1. エホバの証しょう人にんが問もん題だいに直ちょく面めんしてもエホバに仕つかえ続つづける上うえで，どんなことが役やく立だっていますか。

 聖せい書しょは今いまの時じ代だいを「困こん難なんで危き機き的てきな時とき」と表ひょう現げんしています。（テモ二に 3:1）それで誰だれもが問もん題だいを抱かかえていますが，エホバの証しょう人にんはそうした問もん題だいに加くわえて反はん対たいや迫はく害がいを経けい験けんすることがあります。そのような大たい変へんな状じょう況きょうの中なかでも，私わたしたちはエホバに仕つかえ続つづけることができています。エホバが「生いきている神かみ」であることを，経けい験けんを通とおして知しっているからです。（エレ 10:10。テモ二に 1:12）

2. エホバが生いきている神かみであるといえるのはどうしてですか。

² エホバは現げん実じつの存そん在ざいです。私わたしたちが試し練れんに遭あう時ときに支ささえ，いつでも助たすけようとしてくれています。（代だい二に 16:9。詩し 23:4）エホバが生いきている神かみであることを考かんがえると，どんな試し練れんが来きても忍にん耐たいする助たすけになります。ダビデの例れいを考かんがえてみましょう。

3. ダビデはどういう意い味みで「エホバは生いきている」と言いいましたか。

³ ダビデはエホバのことをよく知しっていて，エホバに頼たよりました。サウル王おうが率ひきいる敵てきたちに命いのちを狙ねらわれていた時とき，助たすけを求もとめてエホバに祈いのりました。（詩し 18:6）その祈いのりが聞きかれてエホバに助たすけ出だされた後あと，「エホバは生いきている」と言いいました。（詩し 18:46）ここでダビデは，単たんにエホバが存そん在ざいしていると言いっていたわけではありません。ある文ぶん献けんによると，ダビデはエホバについて，「ご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちのためにいつでも行こう動どうする生いきている神かみ」であるという確かく信しんを言いい表あらわしていました。ダビデは自じ分ぶんの経けい験けんを通とおして，エホバが生いきていることを実じっ感かんしました。そしてその確かく信しんは，エホバに仕つかえ，エホバを賛さん美びしたいという決けつ意いを強つよめるものになりました。（詩し 18:28，29，49）

4. エホバが生いきている神かみであることをいつも考かんがえているなら，どんな良よいことがありますか。

 ⁴ エホバが生いきている神かみであることを確かく信しんしているなら，エホバに熱あつい心こころで仕つかえることができます。試し練れんを忍にん耐たいする力ちからが湧わき，一いっ生しょう懸けん命めい奉ほう仕しを続つづけたいという気き持もちになります。また，エホバから離はなれないという決けつ意いを強つよめることができます。

生いきている神かみエホバは力ちからづけてくれる

5. どんなことを考かんがえると，試し練れんに遭あっても大だい丈じょう夫ぶだと思おもえますか。（フィリピ 4:13）

⁵ エホバが生いきていて何なにがあっても助たすけてくれることを忘わすれないでいるなら，どんな試し練れんも忍にん耐たいできます。エホバにとって難むずかし過すぎる問もん題だいはありません。エホバは全ぜん能のう者しゃで，私わたしたちに忍にん耐たいする力ちからを与あたえることができます。（フィリピ 4:13を読よむ。） それで，エホバが助たすけてくれることを確かく信しんできます。試し練れんに遭あった時ときにエホバの助たすけを実じっ感かんすると，もっと大おおきな試し練れんに直ちょく面めんしても大だい丈じょう夫ぶだと思おもえるようになります。

6. ダビデは若わかい頃ころに，エホバへの信しん頼らいを強つよめるどんな経けい験けんをしましたか。

⁶ ダビデがエホバへの確かく信しんを深ふかめた出で来き事ごとについて考かんがえてみましょう。ダビデが若わかい頃ころに父ちち親おやの羊ひつじの世せ話わをしていた時とき，熊くまやライオンがやって来きて群むれから羊ひつじを奪うばっていったことがありました。どちらの場ば合あいも，ダビデは勇ゆう敢かんに後あとを追おい掛かけて羊ひつじを助たすけ出だしました。でも，ダビデはそのことを自じ分ぶんの手て柄がらにはしませんでした。エホバが自じ分ぶんに力ちからを与あたえてくださったことを知しっていたからです。（サム一いち 17:34-37）ダビデはこうした経けい験けんを決けっして忘わすれませんでした。そのことについてじっくり考かんがえ，生いきている神かみエホバがこれからも力ちからを与あたえてくださるという確かく信しんを強つよめることができました。

7. ダビデはどんな見み方かたをしていたので，ゴリアテに立たち向むかうことができましたか。

⁷ ダビデは後のちに，おそらくまだ10代だいの頃ころ，イスラエルの陣じん営えいに出で掛かけていきました。兵へい士したちは，フィリスティア人じんの巨きょ人じんゴリアテが「イスラエルの戦せん列れつをあざけ」るのを聞きいておびえていました。（サム一いち 17:10，11，脚きゃく注ちゅう）その巨きょ人じんやあざけりの言こと葉ばに注ちゅう目もくしたので恐おそれてしまったのです。（サム一いち 17:24，25）でもダビデの見み方かたは違ちがいました。ダビデは，イスラエル軍ぐんをあざけっているゴリアテが実じっ際さいのところは「生いきている神かみの戦せん列れつ」をあざけっている，ということを分わかっていました。（サム一いち 17:26）ダビデは何なによりもエホバのことを考かんがえていました。羊ひつじの世せ話わをしていた時ときにエホバの助たすけを経けい験けんしていたので，今こん回かいも助たすけてくれると信しんじていました。そして，神かみの支ささえを確かく信しんしてゴリアテに立たち向むかい，勝しょう利りしました。（サム一いち 17:45-51）

8. 試し練れんに遭あってもエホバに目めを向むけ続つづけるために，何なにができますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

⁸ 私わたしたちも，生いきている神かみエホバがいつでも助たすけてくれることを覚おぼえているなら，試し練れんを忍にん耐たいできます。（詩し 118:6）エホバがこれまでしてきたことを考かんがえると，そのことへの確かく信しんが深ふかまります。聖せい書しょを読よんで，エホバがご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちをどのように救すくったかに注ちゅう目もくしましょう。（イザ 37:17，33-37）jw.orgのウェブサイトの報ほう告こくを見みると，エホバが現げん代だいの兄きょう弟だい姉し妹まいをどのように支ささえてきたかも知しることができます。自じ分ぶん自じ身しんのためにエホバがどのように行こう動どうしてくださったかを思おもい出だすことも大たい切せつです。熊くまやライオンを倒たおすというような劇げき的てきな経けい験けんをしたことがなくても大だい丈じょう夫ぶです。エホバは私わたしたちのためにいろいろなことをしてくださっています。ご自じ分ぶんの友ともになる よう引ひき寄よせてくださいました。（ヨハ 6:44）私わたしたちが今いまエホバに仕つかえることができているのも，ひとえにエホバのおかげです。祈いのりが聞きかれたこと，ぴったりのタイミングで助たすけてもらったこと，大たい変へんな時ときに支ささえてもらったことを思おもい出だせるようエホバに祈いのりましょう。そうしたことを考かんがえるなら，エホバがこれからも私わたしたちのために行こう動どうしてくれるという確かく信しんが深ふかまります。

9. 試し練れんについてどんな見み方かたができますか。（格かく言げん 27:11）

⁹ エホバを生いきている現げん実じつの存そん在ざいと見みることは，試し練れんに対たいする正ただしい見み方かたを持もつ上うえで助たすけになります。自じ分ぶんが経けい験けんしている問もん題だいを，エホバと悪あく魔まサタンが関かかわる大おおきな問もん題だいの一いち部ぶと見みることができます。サタンは私わたしたちについて，つらい経けい験けんをするとエホバから離はなれるだろうと主しゅ張ちょうしています。（ヨブ 1:10，11。格かく言げん 27:11を読よむ。） 私わたしたちが試し練れんに遭あってもエホバから離はなれないなら，エホバを愛あいしていることを証しょう明めいし，サタンがうそつきであることを明あきらかにできます。今いま，政せい府ふからの反はん対たいを受うけたり，経けい済ざい的てきな問もん題だいを抱かかえたりしていますか。伝でん道どうしてもあまりいい反はん応のうがなかったりするでしょうか。そういう難むずかしい状じょう況きょうも，エホバに喜よろこんでもらえるチャンスになるということを忘わすれないでください。エホバは私わたしたちが耐たえられないほどの試し練れんを受うけるままには決けっしてされません。（コリ一いち 10:13）私わたしたちが忍にん耐たいできるように力ちからを与あたえてくださいます。

生いきている神かみエホバは報むくいを与あたえてくれる

10. 生いきている神かみエホバはご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとにどんなことをしてくれますか。

¹⁰ エホバはご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとに報むくいてくださる方かたです。（ヘブ 11:6）私わたしたちに今いま穏おだやかな心こころや満まん足ぞく感かんを与あたえ，将しょう来らい，永えい遠えんの命いのちを与あたえてくれます。エホバが私わたしたちに報むくいを与あたえたいと思おもっていることや，そうする力ちからを持もっていることを私わたしたちは確かく信しんしています。そう考かんがえると，一いっ生しょう懸けん命めいエホバに仕つかえたいと思おもうようになります。エホバに仕つかえ ていた昔むかしの人ひとたちもそうでした。そのうちの1人ひとりであるテモテの例れいを考かんがえましょう。（ヘブ 6:10-12）

11. テモテが会かい衆しゅうで一いっ生しょう懸けん命めい働はたらくことができたのはどうしてですか。（テモテ第だい一いち 4:10）

¹¹ テモテ第だい一いち 4:10を読よむ。テモテは，生いきている神かみエホバに希き望ぼうを抱いだいていました。それで，エホバや仲なか間まのために働はたらくことに全ぜん力りょくを尽つくしました。どんな努ど力りょくを払はらったでしょうか。テモテは使し徒とパウロから，教おしえる点てんやみんなの前まえで話はなす点てんで成せい長ちょうするように勧すすめられました。若わか者ものも年ねん長ちょうの人ひとも含ふくめ，仲なか間まのクリスチャンに対たいして良よい手て本ほんになるようにとも言いわれました。また，必ひつ要ような場ば合あいにははっきりと親しん切せつに助じょ言げんを与あたえるといった難むずかしい仕し事ごとを任まかされました。（テモ一いち 4:11-16。テモ二に 4:1-5）テモテは，自じ分ぶんのしていることが誰だれにも気き付づかれなかったり感かん謝しゃされなかったりしても，エホバが報むくいてくれることを確かく信しんしていたでしょう。（ロマ 2:6，7）

12. 長ちょう老ろうたちが一いっ生しょう懸けん命めい奉ほう仕しする上うえで，どんな見み方かたは役やく立だちますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

¹² 現げん代だいの長ちょう老ろうたちも，自じ分ぶんたちが一いっ生しょう懸けん命めい働はたらく姿すがたをエホバが見みていて高たかく評ひょう価かしてくれていることを確かく信しんできます。多おおくの長ちょう老ろうたちは，牧ぼく羊ようや教おしえること，伝でん道どうに加くわえ，建けん設せつ奉ほう仕しや災さい害がい救きゅう援えんのサポートもしています。患かん者じゃ訪ほう問もんグループや医い療りょう機き関かん連れん絡らく委い員いん会かいで働はたらいている人ひとたちもいます。そのような仕し事ごとを行おこなっている長ちょう老ろうたちは，会かい衆しゅうを人にん間げんのつくった組そ織しきとではなくエホバのものと見みています。それで，エホバが必かならず報むくいてくれることを確かく信しんし，全ぜん力りょくを尽つくして奉ほう仕しを行おこないます。（コロ 3:23，24）

13. 私わたしたち一人ひとり一人ひとりが払はらう努ど力りょくについてエホバはどう感かんじていますか。

¹³ みんなが長ちょう老ろうとして奉ほう仕ししているわけではありません。でも，誰だれもがエホバのために何なにかをすることができます。エホバは私わたしたちがベストを尽つくすのを見みて喜よろこんでくださいます。少しょう額がくであっ てもエホバの証しょう人にんの活かつ動どうのために寄き付ふをする時とき，目めを留とめてくださいます。人ひと前まえで話はなすのが苦にが手てでも手てを挙あげてコメントしようと努ど力りょくする時とき，喜よろこんでくれます。いらいらさせられてもそれを見み過すごして許ゆるそうとする時ときもそうです。思おもったほどできていないと感かんじるとしても，できていることをエホバは評ひょう価かしてくれるということを覚おぼえていましょう。エホバは頑がん張ばっている私わたしたちのことをいとおしく思おもい，報むくいてくれます。（ルカ 21:1-4）

生いきている神かみエホバから決けっして離はなれない

14. エホバとの強つよい友ゆう情じょうは，正ただしいことを行おこなう上うえでどのように助たすけになりますか。（写しゃ真しんも参さん照しょう。）

¹⁴ エホバが自じ分ぶんにとって現げん実じつの存そん在ざいであれば，エホバから見みて正ただしいことを行おこないやすくなります。ヨセフの場ば合あいがそうでした。ヨセフは，性せい的てきに不ふ道どう徳とくなことをきっぱり避さけました。自じ分ぶんのすることがエホバの感かん情じょうに影えい響きょうを与あたえることを知しっていて，エホバを悲かなしませることはしたくないと思おもっていたからです。（創そう 39:9）エホバを現げん実じつの存そん在ざいとして身み近ぢかに感かんじるためには，時じ間かんを取とって祈いのり，神かみの言こと葉ばである聖せい書しょを学まなぶ必ひつ要ようがあります。そのようにするとエホバとの友ゆう情じょうは深ふかまっていきます。ヨセフのようにエホバとの強つよい絆きずながあれば，エホバが悲かなしむようなことはしたくないと思おもうはずです。（ヤコ 4:8）

15. 荒こう野やにいたイスラエル人じんの例れいからどんなことを学まなべますか。（ヘブライ 3:12）

¹⁵ エホバが生いきている神かみであることを忘わすれると，簡かん単たんにエホバから離はなれてしまいます。荒こう野やにいたイスラエル人じんの例れいを考かんがえてみましょう。エホバがいることは分わかっていましたが，自じ分ぶんたちが必ひつ要ようとしているものをエホバが本ほん当とうに与あたえてくれるのかを疑うたがい始はじめました。「エホバは私わたしたちの中なかにいるのか，いないのか」とさえ言いいました。（出しゅつ 17:2，7）結けっ局きょく，イスラエル人じんはエホバに反はん逆ぎゃくしてしまいました。このことは私わたしたちにとって警けい告こくとなっています。不ふ従じゅう順じゅんになったイスラエル人じんのようにならないよう注ちゅう意いしましょう。（ヘブライ 3:12を読よむ。）

16. どんな時ときに私わたしたちの信しん仰こうは試ためされますか。

 ¹⁶ 私わたしたちは，エホバから引ひき離はなそうとする影えい響きょう力りょくがある世よの中なかで生せい活かつしています。神かみの存そん在ざいを認みとめない人ひとが大おお勢ぜいいます。神かみの基き準じゅんを無む視ししている人ひとたちが人じん生せいを楽たのしんでいるように見みえることがあるかもしれません。そのような時とき，私わたしたちの信しん仰こうは試ためされます。神かみの存そん在ざいを疑うたがうことはないとしても，本ほん当とうに自じ分ぶんのために行こう動どうしてくれるんだろうかと考かんがえ始はじめるかもしれません。詩し編へん 73編ぺんの作さく者しゃは，まさにそういう経けい験けんをしました。神かみの律りっ法ぽうを無む視ししているのに人じん生せいを楽たのしんでいる人ひとたちを見みて，神かみに仕つかえることに意い味みがあるんだろうかと思おもうようになりました。（詩し 73:11-13）

17. エホバから決けっして離はなれないようにする上うえで，どんなことが助たすけになりますか。

¹⁷ 詩し編へん作さく者しゃはどのようにして正ただしい見み方かたを取とり戻もどすことができたでしょうか。エホバを忘わすれて離はなれていく人ひとたちがどうなるかをじっくり考かんがえました。（詩し 73:18，19，27）そして，神かみに仕つかえることがどれほどためになるかを考かんがえました。（詩し 73:24）私わたしたちも同おなじようにできます。エホバがこれまで自じ分ぶんのためにどんな素す晴ばらしいことをしてくれたかや，エホバに仕つかえていなかったら今いまごろどうなっていたかを考かんがえましょう。そうすることは忠ちゅう実じつにエホバに仕つかえ続つづける助たすけになります。きっと，次つぎのように歌うたった詩し編へん作さく者しゃと同おなじ気き持もちになるでしょう。「私わたしにとって，神かみに近ちかづくのは良よいことだ」。（詩し 73:28）

18. これから起おきることを不ふ安あんに思おもう必ひつ要ようがないのはどうしてですか。

¹⁸ 終おわりの時じ代だいにどんなことが起おきるとしても，心しん配ぱいは要いりません。私わたしたちは「生いきている真しんの神かみに仕つかえ」ているからです。（テサ一いち 1:9）エホバは現げん実じつの存そん在ざいで，私わたしたちのことを気き遣づかい，どんな時ときも助たすけてくれます。これまでご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちと一いっ緒しょにいたように，私わたしたちとも一いっ緒しょにいてくれます。間まもなく，これまで経けい験けんしたことのない大だい患かん難なんが起おきます。でも，自じ分ぶんたちだけで立たち向むかうわけではありません。（イザ 41:10）「私わたしたちは勇ゆう気きを持もってこう言いえます。『エホバは私わたしを助たすけてくださる。私わたしは恐おそれない』」。（ヘブ 13:5，6）