1. 私わたしたちはどんなことを知しっていますか。

 私わたしたちは，エホバが私わたしたちを愛あいしていて，幸しあわせな生せい活かつを送おくってほしいと思おもってくれていることを知しっています。（ロマ 8:35-39）聖せい書しょの原げん則そくを自じ分ぶんに当あてはめるなら必かならず良よい結けっ果かになる，ということもよく知しっています。（イザ 48:17，18）では，思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかる時ときにはどう反はん応のうするでしょうか。

2. 私わたしたちはどんな問もん題だいにぶつかることがありますか。そういう時とき，どんな気き持もちになるかもしれませんか。

² エホバに仕つかえる人ひとたちは，みんないろいろな問もん題だいを経けい験けんします。例たとえば，家か族ぞくの中なかでがっかりさせられるようなことが生しょうじるかもしれません。重おもい病びょう気きになって，エホバのためにできることが少すくなくなることもあります。自し然ぜん災さい害がいに遭あったり，迫はく害がいや反はん対たいを経けい験けんすることもあります。こうしたことを経けい験けんすると，次つぎのように感かんじるかもしれません。「どうして自じ分ぶんがこんな目めに遭あうんだろう。何なにか悪わるいことをしてしまったんだろうか。エホバに喜よろこばれていないということだろうか」。あなたもこのように感かんじることがありますか。もしあるとしても，心しん配ぱいしないでください。エホバに仕つかえるたくさんの人ひとたちも，同おなじような気き持もちと闘たたかってきました。（詩し 22:1，2。ハバ 1:2，3）

3. 詩し編へん 34編ぺん19節せつからどんなことが分わかりますか。

³ 詩し編へん34:19を読よむ。この聖せい句くから2つの重じゅう要ような点てんが分わかります。（1）正ただしい人ひとは問もん題だいにぶつかります。（2）エホバは私わたしたちを助たすけ出だしてくださいます。どのようにでしょうか。エホバは，私わたしたちが今いま の世よの中なかで現げん実じつ的てきな見み方かたを持もって生せい活かつできるように助たすけてくださいます。エホバは，ご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとは喜よろこびを味あじわえると約やく束そくしていますが，何なんの問もん題だいも経けい験けんしないで済すむと言いっているわけではありません。（イザ 66:14）エホバは将しょう来らいに目めを向むけるようにと勧すすめています。私わたしたちに永えい遠えんにわたって素す晴ばらしい生せい活かつを送おくってほしいと思おもっているのです。（コリ二に 4:16-18）そして，その時ときまで私わたしたちが一いち日にち一いち日にち頑がん張ばることができるように，力ちからを与あたえてくださいます。（哀あい 3:22-24）

4. この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

⁴ 聖せい書しょ時じ代だいや現げん代だいのエホバに仕つかえる人ひとたちの例れいからどんな教きょう訓くんを学まなべるかを考かんがえましょう。私わたしたちは思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかることがありますが，エホバに頼たよるなら必かならず支ささえていただけます。（詩し 55:22）これからいろいろな例れいを考かんがえながら，次つぎの点てんを自じ問もんしてみましょう。「もし自じ分ぶんが同おなじ状じょう況きょうにいたらどのように反はん応のうするだろうか。この例れいを考かんがえると，エホバへの信しん頼らいはどのように強つよまるだろうか。ここから学まなべる教きょう訓くんをどのように生せい活かつに当あてはめられるだろうか」。

5. ヤコブはラバンのせいでどんな大たい変へんな経けい験けんをしましたか。（表ひょう紙しの絵えを参さん照しょう。）

⁵ 聖せい書しょ時じ代だいのエホバに仕つかえた人ひとたちは，思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかることがありました。ヤコブの例れいを考かんがえてみましょう。ヤコブは父ちち親おやから，エホバに仕つかえる親しん族ぞくであるラバンの娘むすめと結けっ婚こんするようにと言いわれました。そして，エホバが豊ゆたかに祝しゅく福ふくしてくださるとも言いわれました。（創そう 28:1-4）それでヤコブは正ただしいことを行おこない，カナンからラバンの家いえまで旅たびをしました。ラバンには，レアとラケルという2人ふたりの娘むすめがいました。ヤコブは妹いもうとのラケルのことが好すきになり，ラケルと結けっ婚こんするために7年ねん間かん働はたらくことを約やく束そくしました。（創そう 29:18）でも，ヤコブの願ねがった通とおりにはいきませんでした。ラバンはヤコブをだまし，姉あねのレアと結けっ婚こんさせました。1週しゅう間かん後ごにラケルとも結けっ婚こんすることを許ゆるしましたが，そのためにもう7年ねん間かん働はたらくことを条じょう件けんにしました。（創そう 29:25-27）さらに，ラバンは仕し事ごとの報ほう酬しゅうの面めんでもヤコブを不ふ当とうに扱あつかいました。結けっ局きょく，合ごう計けい20年ねんにわたって，ラバンはヤコブを利り用ようしたのです。（創そう 31:41，42）

6. ヤコブはほかにもどんなつらい経けい験けんをしましたか。

⁶ ヤコブはほかにも大たい変へんな経けい験けんをいろいろとしました。ヤコブにはたくさんの息子むすこがいましたが，兄きょう弟だいの仲なかがいつも良よかったわけではありませんでした。兄あにたちは弟おとうとのヨセフを奴ど隷れいとして売うることさえしました。シメオンとレビは，家か族ぞくの評ひょう判ばんやエホバの名な前まえを傷きずつけるようなことを行おこないました。さらに，愛あいする妻つまラケルは2人ふたり目めの子こ供どもを産うんだ時ときに亡なくなってしまいました。年としを取とってからも，ひどい飢き饉きんが生しょうじたためにエジプトに引ひっ越こさなければならなくなりました。（創そう 34:30; 35:16-19; 37:28; 45:9-11，28）

7. エホバはヤコブをどのように祝しゅく福ふくしましたか。

⁷ ヤコブはこうした大たい変へんなことがあっても，エホバとエホバの約やく束そくを信しんじ続つづけました。エホバはそんなヤコブのことを喜よろこび，たくさんの祝しゅく福ふくを与あたえました。例たとえば，ヤコブはラバンからひどい扱あつかいを受うけましたが，エホバからたくさんの物ものを与あたえられて豊ゆたかになりました。ずっと前まえに死しんだと思おもっていたヨセフとも再さい会かいすることができました。そのことをエホバに心こころから感かん謝しゃしたに違ちがいありません。ヤコブはエホバとの強つよい絆きずながあったので，いろいろな問もん題だいを乗のり越こえることができ ました。（創そう 30:43; 32:9，10; 46:28-30）私わたしたちも思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかるかもしれませんが，エホバとの絆きずなをしっかり保たもつなら乗のり越こえることができます。

8. ダビデはどんなことを願ねがっていましたか。

⁸ ダビデは，エホバのためにしたいと思おもったことを全すべてできたわけではありませんでした。例たとえば，ダビデはエホバの神しん殿でんを建たてたいと思おもっていました。そのことについて預よ言げん者しゃのナタンに話はなすと，ナタンはこう言いいました。「何なんでも心こころにあることを行おこないなさい。真しんの神かみがあなたと共ともにいます」。（代だい一いち 17:1，2）ダビデはこの言こと葉ばに背せ中なかを押おされたように感かんじ，ますますやる気きになったことでしょう。早さっ速そく，このプロジェクトの計けい画かくを立たて始はじめたかもしれません。

9. ダビデは残ざん念ねんな知しらせを聞きいてどうしましたか。

⁹ でも，エホバは「その夜よる」，神しん殿でんを建たてるのはダビデではなくダビデの息子むすこであるとナタンに伝つたえます。（代だい一いち 17:3，4，11，12）この残ざん念ねんな知しらせをナタンから聞きいたダビデはどうしたでしょうか。目もく標ひょうを調ちょう整せいしました。ソロモンが神しん殿でんを建たてるのに必ひつ要ようなお金かねや資し材ざいを一いっ生しょう懸けん命めいに集あつめました。（代だい一いち 29:1-5）

10. エホバはダビデにどんな祝しゅく福ふくを与あたえましたか。

¹⁰ エホバは，神しん殿でんを建たてるのはダビデではないということを伝つたえた後あと，すぐにダビデと契けい約やくを結むすびました。それは，ダビデの子し孫そんの1人ひとりが王おうとして永えい遠えんに治おさめることになる，という約やく束そくでした。（サム二に 7:16）千せん年ねん統とう治ちの間あいだに新あたらしい世せ界かいに復ふっ活かつしてきたダビデは，王おうイエスが自じ分ぶんの子し孫そんであることを知しってどれほど喜よろこぶことでしょう。こうしたことを考かんがえると，たとえ自じ分ぶんの願ねがっている奉ほう仕しが全ぜん部ぶ行おこなえなかったとしても，エホバは私わたしたちが思おもってもみなかったような祝しゅく福ふくを与あたえてくださる，ということを確かく信しんできます。

11. 1世せい紀きのクリスチャンは，思おもった時ときに王おう国こくが来こなかったとはいえ，どんな素す晴ばらしい経けい験けんをしましたか。（使し徒と 6:7）

¹¹ 1世せい紀きのクリスチャンも難むずかしい問もん題だいを経けい験けんしました。例たとえば，神かみの王おう国こくが来くることを心こころから願ねがっていましたが，いつ実じつ現げんするのか分わかりませんでした。（使し徒と 1:6，7）そうした中なかでも，伝でん道どうに打うち込こみました。良よい知しらせが広ひろまっていく様よう子すを見みて，自じ分ぶんたちの働はたらきをエホバが確たしかに祝しゅく福ふくしてくれていることを実じっ感かんしたでしょう。（使し徒と6:7を読よむ。）

12. 1世せい紀きのクリスチャンは飢き饉きんが起おきた時ときどうしましたか。

¹² ある時ときには，「全ぜん土どに」大だい飢き饉きんが生しょうじました。（使し徒と 11:28）1世せい紀きのクリスチャンも影えい響きょうを受うけなかったわけではありません。家か族ぞくの頭かしらは，家か族ぞくを養やしなうことができるだろうかと不ふ安あんになったことでしょう。伝でん道どうをもっと行おこないたいと思おもっていた若わかい人ひとたちも，その計けい画かくを延えん期きした方ほうがいいだろうか，と考かんがえたかもしれません。1世せい紀きのクリスチャンはいろいろな変へん化かに順じゅん応のうし，できることを行おこなって伝でん道どうを続つづけました。そして，自じ分ぶんの持もち物ものをユダヤのクリスチャンと喜よろこんで分わけ合あいました。（使し徒と 11:29，30）

13. 飢き饉きんを経けい験けんしたクリスチャンは，どんな祝しゅく福ふくを受うけましたか。

¹³ 飢き饉きんを経けい験けんした1世せい紀きのクリスチャンに，エホバはどんな祝しゅく福ふくを与あたえたでしょうか。救きゅう援えん物ぶっ資しを受うけ取とった人ひとたちは，エホバが支ささえてくれていることをじかに感かんじたでしょう。（マタ 6:31-33）助たすけに来きてくれた人ひとたちとの絆きずなも深ふかまったはずです。そして，寄き付ふやその他たの方ほう法ほうで救きゅう援えん活かつ動どうをサポートした人ひとたちも，与あたえる喜よろこびを味あじわい ました。（使し徒と 20:35）エホバは状じょう況きょうの変へん化かに順じゅん応のうした全すべての人ひとに豊ゆたかな報むくいを与あたえたのです。

14. バルナバとパウロにどんなことが起おきましたか。どんな良よい結けっ果かになりましたか。（使し徒と 14:21，22）

¹⁴ 1世せい紀きのクリスチャンは迫はく害がいされることがよくありました。思おもいも寄よらない時ときに迫はく害がいが生しょうじることもありました。バルナバとパウロがルステラで伝でん道どうしていた時ときのことを考かんがえてみましょう。最さい初しょ，人ひと々びとは2人ふたりを歓かん迎げいし，話はなしをよく聞きいていました。でも，反はん対たい者しゃが「群ぐん衆しゅうを説とき伏ふせた」ので，喜よろこんで話はなしを聞きいていた人ひとたちがパウロに石いしを投なげつけ，殺ころそうとしました。（使し徒と 14:19）それでも，バルナバとパウロはほかの場ば所しょで伝でん道どうを続つづけました。その結けっ果か，「かなり大おお勢ぜいの人ひと々びとが弟で子しとな」りました。当とう時じのクリスチャンも，2人ふたりの言こと葉ばや行こう動どうに力ちからづけられました。（使し徒と14:21，22を読よむ。）迫はく害がいに遭あっても2人ふたりが伝でん道どうをやめなかったので，とても良よい結けっ果かにつながりました。私わたしたちも，エホバから委ゆだねられている務つとめを一いっ生しょう懸けん命めい行おこない続つづけるなら，たくさんの祝しゅく福ふくを経けい験けんできるでしょう。

15. A･H･マクミラン兄きょう弟だいからどんなことを学まなべますか。

¹⁵ 1914年ねんの少すこし前まえ，エホバに仕つかえる人ひとたちは大おおきな期き待たいを抱いだいていました。A･H･マクミラン兄きょう弟だいのことを考かんがえてみましょう。当とう時じの大おお勢ぜいの人ひとたちと同おなじように，兄きょう弟だいはすぐにでも天てんに行いけると考かんがえていました。1914年ねん9月がつには，「恐おそらく，これが私わたしの最さい後ごの講こう演えんとなるでしょう」と言いいました。でも，その言こと葉ばの通とおりにはなりませんでした。兄きょう弟だいは後のちにこう書かいています。「私わたしたちの中なかには，少すこし慌あわて過すぎてすぐにも天てんに行いくと考かんがえる人ひともいたかもしれないが，私わたしたちのなすべきことは，主しゅの奉ほう仕しに忙いそがしく携たずさわっていることである」。確たしかに，マクミラン兄きょう弟だいは忙いそがしく働はたらきました。伝でん道どうを熱ねっ心しんに行おこないました。軍ぐん隊たいに加くわわらなかったために投とう獄ごくされた兄きょう弟だいたちを励はげましました。そして，高こう齢れいになっても集しゅう会かいに出しゅっ席せきし続つづけました。マクミラン兄きょう弟だいはエホバの約やく束そくを待まつ間あいだ，時じ間かんを有ゆう効こうに使つかったのです。どんな良よい結けっ果かになったでしょうか。1966年ねんに亡なくなる直ちょく前ぜん，兄きょう弟だいは，「現げん在ざいの私わたしの信しん仰こうは，いままでと同おなじく強つよいものです」と書かきました。私わたしたち全すべてにとって本ほん当とうに素す晴ばらしい手て本ほんではないでしょうか。長ながい間あいだ忍にん耐たいしている人ひとたちにとっては，特とくにそう言いえます。（ヘブ 13:7）

16. ジェニングズ兄きょう弟だい姉し妹まいはどんな大たい変へんな経けい験けんをしましたか。（ヤコブ 4:14）

¹⁶ 大おお勢ぜいのエホバの証しょう人にんが思おもいも寄よらない健けん康こう上じょうの問もん題だいと闘たたかっています。ハーバート･ジェニングズ兄きょう弟だいのことを考かんがえてみましょう。 b ライフ･ストーリーの中なかで，兄きょう弟だいはガーナでの宣せん教きょう者しゃ奉ほう仕しを夫ふう婦ふで楽たのしんでいたと書かいています。でもやがて，重じゅう度どの気き分ぶん障しょう害がいと診しん断だんされました。その時ときのことを，兄きょう弟だいはヤコブ 4章しょう14節せつの表ひょう現げんを使つかって，「『あす』のことは予よ想そうしていなかった」と言いっています。（読よむ。）さらにこう書かいています。「現げん実じつを直ちょく視しした私わたしたちは，ガーナと数かず多おおくの親したしい友ともを後あとにして，[治ち療りょうのために]カナダに帰かえることにしました」。エホバは，ジェニングズ兄きょう弟だい姉し妹まいが大たい変へんな中なかでも忠ちゅう実じつに仕つかえ続つづけられるように助たすけました。

17. 兄きょう弟だい姉し妹まいはジェニングズ兄きょう弟だいの経けい験けんからどんな励はげみを得えていますか。

¹⁷ ジェニングズ兄きょう弟だいの率そっ直ちょくなコメントから，多おおく の人ひとが励はげみを得えています。ある姉し妹まいはこう言いっています。「この記き事じほど深ふかい感かん動どうを覚おぼえたものはありません。……ジェニングズ兄きょう弟だいが病びょう気きに対たい処しょするために割わり当あてを断だん念ねんしたことを読よんで，自じ分ぶんの状じょう況きょうを平へい衡こうの取とれた仕し方かたで見みることができるようになりました」。ある兄きょう弟だいはこう言いっています。「会かい衆しゅうの長ちょう老ろうとして10年ねん間かん働はたらいた後あと，精せい神しん面めんでの病びょう気きを抱かかえたため，その務つとめを手て放ばなさなければなりませんでした。自じ分ぶんはだめな人にん間げんだという気き持もちがあまりにも強つよかったので，……ライフ･ストーリーを読よむのがつらくてたまりませんでした。しかしジェニングズ兄きょう弟だいの粘ねばり強づよさには本ほん当とうに勇ゆう気きづけられました」。このように，思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかっても頑がん張ばっている姿すがたは，仲なか間まに励はげみを与あたえます。願ねがった通とおりにいかないことがあるとしても，信しん仰こうや忍にん耐たいの面めんで手て本ほんになることができるのです。（ペテ一いち 5:9）

18. ナイジェリアのやもめの姉し妹まいからどんなことを学まなべますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

¹⁸ エホバに仕つかえる人ひとたちは，新しん型がたコロナウイルスの流りゅう行こうなどの非ひ常じょう事じ態たいにも直ちょく面めんしています。ナイジェリアに住すむあるやもめの姉し妹まいは，お金かねも食たべ物ものもほとんどなくなってしまいました。ある朝あさ，娘むすめから「この最さい後ごのお米こめを食たべちゃったら，次つぎのごはんはどうするの？」と聞きかれました。姉し妹まいは，「確たしかに食たべ物ものもお金かねもないけれど，ザレパテのやもめのお手て本ほんに倣ならいましょう」と言いいました。最さい後ごの食しょく事じを準じゅん備びして，あとはエホバに全ぜん部ぶお任まかせするということです。（王おう一いち 17:8-16）すると，2人ふたりが昼ひるに何なにを食たべようかと考かんがえもしないうちに，仲なか間まが救きゅう援えん物ぶっ資しを届とどけに来きてくれました。そこには2週しゅう間かん分ぶん以い上じょうの食しょく糧りょうが入はいっていました。姉し妹まいはこう言いいます。「私わたしが娘むすめに語かたった言こと葉ばをエホバがこんなに注ちゅう意い深ぶかく聞きいてくれているとは思おもいもしませんでした」。エホバ に頼たよるなら，思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかるとしても，それはエホバとの絆きずなを強つよめるチャンスになるのです。（ペテ一いち 5:6，7）

19. アレクセイ･エルショフ兄きょう弟だいはどんな大たい変へんな経けい験けんをしましたか。

¹⁹ 最さい近きんでは，大おお勢ぜいのエホバの証しょう人にんが迫はく害がいを経けい験けんしています。ロシアのアレクセイ･エルショフ兄きょう弟だいもその1人ひとりです。1994年ねんに兄きょう弟だいがバプテスマを受うけた頃ころ，ロシアのエホバの証しょう人にんはある程てい度ど自じ由ゆうに活かつ動どうすることができていました。でも，後のちに状じょう況きょうは大おおきく変かわります。2020年ねん，エルショフ兄きょう弟だいは家か宅たく捜そう索さくを受うけ，たくさんの物ものを押おう収しゅうされました。そして，数すうカ月げつ後ごに起き訴そされます。しかも，起き訴そ内ない容ようは聖せい書しょに関かん心しんがあるふりをして1年ねん以い上じょう兄きょう弟だいと接せっ触しょくしていた人ひとが撮とった動どう画がに基もとづくものでした。兄きょう弟だいは本ほん当とうにショックを受うけたことでしょう。

20. エルショフ兄きょう弟だいはどのようにしてエホバとの絆きずなを強つよめていますか。

²⁰ こうした出で来き事ごとはエルショフ兄きょう弟だいにとってただつらいだけの経けい験けんだったでしょうか。そうではありません。エホバとの絆きずなが強つよまりました。兄きょう弟だいはこう言いっています。「以い前ぜんよりも妻つまと一いっ緒しょに祈いのることが増ふえました。エホバの助たすけなしでこの状じょう況きょうを乗のり越こえることはできない，ということを実じっ感かんしています」。さらにこう言いっています。「落らく胆たんの気き持もちを克こく服ふくするのに，個こ人じん研けん究きゅうが助たすけになっています。神かみに忠ちゅう実じつに仕つかえた人ひとたちの手て本ほんについて，じっくり考かんがえるようにしています。聖せい書しょに記き録ろくされている多おおくの記き述じゅつを読よむと，平へい静せいさを保たもち，エホバを信しん頼らいすることの大たい切せつさがよく分わかります」。

21. この記き事じでどんなことを学まなびましたか。

²¹ この記き事じでどんなことを学まなべたでしょうか。今いまの世よの中なかでは思おもいも寄よらない問もん題だいにぶつかることがありますが，エホバに頼たよるならエホバは必かならず支ささえてくださるということです。主しゅ題だい聖せい句くにある通とおりです。「正ただしい人ひとは多おおくの苦く難なんに遭あう。しかし，エホバがその全すべてから助たすけ出だしてくださる」。（詩し 34:19）では，経けい験けんしている問もん題だいではなく，エホバの支ささえに目めを向むけるようにしましょう。そうすれば，パウロと同おなじようにこう言いうことができます。「力ちからを与あたえてくださる方かたのおかげで，私わたしは強つよくなり，どんなことも乗のり越こえられます」。（フィリ 4:13）