしいことと悪わるいことを見み分わけることができます。（ヘブ 5:14）愛あいや同どう情じょう心しんや憐あわれみを示しめせるようになります。公こう正せいの感かん覚かくを身みに付つけることもできます。

13. 詩し編へん 77編へん11，12節せつに述のべられている通とおり，記き憶おく力りょくというプレゼントをどのように活かつ用ようできますか。

¹³ 記き憶おく力りょくというプレゼントへの感かん謝しゃを表あらわす1つの方ほう法ほうは，エホバが助たすけ力ちからづけてくださった経けい験けん一ひとつ一ひとつを覚おぼえておくことです。そうすれば， 今こん後ごも私わたしたちを助たすけてくださるという確かく信しんが強つよまります。（詩し編へん77:11，12を読よむ。詩し 78:4，7）別べつの方ほう法ほうは，ほかの人ひとがしてくれたことを覚おぼえていて，感かん謝しゃの気き持もちを持もち続つづけることです。感かん謝しゃの気き持もちのあつい人ひとは幸こう福ふくだという統とう計けいもあります。エホバがあえて忘わすれる事こと柄がらを私わたしたちも忘わすれるようにする，ということもできます。エホバの記き憶おく力りょくは完かん璧ぺきですが，罪つみを悔くい改あらためる人ひとを許ゆるし，その人ひとの失しっ敗ぱいを思おもい出だしません。（詩し 25:7; 130:3，4）私わたしたちも同おなじようにすることをエホバは望のぞんでいます。傷きずつけたことを申もうし訳わけなく思おもっている人ひとを許ゆるし，失しっ敗ぱいを思おもい出ださないようにします。（マタ 6:14。ルカ 17:3，4）

14. 脳のうという素す晴ばらしいプレゼントへの感かん謝しゃをどのように表あらわせますか。

¹⁴ 脳のうという素す晴ばらしいプレゼントへの感かん謝しゃを表あらわす方ほう法ほうは，エホバを賛さん美びするために脳のうを使つかうことです。ある人ひとたちは脳のうを利り己こ的てきな目もく的てきで使つかいます。何なにが正ただしく何なにが間ま違ちがっているかを自じ分ぶんで決きめようとするのです。私わたしたちを造つくったのはエホバです。ですから，エホバの基き準じゅんの方ほうが当とう然ぜん，私わたしたちが考かんがえ出だす基き準じゅんよりも優すぐれています。（ロマ 12:1，2）エホバの基き準じゅんに従したがうなら，私わたしたちは平へい和わに生せい活かつできます。（イザ 48:17，18）エホバが何なにを望のぞんでいるかを知しることもできます。私わたしたちが，創そう造ぞう者しゃまた父ちちであるエホバを賛さん美びすること，エホバに喜よろこばれる生いき方かたをすることを望のぞんでいます。（格かく 27:11）

15. 聖せい書しょが，エホバの愛あいが詰つまったプレゼントであるといえるのはなぜですか。

¹⁵ 聖せい書しょは，エホバの愛あいが詰つまったプレゼントです。エホバが人ひとを導みちびいて聖せい書しょを書かかせたのは，子こ供どもである私わたしたちのことを深ふかく気きに掛かけているからです。聖せい書しょを通とおして，とても重じゅう要ような疑ぎ問もんに答こたえてくださっています。例たとえば，人にん間げん はどのようにして存そん在ざいするようになったのか，何なんのために生いきているのか，この先さき世よの中なかはどうなるのか，といった疑ぎ問もんです。エホバは私わたしたちにこうした疑ぎ問もんの答こたえを得えてほしいと思おもっています。何なん世せい紀きも前まえから，人ひと々びとの心こころを動うごかし，聖せい書しょがいろいろな言げん語ごに翻ほん訳やくされるようにしてきました。今いまでは聖せい書しょの全ぜん巻かんまたは一いち部ぶが3000余あまりの言げん語ごで読よめるようになっています。聖せい書しょは歴れき史し上じょう最もっとも多おおくの言げん語ごに翻ほん訳やくされ，広ひろく頒はん布ぷされてきた本ほんです。どこに住すんでいる人ひとも，どの言げん語ごを話はなす人ひとも，母ぼ語ごで聖せい書しょのメッセージを知しることができるのです。（「 アフリカの言げん語ごに聖せい書しょを翻ほん訳やくする」という囲かこみを参さん照しょう。）

16. 聖せい書しょに対たいする感かん謝しゃの気き持もちをどのように表あらわせますか。マタイ 28章しょう19，20節せつからどんなことが分わかりますか。

¹⁶ 聖せい書しょに対たいする感かん謝しゃの気き持もちは，聖せい書しょを毎まい日にち読よんで思おもい巡めぐらし，学まなんだ通とおりに生いきるよう努つとめることによって表あらわせます。聖せい書しょのメッセージをできるだけ多おおくの人ひとに伝つたえることによっても感かん謝しゃを表あらわせます。（詩し 1:1-3。マタ 24:14。マタイ 28:19，20を読よむ。）

17. この記き事じでは，どんなプレゼントについて考かんがえましたか。次つぎの記き事じではどんなことを考かんがえますか。

¹⁷ この記き事じでは，エホバからの素す晴ばらしいプレゼントである地ち球きゅう，脳のう，聖せい書しょについて考かんがえました。エホバからのプレゼントはほかにもあります。次つぎの記き事じでは，感かん謝しゃできる，目めに見みえない宝たからについて考かんがえます。