1. ヨハネ第だい三さん 3，4節せつにあるように，どんなことを聞きくとうれしくなりますか。

使し徒とヨハネは，真しん理りを知しるよう助たすけた人ひとたちがエホバに仕つかえ続つづけていることを聞ききました。ヨハネがどれほどうれしかったか，想そう像ぞうできますか。でも，ヨハネがわが子このように見みていたその人ひとたちは，多おおくの問もん題だいを経けい験けんしていました。それで，その人ひとたちの信しん仰こうを強つよめようとヨハネは奮ふん闘とうしていました。私わたしたちも，自じ分ぶんの子こ供どもや真しん理りを知しるよう助たすけた人ひとたちが，エホバに献けん身しんし，エホバに仕つかえ続つづけているのを聞きくと，うれしくなります。（ヨハネ第だい三さん3，4を読よむ。）

2. ヨハネはどんなことを願ねがって3通つうの手て紙がみを書かきましたか。

² 西せい暦れき98年ねん，ヨハネはエフェソスかその近ちかくに住すんでいたと考かんがえられています。パトモス島とうで拘こう束そくされていたヨハネは，釈しゃく放ほう後ごエフェソスに移うつったものと思おもわれます。その頃ころ，エホバの聖せいなる力ちからの導みちびきによって3通つうの手て紙がみを書かきました。それらの手て紙がみには，エホバに仕つかえ続つづけてきたクリスチャンたちがこれからもイエスへの信しん仰こうを保たもち，真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけてほしい，という願ねがいが込こめられています。

3. この記き事じではどんな点てんを考かんがえますか。

³ ヨハネは使し徒との中なかで一いち番ばん最さい後ごまで生いきた人ひとです。偽いつわりを教おしえる人ひとたちが会かい衆しゅうに悪あく影えい響きょうを与あたえていることを心しん配ぱいしていました。 * （ヨハ一いち 2:18，19，26）背はい教きょう者しゃたちは神かみを知しっていると唱となえていましたが，エホバの教おしえに従したがっていませんでした。これから，ヨハネが エホバに導みちびかれて与あたえたアドバイスを取とり上あげます。次つぎの3つの点てんを考かんがえます。真しん理りに従したがって歩あゆむために何なにができますか。どんなことが障しょう害がいになりますか。真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけるよう，どのように助たすけ合あうことができますか。

4. ヨハネ第だい一いち 2章しょう3-6節せつとヨハネ第だい二に 4，6節せつによれば，真しん理りに従したがって歩あゆむにはどんなことが求もとめられますか。

⁴ 真しん理りに従したがって歩あゆむには，聖せい書しょに記しるされている真しん理りを知しる必ひつ要ようがあります。エホバの「おきてを守まも[る]」必ひつ要ようもあります。（ヨハネ第だい一いち2:3-6とヨハネ第だい二に4，6を読よむ。）イエスはエホバに従したがう点てんで完かん璧ぺきな手て本ほんを残のこしました。それで，エホバのおきてを守まもるための大たい切せつな方ほう法ほうの1つは，できる限かぎりイエスの手て本ほんに倣ならうことです。（ヨハ 8:29。ペテ一いち 2:21）

5. 私わたしたちはどんなことを確かく信しんしている必ひつ要ようがありますか。

⁵ 真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけるには，エホバが真しん理りの神かみであること，またエホバが聖せい書しょの中なかで私わたしたちに語かたっている事こと柄がらは全すべて真しん理りであることを確かく信しんしている必ひつ要ようがあります。約やく束そくされていたメシアはイエスである，と確かく信しんしている必ひつ要ようもあります。今いま多おおくの人ひとは，イエスが神かみの王おう国こくの王おうとして選えらばれていることを信しんじていません。ヨハネは，「人ひとを欺あざむく者もの」が大おお勢ぜい現あらわれ，エホバとイエスについての真しん理りを固かたく信しんじていない人ひとたちを惑まどわす，と警けい告こくしました。（ヨハ二に 7-11）ヨハネは，「イエスがキリストであることを否ひ定ていする人ひとこそ，うそつきではないでしょうか」と書かいています。（ヨハ一いち 2:22）欺あざむかれないためには，聖せい書しょをよく学まなぶしかありません。そうして初はじめてエホバとイエスのことを知しることができます。（ヨハ 17:3）そうしなければ，真しん理りを持もっていると確かく信しんすることはできません。

6. 若わかいクリスチャンが真しん理りに従したがって歩あゆむ上うえでぶつかる障しょう害がいに，何なにがありますか。

⁶ クリスチャンは皆みな，哲てつ学がくなどの思し想そうに惑まどわされないよう用よう心じんしていなければなりません。（ヨハ一いち 2:26）若わかいクリスチャンは，特とくにこの種しゅのわなに警けい戒かいする必ひつ要ようがあります。フランスの25歳さいの姉し妹まいアレクシア *はこう言いっています。「学がく生せいの時とき，進しん化か論ろんや哲てつ学がくなど世よの考かんがえ方かたから強つよい 影えい響きょうを受うけました。もっともらしく聞きこえたのです。でもそのうち，エホバの考かんがえを調しらべずに学がっ校こうで教おしえられる事こと柄がらをうのみにしているだけだと気き付づきました」。アレクシアは，「生せい命めい ― どのようにして存そん在ざいするようになったか 進しん化かか，それとも創そう造ぞうか」の本ほんを調しらべました。調しらべ始はじめて間まもなく，どちらが正ただしいかはっきりしました。「聖せい書しょに書かかれていることは真しん実じつだと，納なっ得とくしました。聖せい書しょの基き準じゅんを守まもるなら幸しあわせな気き持もちになれるということも分わかりました」。

7. どんな誘ゆう惑わくに抵てい抗こうしなければなりませんか。なぜですか。

⁷ 若わかい人ひともそうでない人ひとも，エホバに仕つかえながら陰かげで悪わるいことをする，という誘ゆう惑わくに抵てい抗こうしなければなりません。ヨハネは，真しん理りに従したがって歩あゆむことと性せい的てきに不ふ道どう徳とくな生いき方かたは両りょう立りつし得えない，と言いっています。（ヨハ一いち 1:6）今いまも将しょう来らいもエホバに喜よろこばれたいなら，いつもエホバを意い識しきした生いき方かたをしなければなりません。実じっ際さい，ひそかな罪つみというものはありません。エホバに見みえないものはないからです。（ヘブ 4:13）

8. 何なにに影えい響きょうされてはなりませんか。

⁸ 罪つみに対たいする世よの人ひと々びとの見み方かたに影えい響きょうされてはなりません。ヨハネは，「『自じ分ぶんには罪つみがない』と言いうなら，私わたしたちは自じ分ぶんを欺あざむいている」と書かいています。（ヨハ一いち 1:8）ヨハネの時じ代だいに背はい教きょう者しゃたちは，故こ意いに罪つみを犯おかしても神かみに受うけ入いれてもらえると主しゅ張ちょうしていました。私わたしたちも，同おなじような考かんがえの人ひとたちに囲かこまれて生せい活かつしています。神かみを信しんじていると言いう人ひとでも，罪つみに対たいするエホバの見み方かた，特とくに性せいに関かんする見み方かたを受うけ入いれていません。エホバが罪つみと見みている行おこないを，好このみやライフスタイルの違ちがいだと考かんがえています。

9. 聖せい書しょの基き準じゅんを守まもることは，どんな点てんで若わかい人ひとのためになりますか。

⁹ 若わかい人ひとは特とくに，学がっ校こうや仕し事ごと場ばで，性せいに関かんする 周まわりの人ひとの見み方かたを受うけ入いれないと浮ういてしまう，と感かんじるかもしれません。アレクザンデルという兄きょう弟だいはそのような経けい験けんをしました。「学がっ校こうの女じょ子したちから関かん係けいを持もつよう迫せまられることがありました。彼かの女じょをつくらないようにしていたので，女じょ子したちからはゲイだと言いわれていました」。あなたも同おなじような圧あつ力りょくを受うけていますか。そうであれば，聖せい書しょの基き準じゅんを守まもることで，自じ尊そん心しん，体からだと心こころの健けん康こう，エホバとの友ゆう情じょうを守まもれる，ということを忘わすれないでください。誘ゆう惑わくに抵てい抗こうするたびに，正ただしいことをしようという決けつ意いは強つよまっていきます。性せいに関かんする世よのゆがんだ見み方かたは悪あく魔まサタンからきている，ということも忘わすれないようにしましょう。世よの考かんがえに染そまらないなら，「邪じゃ悪あくな者ものを征せい服ふく」していることになります。（ヨハ一いち 2:14）

10. 良りょう心しんのとがめを感かんじることなくエホバに仕つかえるため，ヨハネ第だい一いち 1章しょう9節せつのどんな勧すすめの通とおりにできますか。

¹⁰ 私わたしたちは，罪つみとは何なにかを決きめる権けん利りがエホバにあることを認みとめています。罪つみを犯おかさないよう最さい善ぜんを尽つくします。もし罪つみを犯おかしてしまったなら，エホバに祈いのって罪つみを告こく白はくします。（ヨハネ第だい一いち1:9を読よむ。）重じゅう大だいな罪つみの場ば合あい，私わたしたちを世せ話わするためにエホバから任にん命めいされた長ちょう老ろうたちの助たすけを求もとめます。（ヤコ 5:14-16）それでも，過か去こに犯おかした罪つみによる罪ざい悪あく感かんを引ひきずらないようにする必ひつ要ようがあります。エホバは親しん切せつにもご自じ分ぶんの子こを贖あがないの犠ぎ牲せいとし，罪つみが許ゆるされるようにしてくださったからです。罪つみを悔くい改あらためたなら許ゆるす，というエホバの言こと葉ばをその通とおりに受うけ入いれてください。エホバは私わたしたちが良りょう心しんのとがめを感かんじることなく仕つかえられるようにしてくださったのです。（ヨハ一いち 2:1，2，12; 3:19，20）

11. 私わたしたちの信しん仰こうをむしばむ教おしえに惑まどわされないため，何なにができますか。

¹¹ 私わたしたちは背はい教きょう者しゃの教おしえを退しりぞけなければなりません。悪あく魔まサタンはクリスチャン会かい衆しゅうが発ほっ足そく した時ときから，人ひとを欺あざむく者ものを使つかい，神かみに仕つかえる人ひとたちの心こころに疑ぎ念ねんを植うえ付つけてきました。ですから，私わたしたちは真しん実じつとうそを見み分わける必ひつ要ようがあります。 * 敵てき対たい者しゃたちは，インターネットやソーシャルメディアを使つかって，エホバに対たいする私わたしたちの信しん頼らいや兄きょう弟だいたちに対たいする愛あいを弱よわめようとしています。そのような情じょう報ほうを決けっして信しんじてはいけません。その背はい後ごにはサタンがいるのです。（ヨハ一いち 4:1，6。啓けい 12:9）

12. イエスと組そ織しきに対たいする信しん頼らいを深ふかめるべきなのはなぜですか。

¹² 信しん仰こうを弱よわめようとするサタンの攻こう撃げきに抵てい抗こうするため，イエスを一いっ層そう信しん頼らいし，エホバがイエスに与あたえている役やく割わりをしっかり認みとめる必ひつ要ようがあります。エホバが今いま用もちいている唯ゆい一いつの組そ織しきを信しん頼らいする必ひつ要ようもあります。（マタ 24:45-47）そのような信しん頼らいを深ふかめるために，聖せい書しょを学まなぶことを習しゅう慣かんにしましょう。そうすれば，信しん仰こうはしっかりと根ねを張はった木きのようになるでしょう。パウロはコロサイのクリスチャンに宛あてた手て紙がみの中なかで同どう様ようの点てんを述のべています。「皆みなさんは主しゅであるキリスト･イエスを受うけ入いれたのですから，キリストと結むすばれて歩あゆみ続つづけてください。……キリストに根ねを下おろし，自じ分ぶんをキリストの上うえに建たて，揺ゆるぎない信しん仰こうを持もち……ましょう」。（コロ 2:6，7）信しん仰こうを強つよめておけば，サタンとサタンを支し持じする人ひとたちが何なにをしてきても，動どう揺ようしないで済すみます。（ヨハ二に 8，9）

13. どんなことを予よ期きすべきですか。なぜですか。

¹³ 私わたしたちは世よの人ひと々びとに憎にくまれることを予よ期きすべきです。（ヨハ一いち 3:13）ヨハネは，「全ぜん世せ界かいは邪じゃ悪あくな者ものの支し配はい下かにあります」と述のべています。（ヨハ一いち 5:19）今いまの体たい制せいの終おわりが近ちかづくにつれ，サタンの怒いかりは激はげしくなります。（啓けい 12:12）性せい的てき不ふ道どう徳とくや背はい教きょう者しゃのうそといった，巧こう妙みょうな攻こう撃げきを仕し掛かけてきます。迫はく害がいのような正しょう面めん攻こう撃げきもしてきます。サタンは自じ分ぶんに残のこされた時ときが短みじかいことを知しっているので，伝でん道どうをやめさせ，信しん仰こうを弱よわめようとします。ですから，幾いくつもの国くにで私わたしたちの活かつ動どうが制せい限げんされたり禁きん止しされたりしても意い外がいではありません。そのような中なかでも兄きょう弟だい姉し妹まいは忍にん耐たいし続つづけています。邪じゃ悪あくな者ものがどんな手てを使つかっても，信しん仰こうは揺ゆらいでいません。

14. 真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけるよう，兄きょう弟だい姉し妹まいをどのように助たすけることができますか。

¹⁴ 兄きょう弟だい姉し妹まいが真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけられるよう，思おもいやりを示しめす必ひつ要ようがあります。（ヨハ一いち 3:10，11，16-18）問もん題だいがない時ときだけでなく，困こん難なんな時ときにも愛あいを示しめし合あう必ひつ要ようがあります。あなたの周まわりには，家か族ぞくを亡なくし，慰なぐさめや助たすけを必ひつ要ようとする人ひとがいますか。兄きょう弟だい姉し妹まいの中なかに自し然ぜん災さい害がいで被ひ災さいしている人ひとがいますか。王おう国こく会かい館かんや家か屋おくを修しゅう理りする必ひつ要ようがありますか。兄きょう弟だい姉し妹まいを愛あいし思おもいやっていることを，言こと葉ばはもちろん，行こう動どうによってもはっきり示しめしましょう。

15. ヨハネ第だい一いち 4章しょう7，8節せつにあるように，私わたしたちは何なにをする必ひつ要ようがありますか。

¹⁵ 私わたしたちは，愛あい情じょう深ぶかい天てんの父ちちに倣ならって互たがいに愛あいを示しめします。（ヨハネ第だい一いち4:7，8を読よむ。）愛あいを示しめす1つの大たい切せつな方ほう法ほうは，許ゆるし合あうことです。誰だれかに傷きずつけられ，その人ひとが謝あやまってきたとします。その人ひとを許ゆるし，傷きずつけられたことを問もん題だいにしないことによって愛あいを示しめします。（コロ 3:13）アルドという兄きょう弟だいは，自じ分ぶんの民みん族ぞくについて，尊そん敬けいしていた兄きょう弟だいが悪わるく言いうのを聞きいて傷きずつきまし た。「その兄きょう弟だいのことを嫌きらいにならないよう助たすけてください，とエホバに何なん度ども祈いのりました」と言いっています。でもそれ以い上じょうのことをしました。一いっ緒しょに奉ほう仕ししてくれませんか，とその兄きょう弟だいにお願ねがいしたのです。奉ほう仕し中ちゅうに，兄きょう弟だいの言こと葉ばを聞きいてどんな気き持もちになったかを話はなしました。「兄きょう弟だいはそれを聞きいて，謝あやまってくれました。兄きょう弟だいの言こと葉ばから，兄きょう弟だいがどれほど言いったことを後こう悔かいしているかが伝つたわってきました。それ以い来らい，溝みぞは埋うまり，良よい友ともになることができました」。

16-17. 私わたしたちはどんなことを決けつ意いしていますか。

¹⁶ ヨハネは兄きょう弟だい姉し妹まいを深ふかく愛あいし，強つよい信しん仰こうを抱いだいてほしいと思おもっていました。そのことは，3通つうの手て紙がみの中なかで与あたえたアドバイスにはっきりと示しめされています。ヨハネと同おなじような気き持もちを持もつ兄きょう弟だい姉し妹まいが神かみによって選えらばれ，キリストと共ともに統とう治ちしている，というのは本ほん当とうに心こころ強づよいことです。（ヨハ一いち 2:27）

¹⁷ この記き事じで学まなんだ事こと柄がらを思おもいに留とめましょう。真しん理りに従したがって歩あゆむことを決けつ意いし，生せい活かつのあらゆる面めんでエホバに従したがいましょう。聖せい書しょを学まなび，聖せい書しょを支ささえとしてください。イエスへの信しん仰こうを強つよめ，哲てつ学がくや背はい教きょう者しゃの教おしえを退しりぞけましょう。陰かげで悪わるいことをし罪つみを犯おかす，という誘ゆう惑わくに抵てい抗こうしましょう。エホバの高たかい基き準じゅんを守まもってください。兄きょう弟だい姉し妹まいが真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけるよう助たすけましょう。傷きずつけられても許ゆるし，困こまっている人ひとを助たすけることによってそうできます。私わたしたちは，たとえ障しょう害がいにぶつかっても，真しん理りに従したがって歩あゆみ続つづけることができるのです。